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十五

     




ん?なんか体が重いな。

俺は、体に謎の重みを感じ目覚めた。

そっと、目を開けてみると、アテネの顔が横にあった。

掛け布団を少しどけてみるとアテネが俺に抱きついて寝ていることがわかった。

あの重みの正体はアテネか。

ということは、俺が寝たあの後俺のベッドに入ってきたんだろうな。

ベッドって二つなかったっけな?

部屋を見渡してみるがどこにも、もう1つベッドはなかった。

まぁいいか。

きっと、宿側が1つでいいと判断したんだろう。

おかげで、今幸せな気分を味わえているので許してやろう。

というか、この宿にいる限り自然に同じベッドで寝れるようになるわけだから、むしろナイスだな。

褒めてやる。

さて、まだ朝だし二度寝しよう。

俺の方からもアテネに抱きついて二度寝の睡眠へとおちていった。

アテネに抱きつかれるという心地いい感触に包まれながら、俺は2度目の目覚めをむかえる。


「おはようございますっ!」


「おはよう。というかもう、こんにちはの時間だな……」


アテネは先に起きていたらしい。


「そうですね。でも、たまには、こういうぐうたらな生活もいいですねっ!」


「そうだな。俺はたまには、ではなく毎日これくらいだらだらしたいな」


「ご主人様がそうしたいというなら私もそうしたいですっ!」


あぁ、俺の影響でアテネがどんどんだらだらするのが好きな人間なっていってしまうかもしれない。

まぁその時は、二人でだらだらすればいいか。

俺は、アテネにおはようのキスをした後起き上がった。

今日は何をしようかな?


「何かしたいこと、やりたいことはあるか?」


「ご主人様と一緒にいられればなんでもいいですよっ!」


「そうか。じゃあ今日は結婚指輪を買いに行こう」


そんなやりとりがあり、俺とアテネは、街の宝飾店に来ていた。

中には指輪やネックレスやブレスレット等があり、どれも素晴らしい一品だった。


「アテネはどの指輪がいい?」


「ご主人様の選んでくれた物がいいですっ!」


そう言ってくれたアテネがとても可愛くて俺は、アテネの頭を撫でた。


「よしっ。じゃあ頑張って選んでやろう」


とは言って見たもののどの指輪も素晴らしい物に見えてしまって、なかなか決められない。

一時間ほどどれにしようか悩んでいると、これは特にいいなと思う指輪が見つかった。銀でできた輪に蒼の宝石が埋まっていて、なにかの翼が彫ってある指輪だ。


「これにしよう。アテネもこれでいいか?」


「はいっ!ありがとうございますっ!」


「じゃあこれで決まりだな」


俺は、店の主人を呼んで

「これを二つくれ」


と言った。


「二つで金貨230枚だよ」


思ってたより高いな。

俺は、袋から金貨を出し渡した。

そして買った指輪をアテネの指にはめてあげた。


「ありがとうございますっ!。ご主人様にもはめてあげますねっ!」


そう言って、アテネは俺の指にも指輪をはめてくれた。


「ありがとう。これからもよろしくな!」


「はいっ!」


宿に帰る途中アテネは嬉しそうな顔で何度も、チラチラと自分の手にある指輪を見ていた。

そんな様子を見て俺は、今日とても幸せな1日だったなと思いながら、アテネと腕を組んで宿に帰った。

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