黄金のkubi
私はなぜこんなところにいるのだろうと
そう思っても実際にそうなわけではない、なればどうだと言われると数時間前まで遡る必要性があるがお時間はおありだろうか
都下一人心地に浮かれながらまるで舞台のような豪華なホールを見ていた
ここは都心から来るまで三時間と数分で付く建物
外見はサクラダファミリダみたいなどこかピシッとしていない感じで
まるで城か箱を無理に増殖させたような感じである
これが芸術と言うものなのかーと、そんなことを考えながら外装を見ていた
更に言うなればなぜ、ここまで都心から三時間と数分を要して来たかという事についても話さなければなるまいが正直どのようでも良い
どうでも良い
私の名前はといきなり自己紹介をすることにいささか不安の熱烈な好奇心とファン魂など埃ほども欲しくないと言えばそこはやはり女の子なので
嘘かと言えばそうでもありそでなさそうだけど、とにかく名前を話そう
私は冷静硫黄乃[ひやし イオノ]という、皆からは不特定多数から
「イオン(異音)だとか冷やかしだとかとにかくヒドい言われようだが正直私はこの名前は文の通り大嫌いだったり色々である
更に言うなれば私は貧乏な学生でもあるという事を言わなければならない
それが苦しいかと言えばそれはまさしく、はぐらかすことも覆る事も無く
ただ直結に熱血にそして冷徹に苦しいのであった
それくらい自己逃避するくらい厳しい財政難の私にある日、一枚のチラシをポストから久々にサルベージすると、まるで花吹雪のように詰まりに詰まったチラシが舞った、これにも説明は不用かと思われるが一応の行為として話すと、ただ単にこれ以上溜めるのは不味かろうと思ったのと
そのごみやまのような一種の芸術的センスさえ奏で、今にも溢れ落ちそうなチラシの中に一枚だけその他大勢のチラシとは明らかに外見の違う異人を発見した、これはもしや神からのお告げかと紙にも縋る思いでそれを無理矢理に引っ張ったために今の惨状に至る
「アラアラ散らかして、後でちゃんとかたずけときなさい」
いきなり言われて振り返ると、そこにはここの住人でもないが大家さんの妹の彼の世と言う人がそんなことを言って言うだけ言って去って行った
年の頃なら四十五十そんな腫れ物扱いに等しいおばさんではあるが
実際家庭環境が生み出した怪物と大家さんがそんなことを言っていた
(まさしく家庭環境問題とでも言おうかしら)と大家さんがそんなことを旨そうに煎餅を食べながらも言っていた
はぁ
私はチラシを抱えて部屋に一時的な撤退を余儀なくされた
結果的に暇な時間を暇な部屋で過ごすことになりそうであり
今からマンガ喫茶で全巻読破でもしようかと考えていたので結果的にマンガではなく別の本を読破するかもしれない
しかし更に言わせていただいてもよろしくねなら、この膨大なエゴの詰まったチラシの中からサルベージしたあの黄金色のチラシを読むことにはなるのであろうが
すなわちチラシでも読むかという事だが、この説明は正直必要性を問う
私はゴミ袋にとりあえずもと蓑虫みたいにポストからはみ出していた物達を市の青っぽい文字で書かれているせいでどことなく青っぽいゴミ袋にそれを積めるとマジックで名前を書き足した
果たしてこれさえ元は芸術かと思うと人間はなんて一部分にしか過ぎない奇跡さえゴミのように扱って迫り来る毎日に立ち向かわなければならない、果たしてそのどこが人間的なのか全く持って疑問に思うこの世に一葉な物は全てを許す心ではないかしかしそれにしても何だチラシくらいであんなに言うのは・・・・しかしあれはさすがに圧巻の惨状だったのは確かだが・・・でもやっぱり・・・・・・・いや、なにやら良く分からないことが部屋に充満しだしたのでガムテープで留めて部屋の隅に置く
その存在感は部屋の隅から俺を読めと言われているようで怖い
かくして私はそこでようやくその金色に輝く紙を手に取ることに相成る
大事ショウ・・
私はかくして手頃な荷物を手頃な一番良いバックに積め
更に言うなれば一張羅なる押入でカビときのこでも栽培してしまうような年期のある物を引っ張り出して私は今駅前にある駅から少し離れた路地裏にいた
