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死神始めました  作者: 田中 凪
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第108話魔の森に放り出された者達その3

ここは低ランクの者達が飛ばされた場所である。森のはずれであまり強いモンスターがやってくることは無い。そして、その湖のほとりでは30人ほどの冒険者が宴会をしていた。ちなみに言っておくがこいつらは全員差別派である。話し合っている内容も

「でよ、この前獣人にこう言ってやったんだよ。お前らはこの人間様の言うことをおとなしく聞いて捨て駒にでもなっておけばいいんだ。ってな。」

「そりゃぁ言えてるぜ!エルフだろうがなんだろうが人間様には勝てっこ無いんだ。捨て駒にでもなっておけばスッキリするぜ。」

男達は酒が入っているせいもあるのだろうが元々がこの様な感じなのだ。そして、浩太がなぜそんな存在を処分しないのか?と、思う者もいるだろう。それは、もっと確定的な証拠をつかむためであった。そしてジワジワと周りから攻め込んでいく。その快感を楽しみたいがための行動だ。さらに男達の話に耳を傾けてみよう。

「そう言えば俺らが来る前にいた亜人達はどこに行ったんだろうな?」

「ああ、あの獣人とエルフのパーティか。アレなら俺たちに敵わないと悟って逃げてったぜ!身体能力がいいと言っても数には敵わないんだ。」

「だよな。ぎゃはははは!」

やら、

「あの王様はバカなのか?なんでわざわざ亜人達を雇うってんだ?亜人が団長になれるんなら俺たちゃあの王様をぶっ飛ばして王様になってやれんのにな!」

「俺もそう思ってたぜ!」

ピクリ、浩太は即座に反応した。この世から抹殺してやる、と。まず、神の力を使い彼らを知る者の記憶をいじってそんな者はいなかったことにする。そして・・・

「お前らの様な下種には理解できないだろうな。」

一瞬で30人ほどの冒険者が宴会をしているところに突っ込みそう呟く。

「ああ?誰だおまえ?!」

「おまえらが散々なことを言ってたそのふぬけな王様だ。」

「はっ、この量を相手に勝てると思ってんのか?!」

彼らは噂では知っている。数万の帝国軍をたった1人で追い返すことをしている様な人外だと。だが、それはあくまで噂でしか無い、と思っていた。そして、酒が入っていることで正常な判断ができていなかったのだ。そして何よりも不幸なことに本気で殺しにかかっていることだろう。殺気に満ち溢れたその手には愛用の刀・・・では無く【デスサイズ】が握られていた。その一振りで冒険者達の魂は回収され物言わぬ骸となる。さらに一振り、二降り・・・とやっていく。数分後にはその場にいた全ての冒険者が死んでいた。今回、ここまで本気で動いたのは獣人達を差別しすぎたこと、さらに自分が未熟者だとはわかっているがこの国を治めているためあの様に王を殺して差別国にする。と、言っている奴らを野放しにしないためでもあった。もっとも浩太が死んだらそれはつまりこの世界の終わりを意味している。と言えるだろう。

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