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第113話 訓練その2
「お前達にはこれから射撃訓練を受けてもらう。」
ここは、オルリント大森林東部にある浩太が作った練習場だ。広さは約400haでそのうちの半分はあるであろう巨大な池もある。ここでは戦車、戦闘機、戦艦等の性能実験を行っている。まず、合格者達が受けるのは拳銃の射撃訓練だ。
「いいか、まず最初にこの突起を的に合わせる。合わせたらこの下にあるトリガーを引く。」
ドガン！
直後耳をつんざくほどの爆音が響き渡る。
「うわッ！」
「キャあっ！」
「なんて音だ！」
そこかしこから悲鳴が上がる。だが的から目を離していなかった者が、
「お、おい！あれ見ろよ！あんな遠くにある分厚い鉄板に穴が空いてるぞ！」
「おいおい、冗談は・・・」
その言葉に疑いを持ちながらもチラッとその的を見る。そして、固まった。
「ああ、君らが使うのは今使った物では無いから安心してくれ。君らが使うのはゴム弾とかいう弾の入った音が小さいやつだからな・・・ほらこのとおりっ！」
そう言って教官は手に持っていた物とは別の物を発砲する。
プシュッ
だが、その威力もなかなかのもので、
「うっわ、100mは離れてるのに木の板に凹んだ傷がつくなんて・・・」
「とりあえず物は試しだ。ほれ、やってみろ。」
そう言って1人1人にゴム銃が配られる。
彼等も早速取り掛かるが
「うわッ！なんだこれ？！手が痺れたぞ！」
「ダメだわ！手がジンジンする。」
と、1発でこのザマだ。そのため、あまり訓練と呼べるものにはならなかった。