大事ショウ・・とは
第一章をかんだ物になる
私はその黄金色にして金色にしてイエローではないにしてとにかくゴールデンな物を両手で賞状でも授与されたように感じながら持っていた
そこにははっきりと目立つ黒い文字で
「 おめでとうございます
とは言いにくいですがしかし
今我が当家では、急遽間に合わせのパーティーの桜を募集しております
今回の映画撮影のため時給三万円さらには豪華な料理を提供の上
一泊の予定で場所は新宿黒目黒何丁目と伍丁目の間にありますポストに集合でお願いいたします 黒猫映画株式会社支配人議留」
私はその怪しさにヤバい仕事かまたはいたずらではと思ったが
しかし残念なことにそれを調べるツールは今現在の私にはない
そしてそれを調べるために頼る伝もことごとく借金ダルマの私は
その手足のない体のように差し伸べてくれた友人の手に返す金はないのである
私は意を決して一張羅を発掘しだしたのは次の日の午後になってからだ
そしてその次の日に私はその場所に行くと、誰もいなかった
しかし不安とは裏腹にふつうの観光バスのようなでかいバスが現れた
「あのーこれは」私は急いで鞄の中からあの目立つ黄金色のチラシを引っ張り出して運転手さんに見せると
コクリと僅かに頭を下げた
それ以上何のアクションもないので私はそのバスに乗り込んだ
中は私以外には数人いたことについて多少うなりとも安心した
バスは何の駆け声もなくスーとした感じで動き出した
「あのーこんにちは」
私は一番後ろから3列目に二人で座っている夫婦風の熟年夫婦を見た
それはその年齢にあるような強気な姿勢を見たがしかしそんなブルドックのような獰猛なのかは知らないがそんな雰囲気の二人にさえも声をかけずにはいられない状況下に私の精神はある
「あらこんにちは」表情とは裏腹にこちらを見るとぱーと何かが出そうな笑顔で奥さんがこちらに言った
「こんにちはお嬢さん」対する旦那さんだと考え思われ、それ以外なら多分兄弟とかだろうと言う感じの旦那さんも渋い声でそういった
それにしてもお嬢さんなんて私、始めて言われたぞ
「こんにちは、あの早速ですけどどうしてこちらに」
正直精神的な私の感情は何か直結していたのだそろう
そんな精神的な私のおかしな単刀直入する言葉に対しても今回のあの変なチラシかまたまた私の精神状態を心配仕てか彼女は快く
「招待状が来ましたので」と言う
果たしてあれを招待状という彼女はと思うがしかし、私のことを
(オジョウサン)と言うような夫婦からしてそんな上品な考え方があってもおかしくはないような気がした
「そうですか」私は他に言う言葉が見当たらずに彼女たちの横に座ることに落ち着く
「所でどこから乗ったんですか」
しかしいつの間にか二人は眠っていた、もちろん永遠の眠りなんてしゃれたものではない、二人は方に頭を寄り合わせて眠っていた
私も一人で眠ろうかしら
しかし眠れない
あの金色のチラシのことが少しばかり頭をぐるぐる回っているせいで
どうも落ち着きがない
あの後三、4人の人達が乗ってきがその服装は点でバラバラ
一人は銀色とは言わず灰色のスーツをビシッと決めている四角眼鏡
後の二人は何やらオカマ風のケバい格好だが年齢からしてその崩れ具合が絶妙で判断が難しい、まさか・・・嫌女と男の二人しかいないか
私はそこら辺からなんか疲れて見ているのがしんどくなってバスの座席に頭を乗せたまま眠りにでもついたようであった
「どうやら付いたみたいですよ」その声はここに来たときに聞いた婦人の声だと気が付く
「あっすいません」私は目を開け手荷物を取ろうとしたときに腕時計を見た「十二時三十分」確かあのバスに乗ったときが9時二十六分ほどだったはずだから大体3時間時間とチョットというわけか
私は手軽に詰め込んできたバックを掴んでみんなに続いた
しかしそのバスが乗り付けた場所は森の中でそこに開けた場所があり
そこにいような城みたいなもんが建っていたというわけだ
しかしその奇妙さにもしかしてセットだけで後ろは何もない張りぼてだったりして、なんて思っていたが実際には行ってみてそれが悉く崩壊させられたことは過去のことである
