二
「よっ!おはよーー!」
「………」
「あれー返事がないなぁー。死んでるのー?おーい!起きろーー!」
「どっちかっていうと死んでるんじゃないかな。てかお前だれ?」
「お前とは失礼な。私は神様だぞー」
自分のことを神様とか言ってる少女がいる。
ついに俺は幻覚を見るようになってしまったのか……
「いや、幻覚じゃないし、本物だし、むしろ本物よりも本物的な?」
「まぁ、本物かどうかはどうでもいいけどここはどこなんだ?」
そう、ここはどこなんだろうか。何も物がなく、ただただ白いだけの空間。
「ここは、私の仕事場的な場所だよー死んだ人の魂を、ぽんって消したり消さないで違う世界に送ったりねー」
もうなんか神か疑うのもめんどくなくなってきたので、とりあえず信じることにする。
ていうか人の魂を消すのぽんって消せるのか。
ずいぶんとお手軽だな。
「で、お前が神だと言うなら俺をどうするつもりなんだ?」
自称神様はニヤっと笑うと
「君は、ずいぶんと寂しい人生を送ってきたみたいだから望むならば、人生をやり直させてあげてもいいよー」
と言った。
そんなの望むに決まってるじゃないか。トラックにはねられて終わりなんて嫌だ。
「やり直させてくれ」
「いいよーでもねー条件があるんだー。君が前にいた世界ではない世界で生き返って貰う。そして、赤ちゃんからやり直し。これが条件だよー」
もう日本には帰れない、ということか……
まぁ、あのまま人生が終わるよりはいいかもしれないな。
「その条件でいいから生き返えらせてほしい。そこはどんな世界なんだ?」
違う世界だとしても、生き返るためなら仕方ないと決心したがやはりそこは気になる。
「文明的にはまだまだ君のいた世界には追いついていないね中世レベルって感じかなー。
移動は馬車か徒歩って感じで、木材でできた家が多いねー。ちょっと火をつければよく燃えるよー。」
いやいやいや、火つけちゃダメでしょ!
「君は、人の家に火を放ったりしないのかい?」
まるで、あたり前のことのように言ってきやがった。
「いや、ふつうはしないだろ」
「まぁ、そうだよねー。」
そうだよねーじゃねーよ!そう思うなら、そもそも聞いてくんなよ。ちゃんと答えてやって損したな。
「あぁいい忘れてたけどその世界には、レベルってのがあるんだよー。」
それってかなり重要なことじゃない?いい忘れちゃダメでしょ。
「レベルって?」
「君の世界でいうゲームのようなものさ、一人一人にレベルがあってステータスもある。」
なんか本当にゲームみたいだな。
「てことは、モンスターとかもいるのか?」
「もちろんいるよー。でもあっちの世界では魔物と呼ばれているね。魔物倒してレベルをあげるもよし、ひたすら訓練してレベルをあげるもよしって感じだねー」
おぉー結構面白そうな世界じゃないか。
「残念で寂しい人生を送ってきた君には3つの選択肢をあげよう。
一つめはかなり高い権力を持つ公爵という貴族の息子として生まれる
二つめは商人の息子として生まれる
三つめは村人の息子として生まれる。
さぁどれにする?」
一つめは却下だな貴族なんてめんどくさそうだ。
二つめもなんかやだな商人として働くってのもなんかあわない気がする。却下。
三つは当たりかもしれない。最初はつまらないだろうが縛られるものが少ない気がする。
「じゃあ三つめで。」
「本当にそれでいいのー?」
三つめを選択した俺に神は本当にそれでいいのかと不思議そうに確認してきた。
「いいんだよ。それで。それが一番自分に合ってる気がするからね。」
まぁ、村人として生き返ると決めたが村人で終わろうなんて、考えてはいない。
「じゃっ早速あっちの世界に飛ばしちゃおっかー。プレゼントも用意しといたからあっちの世界に行ったらステータス確認してねー。バイバイー!」
神がそう言うと俺は光につつまれた。




