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八
山に入るとまずスライムに遭遇した。
スライム。
この言葉聞いて何を思い浮かべるだろうか?
ドラクエに出てくるような、かわいい感じのあいつを思い浮かべる人が多いと思う。
しかし、現実のスライムはそんなに可愛くはなかった……
べちょべちょした粘液のような半透明の体に、小さな核が埋まっている。
目の前にいるスライムはそんなスライムだった。
「うん。普通にキモいな」
あまり近よりたくなかったので、少し遠くから剣で切ることにした。
シュパッ
たった一振りするだけでスライムは素材を残して消えた。
「弱っ」
スライムよお前はそれでいいのか……
まぁ、スライムの方もレベル78のやつに切られるとは思ってなかっただろう。
スライムからしたら、お前強すぎなんだよ!レベル2とか3ぐらいの時にこいよ!って感じだろうなー。
でも俺はスライムを切るのをやめない。
見つけたらシュパッ
とりあえずシュパッ
なんでやめないかって?
普通の人だったらスライムなんて狩っても、もらえる経験値なんてたかが知れてるだろう。
しかし、俺は違う。
スライムを一匹倒すだけで、面白いぐらい経験値が貰えるんだもん。
さっきなんて一匹倒しただけでレベルが五は上がったからね。
これはなかなかやめられない。