「さてみなさん」
卅人くらいいるだろうかその人間たちに一人ホテルのカウンターにでも
いそうな、なんかコックの帽子をダルマ落としで何個か取ったみたいな
短めのあの帽子を被った身なりのきちんとしている男が皆の真ん前にいた
「本日はお集まりいただきありがとうございます
急で申し訳ありませんが午後ろく時より大広間にて大宴会ならぬ社交パーティーの撮影を始めます、ですのでお付き頂いて直ぐで申し訳がないのですが、ただいまより女性と男性に分かれて服装を整えさせていただきます
ですので男性のみなさまは私有椅子について来てください、また女性の方だたは後ほどここに来ます、狂井がお連れいたしますのでのちほど」
そう言うと半数の男を連れてその真ん前にでかでかとある木の扉に連れて行く
「それじゃあお先に」夫さんが私たちの前から男性陣の方へ行った
「楽しみね」奥さんはそんなことを言ったが果たしてエキストラで三万円なんてあり得るのだろうか、大体楽しみとは余程世間知らずなのだろうか
こんな怪しいアルバイト
「そうですかね」
それは私たちではなく隣にいつの間にかいた婆であった
「あなたは」
「おいあんた名前って物は・・」
「これは失敬マダム、私は」
「私はマダムなんて人間じゃない、青梅って言うんだ小林青梅」
「って、勝手に喋ってるじゃないですか」
「っえ、なんか言ったかい私は耳が遠いんでね」
「「言ってません」」と大声で言う私
「あんた怒鳴るんじゃないよ鼓膜が破れるって事もしらんのかい」
「・・・・聞こえてるだろ・・ちなみに私は」
「冷静だろ冷静 硫黄乃」
「何で知ってるんですか婆」
「あんたその婆婆婆って言うのやめな」
「それはあなたの態度次第です突然脅かそうとそんな顔で私の横に」
「元からこんな顔だ戯けが」
「戯けってそれ多分死んでますよ、あなたと同様に」
「だれが死語と人間を一緒にしろと言った、大体わしが使ったから生き返っただろう」
「どっちかって言えば迷惑でしょう」
「どういう意味だ蒙古斑もありげな小娘」
「どういうことですかそれ」
「まあまあ」と奥さんがそんなことでも言いながら入ってきたとき
「えーーー長らく遅れてすいません、私女性担当、狂井とも押します
以後私を見つけたら御用でしたらお声かけをお願いしたい所存でございます」
「おもしろそうな言葉ですね」
「わしはとにかく飯さえ食えればそれで良い」
「・・シミッタレてますね」
「うっさい、・・・お前もどうせ金目宛だろう」
「お互い様ではないですか」
「ッフン」
「ッフンってッフンて」
「そこ聞いていたら遅れずについて来てください」
「はぁああい」
「あっこら婆先行くな」
「あっちょっとそんない急ぐと・・・私が追いつけませんわ」
かくして私たちは中に入った
中は長い廊下が永遠と思えるほど続いていていたり
突如巨大なシャンデリアの出現する巨大な突き抜けのホールに出たりと中々か驚かされた
最終的に厨房がある調理室の二階にその巨大にして迷子になりそうなほどの服が仕舞ってある部屋にたどり着く
「ではみなさんここでお好きなドレスをお選びください」
「いいんかい、そんなことして」
「いいんでしょう、そう言っているのだもの」
「婆に着るもんなんて無いだろう、着物無いんだし」
「わしはウエディングドレスでも着てみようかね」
「・・・正気か・・意味分かっているかウエリングドレスの」
「何がウエリングドレスじゃウエディング、そんなんじゃ後十年は無理じゃろう」大きなお世話だ
「私は先選ばしていただきます」
「変なの選ぶんじゃないぞ」
「・・・・婆こそな」
「それでは私も選ばして頂こうかと」
「そうだな、わし等が持ってきた着慣れている奴よりはこっちの方が楽しそうだ」
「ええ、悔しいですがみな良いものですし」
「あんた分かるのかい」
「ええ少し」
「そうかならわしも選んで見ようかね、、、所で着終わったらわしのを見てくれんか」
「ええ良いですけど」
「悪いね着たことがないもんで」
「そうですかでは後で」
「ああ」婦人は服の海に入って行った
後ろで
「あの大凶さん」
