十八
今回は神の視点
コウのいる世界を消す。
これは私にとってすでに決定事項だった。
しかし、ただ消滅させるだけではコウの苦しむ顔や悲しむ顔を見れない。
なので、突然消滅させるのは、止めて一度夢の中で予告だけしてやることにした。
夢の中で予告してやった時アイツは、止めろとかなんとか言ってきたが私は全て無視した。
「さて、寝よーとっ。起きたら消滅させるかー」
そう呟いて、私はベッドで寝た。
いつも通り静かな空間で私は目覚める。
「じゃあ予定通り、あの世界をぶっ壊すかー。」
そう呟いて私は手に魔力を集める。
コウのいる場所からちょうど世界の裏側になるように狙いを定める。
これだったらかなり強くなったとはいえ、対処できないだろう。
そして、私は手に集めた世界を軽く破壊出来る威力の魔力の塊を発射した。
なんで、ただの魔力の塊というと私ぐらいになると魔法とかに魔力を変換しなくても、世界を破壊するくらいなら充分な威力がでるからだ。
「とりあえず、アイツの様子でも見てみてるかー。ちっ、のんきに嫁と喋ってやがる。後、十分もすれば消滅するってのになー。はっはっはっはっ」
私はベッドの上でゴロゴロしながらニヤニヤと笑っていた。
そして、彼等の会話を聞いて今度は私は爆笑した。
だって今から間に合う訳ないじゃん。
「本当バカだな。今から十分で世界の裏側まで着くわけないだろ。」
そう呟いた神はまたニヤニヤと笑っていた。
しかし、そんな神の顔は一瞬で変わった。
驚きの表情に。
「嘘、だろ……。あんな速度、人間に出せるはずがない。神である私ですらあんな速度は出せないのに……」
神である彼女も驚きを隠せないでいた。
彼は人間の枠を越えた方法と速度でたったの三分で世界の裏側まで、ついてしまったのだ。
神は、ついにベッドから降りて立ち上がった。
「まぁ、そこまでたどり着いたとしても、私の攻撃には対応できないだろう」
そう呟いた神だったが、もしかしたらふせがれてしまうかもしれないと思い、自分が先程放った魔力の塊をしっかりと見ていた。
しかし、コウは神の予想を越えた行動をとった。




