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死神始めました  作者: 田中 凪
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第145話 仕返しの時間その2

「さて、拷問を始めよう。」

俺はそう言いながらシャバストに【アドレナリン】をかけ最近作ってみた【痛覚倍増】をかける。あ、それと身動きができないように、魔力で透明な縄を作り手足を結ぶ。

「まず、指を一本一本丁寧にゆっくりと潰して行ってあげよう。」

「や、やめろ!くるな!私をだれだと思っているんだ!男爵であるこの私に何をする気だ!」

うるさい奴だなと思いつつ【アイテムボックス】から万力を取り出しシャバストの指にセットし指を少し挟んだ状態で一度止める。その状態からゆっくりと一回転させる。ちなみに首もこちら側に向けて固定してある。

10回ほど回してあげると少しずつ顔が青くなっていく。

20回で叫び出す。

「あ゛あ゛、ぁアァァァァァァァ!いだい!や、やめでグレェェエ゛!」

「いやいや、こんなもんでやめるわけないでしょ。」

そのまま、回し続けついにグシャッ!という音と共に指が潰れる。

「アァ゛あ゛ァァアア゛!ゆ、指がああ゛ぁ゛ァァアア゛!」

それを両手両足全ての指に行い【ヒール】をかける。【ヒール】は体と共に精神にも癒しを与える。そのため、

「ぐっ!あと少しで気絶できたというのに!」

「そんなのをおとなしく指をくわえて見てるだけにするわけ無いじゃん。」

「悪魔め!」

「いいか、よく聞いておけ。俺はな、見方には優しくどんな手を使ってでも守るさ。だが、敵対した奴には拷問して殺さずにしておいて死ぬことよりももっと辛い苦痛を浴びせてやるんだ。」

その言葉を聞き彼ができることは

「イカれてる。」

と、つぶやくだけであった。

そのあと腕を錆びたのこぎりで切ったり、針でゆっくりと傷を深くして行ったりとそれはそれは、楽しい時間を過ごした。・・・もっとも、シャバストにとっては散々拷問をやられたあと王様の前に出され、爵位を奪われた。災難な日なのだ。

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