「すいませんお客様、私のお名前は大凶吉ではなく狂井、オレゴン・狂井
とも押しますから以後お見知り置きを」
「ああ、で大凶さん白いウエディングドレスはあるかえ」
「それはもちろんございますが今回のは」
「出せないのか」
そんな声が聞こえたような気がするが私は服の海にダイブしたまま
まさにムーンサルトしていたところで自己の中、聞こえなくなった
「お嬢様お綺麗で」
「何を言っているの御婆様こそ」
「そう言うお二人どちらも見目麗しいことで」そう言うのはあの奥さんの夫の人だった
「そう言えばすいませんお名前」
「ああ、これはすいません、私達は」それを聞こうとしたとき広いホールにマイクの声が響いた
「それではただいまより殺し合いゲームを始めたいと思います」
それは一瞬にして今まで騒いだ物を徐々に確実に殺して
ホールはそのあと一気に騒ぎ始めた
「どうせ嘘だろ・・大体これは映画って言って俺たち来たんだから」
「・・・そうよね、そうねんでしょ」
「みなさま聞こえましたか今から、コ・ロ・シ・ア・イ、ゲームを始めさせていただきます」そう言って何の悪ふざけか狂井とか言う女がごちそうさまの格好をした
「おいどう言うことだよ」
「それよりはやく飯食っといた方が良いよ」
「何やってんだよばばあ」
「そうですよ叔母様、こんな時に」
「何言ってやがる、こう言うときだからこそ食うんだ」
「気でも狂ったかそれとも食い意地が」
「戦いを始めるにはまず腹を満たさにゃならん、腹が空いては戦はできん」
「いつの時代だよ」
「私もそうしようかしら」
「おいお前また倒れるぞ、この前も医者に止められるのにあんなに油っぽい物ばかり食うから」
「いえ戦でじゅがら・・もうもぎゅもぐもぎゅごっくん」
「はぁあー」と夫の声
「えーー、ただいまより二人一組になり部屋に入れます、お分かりでござりまするか皆様、お客様は神様クソ」
「何言ってんだ、お前」
「えー今から係りの物が参りまして皆様をそれぞれ部屋に入れます
そしてそこで一時間殺し合いをしていただきます」
「何言ってやがる」一人の男が一段も二段も高くなっているステージ上にいる狂井に走った
「お客様」それは明らかに無表情だった
しかしその声は止めとけと言っている
「ゴン」
男は何かに蹴躓いた、嫌違う、何かにぶつかった、そう壁だ空気の
倒れた男に言うでもなく前を見たまま
「私の周りは強化ガラスが張られているのでキケンでございますよお客様」
「先にゆえ先にー」と私が卑怯な意味のよく分からない狂った奴に言った
しかし奴はコクリとお辞儀をして後ろに下がった
それと同時に屈強な男達が入ってきて私達の間に入ってきた
それでは説明いたします、今回のルールは簡単殺し合いです・・殺し愛ではありません・・ププ」
「何笑ってるんだい」
「失敬、ではあなた様には私がお着きします」
「あれみんな全員に付くんですか」
「はい、今からここは完全なる闇に包まれます」
「なんで」
「それはこれからのお楽しみで」と、まったく楽しそうでもない声で言った
次の瞬間会場が暗やみに包まれた
そして私は記憶を失った嫌意識か
そこから記憶はない
「おい起きろ」
私が目を開けるとそこはホテルの一室のような所だが、所々の古くさいアンティークの内装が今はやたらに神経を揺さぶる
「お前何ともないようだな俺の名前は」
「あんた誰」それを今から言おうとしてたんだ、と男は言ったが正直ホテルの一室に男女が二人は実によろしくはない
「言っておくが俺はお前を殺さないぜ」
「そう言う奴がイヤイヤ殺されるんだよいな、または殺す脅され」
「悪いがこう見えても俺は人を殺した」
「もう一人殺したんですか」
「違う昔だ、だからもう嫌なんだ」
「とか言って殺すんでしょ・・まっあどうでも良いけど」
「あと俺は寺の人間だ」
「見えないしそれ条件あってるんですか」
「とにかく俺が言えるのはお前を殺すことはないと言うことだ」
「・・・・で、どうします」
「何がだ」
「これ本当に殺し合いだと思います」男は少し顔を捻ったが直ぐに
「それはないだろう」
「何でそう思うんですか」
