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死神始めました  作者: 田中 凪
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第141話 神殺しと呼ばれた男その1

・・・悪魔大戦が終わり、そのあとに待っていた事務作業も終わらせることができたのは昨日のことだ。もう、秋も深まり森の木々はすっかりと色づいていた。

そして、オルドリッジ公国から東に10キロほど離れた場所では全ての国の国王がある場所を目指して歩いていた。

「この様な日に皆で昼食を食べに行くのも良いかもしれんな。」

そう言ったのはアルドマールである。

「ま、今日は無礼講ってことで楽しみましょうよ。せっかく護衛には着いてきてもらっていないのですから。」

と、レードミンが言い他の王達もうなずく。

それに光景に浩太は、いつの間にこんな仲良くなったんだ?と、疑問を覚えたのだったが、目的の場所に着いたのでその疑問を頭から離す。

「ここですね。かなり日当たりもいいしちょっと行けば川もありますよ。」

そう、浩太がスマホのマップ機能で見つけた場所だ。

そこは一部だけ木が生えておらず、みんなでご飯を食べるにはうってつけの場所だった。・・・もっとも、この場所を見つけたからこそ数週間自分達の城に閉じこもって事務処理を終えた息抜きとして計画したのだ。この計画を聞いたとき各国の王は喜んでいた。なぜなら、息抜きができるし、護衛をつけないで一日中のびのびと過ごせるのだから。しかも、それぞれ溺愛している娘や孫を連れてきておりもはや遠足気分であった。なぜ護衛がいらないのか、それは浩太が人外的な力を持っているためだ。(浩太はもう人間ではないのだが。)

「さて、準備はできたし食べるとしよう。」

と、浩太言うとすぐに宴会が始まった。それもそうだろう。そこには彼らが見たこともない料理がたくさん並んでいるのだから。・・・もちろん浩太が全て作った地球(日本)の料理なのだが。

しばらくは料理を楽しみ連れてきた孫や娘を自慢したりとそれなりに楽しく過ごしていた。が、皆が満足し帰り仕度をしている時にある男が現れた。

「ようやく見つけたぞ、人ならざぬ者よ。」

浩太はすぐに理解した。このままではマズイと。

「おい、誰だ?」

と、浩太が聞くとラグラインが

「数年前、邪神と呼ばれるおそろしき悪魔と戦い勝利した、通称《神殺し》のエイブラム=ファウスだ。」

「数年前?」

「お、おいまさか知らないのか?」

「そりゃそうだろ。俺が来たのは・・・わかるよな?」

「・・・そうか、そうであったな。では、後で話をするとしよう。ああ、ちなみにそいつはかなりの戦闘狂だぞ。」

「わかった、じゃあ先に帰っておいてくれ。」

そう言って浩太は【ワープ】を使い国王達を避難させる。すると、

「用件は終わった様だな。」

と、エイブラムが声をかけてくる。

「ああ、んで?俺を狙っている理由は?」

と、浩太が問うとエイブラムはニヤリと笑い

「あんたを殺しにきた。」

と、言うのであった。


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