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ヒカゲモノたちの宴(仮題)  作者: ミーケん
【第1章】僕は主人公に向いてなかったみたい。
6/43

〈No.6〉僕は主人公に向いていなかったみたい。

 『another class』直訳すると『もう1つのクラス』かな?

 でもこれだけじゃ分からないよ。

「まあ、それだけじゃ分からなだろうから説明してあげて」

 またすみるん先生に心を読まれた。ホントにすみるん先生って何者?

 でもとりあえず今は『another class』の説明を聞かないと。

「では、最初で最後の衝撃発表!」

 無駄に高いテンションで代表が始める。


「僕らは【ドッペルゲンガー】です」


「ど、【ドッペルゲンガー】?」

「はい。僕ら【ドッペルゲンガー】がいるってことは〝本体〟も何処かにいるってことになりますね。

 【ドッペルゲンガー】って都市伝説のあれだよね。なんか信じれないなぁ。

「えっとどういうこと?」

「分かった。それではまず僕ら『another class』の目的を発表しよう。僕ら【ドッペルゲンガー】の都市伝説は知ってると思うけど、僕ら【ドッペルゲンガー】に会うと〝本体〟は死んじゃうっていうものだよ。でも、【ドッペルゲンガー】の被害報告は出てきてない。それは〝本体〟が死んでもその〝本体〟の【ドッペルゲンガー】が〝本体〟の代わりをしてるからなんだよ。ちなみに【ドッペルゲンガー】っていう存在は〝本体〟の《影》なんだけど分かるかな、つまり、【ドッペルゲンガー】という《影》は存在自体が《影》だから影ができないんだ。つまり、【ドッペルゲンガー】の見分け方は影の有無ってことになる」

 そこで僕は僕の影を見る。

「じゃあなんで僕はAクラスになったの?僕は影がある」

 ………でも彼らには無かった。

 代表は不気味な笑みを浮かべた。

「まぁ、そうだね。君には〈影〉がある。でもその〈影〉は〝本体〟の影には似ても似つかない〈影〉なんだ。だからと言って僕らの様に存在自体が《影》な訳じゃない。僕らは君の様な人のことを〈影人〉と呼ぶんだ。なんか中二病っぽいけどもっと中二病っぽくするなら【シャドウ・マン】と言うのかな?」

 むう。

「それで僕が〈影人〉だったらなんなんですか?」

 彼は表情をなくして言った。


「〈影人〉は【ドッペルゲンガー】を消せるんだよ」


「えっ……」

 思わず声が漏れた。【ドッペルゲンガー】を消せる?どういうことだ?【ドッペルゲンガー】は存在自体が《影》の人を指してつまり、影がなければその人は【ドッペルゲンガー】ってことだ。つまり彼らは【ドッペルゲンガー】である。

 


 あぁ…繋がった。


「おや、僕らの目的がわかっちゃったかな?」

 代表は薄ら笑いを浮かべて言った。

 あぁ。解ったよ。

「つまり、僕は【ドッペルゲンガー】を消せる者で、『another classの』目的はそんな僕の存在を消していくこと──」

 僕の言葉を遮るように代表は言った。



「そして、僕ら『another class』は今、君を消すために動いている」

 僕はどうやら高校生活を諦めなければいけないらしい。



 ──彼らは僕に向けてそれを突いた──



『 ************ 』



《影》達が去った倉庫には大きな血溜まりがひとつ。



死体がひとつ。



それと人影がひとつ。



人影は呟く。声にならない言葉。



『──これで終わらせない──。』



そして──────。

まさかの涼色のバッドエンド!!

でも主人公を交代しながら物語は続きます。

ちゃんとした1つの結末に終わらせましょう。



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