「お前も分かっていると思うが殺す動機がない理由さえ与えられていない」
「後は」
「後は知らん、それにいくらでもあるだろう」
「それは」
「だから知らんと言っているだろう」
「ちなみにその黒服はあなたのセンスというか趣味なんですか」
「だからどうだっちゅうんだ」
「悪いです」
かくして一時間ケチョンケチョンにイジった後、いつの間にか会場に連れられてきた、と言うのもまた暗闇が来ていつの間にか眠っていたというか気を失っていたわけで
「さて皆様遊べましたか」私だけ(はぁーーい)と言おうとしてやめた
「・・・・無視はやめてください・・だって」そうとぎると満面のお面のような笑みを浮かべて「無視は殺人と同じ行為ですから」
そう言った
しかし皆何かポカーンとした感じだ
そう本当に殺しが行われたのか
嫌これ自体何の意味があり意味が無くとも人間は意味を見い出す生き物だ
「さて無事今回の物語が無事に無事に幕開けしたのでルールの本題を教えましょう」
今度はあの女の横に男がいた、確か玄関で女性よりも早く男性陣を連れて行った人だ
「今回皆様の中に殺人がいます、そしてそれは確実に今回無事殺人を犯すことに成功しました、さて今からその犯人を当てていただきます
そして当てるまで毎回部屋に弐人ずつ入れてのこのゲームは終わることはありません、ではでは」
「ちょっなんかなまえつけましょうね、そうロンアンではなくミサイル
そうミサイルが良いでしょうね、ね合理さん」
「早くしてください」
「ではただいまよりロシアンミサイル始まり始まり」
「・・・意味が分からんぞそれ」
「なら・・・まっいっか」
今から参拾分後にまた殺し合いゲームを始めます
それまでに死体がある部屋を提供、そこで勝手に推理をして犯人特定をお願いします」
「「でわでわ」二人がなぜかはもりながら引き上げていく
すごい悲鳴が客の間で起こる、それは連鎖するようにあたりを包んだ
「さてどうする」いきなり横に婆がいた
「お前生きていたのか妖怪いきなり横から婆」
「ネームングなさね」
「うるさい・・・と言うことは奥さん達は」
「・・・・・死んだ」
「っえ」
「・・・旦那が殺されて自殺したんだよ」
「嘘だろ」
「嘘だが」
「スザケルナ」
「悪い悪い」
「みなさん生きていらしたんですね」
「ああ何とか」
「これぐらいではまだ死ねん」
「これからどうしましょう」
「どうする部屋に行ってみるか」
「どうやっていくんでしょう」
「それについては今からお説明します」
「あんたいきなり・・婆みたいだって、敵の分際で来るな」
「私は説明をさせて頂くだけです」
「そう言う問題じゃ」
「まあ聞け若いの」
「・・・ああ」
「では今から被害部屋に参りましょうか」
「おっおまえらが」
「まあ、言ってみませう」
「ああ」
「ではこちらになります」
私達の他に参人が付いてきた
残りに人間は皆パニックに陥ってとてもこれからのことを探そうとしていない、きっとあるだけのことだけで生きてきた人間なんだろう
自己中なんだろう
私はふと思った、果たして貧乏で心を得るか、世界でまともに生きるか
しかしそんなことどちらでもないなと頭をフル
「こちらです」
男は一室の扉に手をかけた
その扉だけクリームというか剥がれた白と言うべき扉に真っ黄色のビックッリマークの下の模様だけが人間の体みたいになっているシールが貼られた部屋を開けると、そこには白いシーツを真っ赤にして一人の女性が仰向けに死んでいた
それが死んでいるかなんて分からないが、なんかよく分からない雰囲気でそれが何となくそれだと思ったのだ
「・・・・・どうしろと」
私の答えに男は肩をすくめた、そして部屋を出ていった
「おっおいどこ行くんだ」私はそれを追うと戸の横にいた
どうやらそこで待つらしい
「後15分後に次のゲームが始まります」
「うるさい」私はそう言ってわざと大きく音を出してとを乱暴に閉めると現場と言うものか知らんがそれに向かった
「これは刺し傷だね」老婆がそんなことを言って死体を見ていた
「おい婆さんそんなの分かるのかよ」
「何年ドラマを見て来てると思ってるんだい」
「ふざけてるのか」
