十七
ふわふわのベッド。
俺に抱きつきながら寝てるアテネ。
しかし、今日の目覚めは最悪だ。
今日はとても嫌な夢をみたからだ。
あの時、俺を生き返らせてくれた神が出てくる夢だった。
夢に出てくるだけだったら良かったのだが、とても物騒な事を言ってきやがった。
「なんかお前、私に全然感謝してないっぽいし、私よりも早く結婚してムカつくからその世界消すねー」
と、夢の中で言ってきたのだ。
まぁ確かに最近は神の事を忘れてたけれども、結婚に関しては、俺悪くなくね?
しかも、それだけで世界滅ぼそうとするなよ。
あの声めっちゃやる気だったし、多分本気だな。
はぁ……。
とりあえずアテネを起こすか。
「おーい起きろー」
「ふぁぁ。おはよーごさいますぅーー」
ねむそうな目をしながらアテネが起きた。
あっ、ちょっとヤバイかも。
レベルがかなり上がったおかげで、人よりも遥かに鋭くなった感覚が俺に危険を知らせる。
当たったらこの世界が壊れそうな魔力の塊が飛んできてるっぽい。
しかも、それが当たりそうな場所は俺がいる場所から一番遠い所だ。
つまり、今の俺の位置からみて世界の裏側。
あの神め。
なかなか手の込んだ嫌がらせじゃないか。
しかも、後十分くらいで世界に当たるな。
「アテネ、ちょっと行ってくる」
「どこに行くんですか。」
「世界の裏側」
「今からですかっ!?じゃあ私も準備しないとっ」
「別に準備とかはしなくていいよ。すぐに戻ってくるから。」
「そんなところに何しに行くんですかっ?」
アテネは俺のすぐに戻ってくるという言葉には疑問をもたなかったらしい。
まぁこれもそれだけ信頼が強いって事だろう。
俺は動き易い服装に着替えた後、アテネにこう言った。
「ちょっと世界を救いに行ってくる」