「ああ、私は元駄菓子屋だ」
「どっちにしろ関係ないだろ」
「嫌よく見て見ろ吐くなよ」
「・・・・っう」
「吐くな」
「うっせい、それよりどこがだ」
「これ見ろ、かなり裂けてる感じだろ」
「・・・・・」
「確かにですわ叔母様」と平然と口にハンカチを押さえているがそれは吐きそうな奴ではなさそうに感じる、嫌は吐きそうかと思って当てたのかそれとも・・」
「なにがどう」
「見て見ろ裂けてる」
「・・・・・裂けてる」
「な」
「つまりは」
「私に言わせればこれは鈍器によるものではなく鋭いそう、刃物かそれに類するものだ」
「・・・しかしそんなものどうやって調達するんだ」
「できるだろう幾らでも、ガラスを割ってそれで刺しても良し、調理室からぬすんでも良し」
その声をさいぎる声、その野太い声は筋肉の奴だ
「それはできません、この館には極力危ないものは排除してあります」
「・・・・こんな事、言いたくないけど殺し合いするのに」
「危ないでしょ」
「殺すぞお前」
「さて時間です」
「おい一つ聞かせてくれ、もし犯人が間違っていたらどうするんだ」
「続くだけですよその人を殺して」
「・・・・」
「さて今から壱拾五秒後に皆様の「ゲェーーム」の開始です14、」
またしても暗い意識の中で本当の暗闇に落ちるように落ちていたのかも知れないけど、私は意識を散らした
「おい起きていますか」
私が目を覚ますとそこには白い髭を生やした老人が立っていた
「こんにちはおじいさん」
「ああ・・・こんにちは」
「所であなたは私を殺しますか」
「嫌遠慮しとくよ」
「なぜです」
「私には莫大な借金があって猫個で死ねたらと思うような人間なんだ、どうだい殺すか」
「いえ」
「そうかそれは残念というか何というか」
「とにかく何か話でもしませんか」
「嫌わしはいい」
「どうしてです今から誰が殺したかを」
「「「やめろ」」」」老人はそう叫んだ
「悪い」
「いえ、しかし何かあるんですか虎と馬でも」
「いや、わしの借金で妻が自殺したんだ」
「・・・・」
「馬鹿な奴でね、頭は良かったがどこか抜けていた
わしがあまりの苦しさに勝手に保険を奴から抜いてしまっていたことを知らずに」
「酷い人ですね」
「・・・ああ」
かくして二人してののしり愛したり酒を飲んだりして部屋は幕を閉じたようにフェイドアウトするように意識が黒く塗りつぶされた
「所で何か話さない決まりでもあるんですか」
「いや、人の話はもう飽きた、特に死人に対してわだ
普通死んだ人間には少なからず敬意か何らかの良い感情を出すもんだ
しかし妻は違った、もう話なんて嫌なんだ、人間なんて」
「それは・・・・・」
「あんたも気をつけろよ」
「何にですか」
「女だよ」
「・・・・・・・嫌あんたは男か」
「・・・・どういう意味です」
「俺は男に貢いでたんだ」
「・・・・・部屋出てってもらえます」
「ほら老人にまで若者はそんなことを」
「・・・出てけボケー」
以下記憶の中続く
「さてーーみなさんたの死んでますかーー」
「君は何をやっているんだ」
「いえ盛り上げです」
女はマイクを誰にも向けることなくそう言うと男と二人漫才でも始めようとしているかに見えた・・・嫌普通漫才は・・
「さて結構減ってませんが次行きませう、探偵ヨロー」
「皆様それではよろよろ」
二人は軽く頭を下げて引っ込んでいった
「あれ何なんですかね」
今回は三人同じ場所にいた
「わしはおもしろいぞあの下手さか減が」
「婆よくそんなこと言えるな」
「・・・とにかく探すぞ」
「お前が探すのではないだろう」
「・・・行くぞ」
「聞け」
「ちょっちょっと待って下さいそんな急ぐと・・・私がついて行けませーーん」
そこにはさっきと全区ではないにしろ鋭い裂け目が腹には入っていた
「おいマッチョ」
「・・・・・・ハァイ」
「元気がないな」
「・・・」
「それよりお前刃物はないって言ったよな」
「ええ言いました更に言うなればこの館にそのような物を持ち込んだ人間はおりません」
「それはこの傷になりそうな物って言う意味でも同じか」
「さあそこまでは」
「どっちかはっきりしろ、マッチョ」
「・・・・・例えばですね、」
「元気良く」
「た・と・え・ば・ですね」
「おもしろい奴だな」
「たとえばですね、爪や何かでそれをされた場合、私達とてそこまでは予測範囲外です」
「うむ、そう言うことか、婆なんかあるか」
「本当に信用できるのか」
「出来るだろ、こいつがそう言ってんだから、ルールって物が「げーぇむ」にはある、それを破ったらアウトだよな、なっマチョさん」
「ええ、そこはしっかり心得ております」
「だとよ」
「しかし裏切りゲーム所謂騙し合いのゲームの一種ブラフだ、そうなるとそれさえも信用できる物かどうかわからんぞ」渋る婆
「そん時はぶっ飛ばすまで」
「期待してるよ」
「するな」
「させろよたよりない馬鹿者」
「せめて馬鹿ではなく若者にしろ」
「・・・・そろそろ時間だ」
「無視するな」
「まあまあ、お二人とも、そこまで言うならどうですみなさんで身体検査してその・・武器になりそうな物を没収していただくのは」
「出来るかマッチョ」
「ええ、それなら喜んで」
「・・・良いとよ」
「しかし時間がないのではありませんか」
「それなら少し時間を」するとマッチョは自らからに装着されているマイクを使ってなにやら話すと
「後一時間の延長を認められました、そして服などに隠せないように
ジャージを支給させていただくことも出来ますがいかが致しましょう」
「どうする婆、後奥さん」
「後って酷い」
「・・・すいません」
「やっぱりジャージはちょっと体型が出るから」
「笑うのってか切り替わり早」
「お主、まさか体に何か」
「・・なら脱ぎませうか」
「そこ拍手しない」
男とボーディーガードみたいなマッチョが指摘されてうなだれた
ちなみに夫はホッとしたようである
「それじゃあジャージでお願いします、みなさんもそれで良いですか」
「嫌俺は良くない」
「どうしてです最低爺」
さっきの同部屋の男が反対した
「わしは死ぬならこれが良い」
「どうしますお二人」
「「却下」」
「なにくそーー」
かくしてそれは実施された
皆誰かから殺されるキケンが経ると聞くとそれぞれ男女に直ぐに分かれて実施するのに協力的になった
「何もなかったぞ」
「シッカリ調べたのか」
「おお、男のあそこまで」
「あんたは好きでやってるんでしょうが」
「何を言う男の・・・なんて見たくも触りたくも揉みたくも嗅ぎた・・」
「聞きたくないわ」
「お主こそどうなんだ」
「同じだ」
「見たのか」
「何か問題でも」
「嫌お前女だっ・・」
さてこの時はじめてに死人以外で負傷者が出た
名前をホモ爺と言う
「どういうことだと思う」と私
「もしかしたら体内に隠してあるかも知れん」
「どうやって調べる」
「そう言えばさっき警備委員さんみたいなあの方」
「ああマッチョさんね」
「その言い方やめんか殿方に失礼だぞ」
「おっ婆さん好みか」
「ふっ、お前には分かるまいこのお淑やかなしなが」
「なにがシナだ萎びたナスが」
「はああ、やるか蒙古斑なお多福まだなガキが」
「まあまあお二人とも、つまり元を正せば私の質問まで戻ればいいのよ」
「何のことだっけ」と私
「だから警備員さん」
「ああ、マッ」口を押さえられた
「それで」口を押さえながら言う奥さん
「彼は、そんなもの誰も隠していないと言ったけどどういうことかしら」
「だとよマッ」またしてもなぜか止められた、しかも今度は婆だった噛んでやろうか
「ええ、おっしゃるとおり一応はすべてのお客様々の荷物から何やらカニまで色々と見ましたがそのようなものは一切」
「蟹まずいだろ」
「没収させて今預かってありますから」
「・・・・本当に信じていいのだな」
「ええ、航空なんかよりも厳重と言ってもよろしいかと」
「・・・・どうする」
「さあねー飯でも食ってこようかね」
「戦か」
「いや死ぬなら腹一杯」
「おいおい」
「笑えませんよ、案外未練は恐ろしいですから、あれやっとけばとか
何かあったら硫黄乃さんも何かやっておいた方が」
「そうだぞムスメ、わしと食うか」
「ああ、そうしとくか」
かくして第三の闇が近づいてきた
隣には干からびた人間と脂ののった貴婦人、そしてなぜかマッチョの黒服
果たしてなにしてんだろ
「まあお前」
「なんだ婆」
「もし犯人に殺されたときのために二人の名前でも部屋か体に書いたら良いんじゃねえか」
「それは確かに良いかもしれない」
「みんなに言いましょうか」
「だめそうだなもう時間がない、次会ったらそうしようか」
「そうしましょう」
「ああ、婆それどのテレビの案だ」
「婆テレビの案だ」
「いやなフラグだな」
「ああ」
闇に紛れた私は新月を宇宙に上っていく夢を見た
しかし途中でここは上に向かっているのか下に行っているのかそれすらもわからなくて怖くなった
(バカだな蒙古斑なガキ野郎)それがどこかしわがれた声な気がしたが誰がしゃべったのだろう
「おい大丈夫か」
目の前には白い部屋が見える
どこも同じようで微妙に違う気がする、そんな気がした
「おい聞いてんのかガキ」
「・・・婆か」
「誰が婆だ俺は爺だ」
「ああ爺かってなんだ」
「なんだはないだろう、俺をお前は殺すか」
「またそんな質問をされたよ」
「そうか俺は一度もされたことはない」
「そりゃそうだろうあんたみたいなものはいつ自然消滅して天に行くか分かったもんじゃないからな」
そいつは鼻からチューブを入れて何やら弱々しい以前に何か感じる
「あんたそれは何の病気だ」
「分からんのだよ」
「未知の病って言うものか」
そんなものがある奴がよくまあこんな良く分からない所に来たもんだ
「違うこれは実に良く分からんのだ」
「どういう症状があるんだ」
「君はこぶ弁慶って言うものを知っているか」
「確か落語の何かだった気がするが話までは覚えてはいない残念ながらな」
「嫌々その若さでそんなことを知っているだけで一計一計」
「そんなもんじゃない、テレビが無いからラジオを聴いているんだ」
「嫌々視覚がない分それは聴力を良くしさらには想像力を倍増させる効果があるはずさ」
「そういうもんかね」
「そういうことだ」
正直な話昔から好きであったがそんなことを言うと何かと珍しがられるから言わなかったがこの人なら関係なかったかも知れない
「所でそのこぶ弁慶とどんな関係性があるって言うんだ」
「その話はとある男が旅館で弁慶に由来ある土壁を食べてします、それから体の一部に弁慶が取り付いて大変変になって言う話なんですがね」
「ああ、」
「私人肉食べるんです」
「・・はあ・・っえあ、へ」
「カンバニズムです」
「・・・・・・っえ」
「あっいえいえもう私は食べれませんよ」
「食べる気だったんですか」すると奴は口を開ける、その皺の寄った丸顔
に歯と呼べる物は一本もなかった、いやそれ以前になんと奴のどの奥がなかったのだ、どういうことだ、見違いなのか
「いえいえこれは本当の話なんです、実際私が目の前にいますからこれほどの話もないでしょう」
「何でこうなったんだ、食べ物はどうやって」
男は腕を捲っていった
「みんな注射です、始めは鼻から入れようかと思っていたんですが入らない入らない最後なんかレントゲンまで撮ってようやくのどの全てが肉片で穴が穴が開いていないことが分かったときは人生の終わりを悟りましたが
・・・生きてるんです」
「・・・・」
「ねっ難病と言うかよく分からない病気でしょう」
「・・・・・・・」
「あれ怖がってます」
「どうやってしゃべっているんだ」
「・・・・・さあ私にも分からないんです」
「お前犯人じゃないんだな」
「ええ、私は殺人が好きなわけではない、ただ食べたいんです、あの血液があの血が色が、肉が脳が骨が全てが」
「引かないでもらえますか」
「私はここに一つのことを思った」
「・・・・・思ったって言うんですか面白い」
「あなた本当に落語好きですか」
「ええ、あの話が好きでなったんですから」
「・・・・嫌いでしょ」
「すきすきすき好きすき好き好きスキ好き好き好きだーーああーーーいすきです」
「そうですか」
私は今闇夜の中を歩く前に更なる闇を見た
果たして正しさとは何だろうモラル何て紙程にも無いのかそれとも無いものなのか私は気がつくと金縛りのように奴を見ていたが奴は一人私に話し続けたそれが落語でも一人でやるかのようにまたどこか面白そうな声とは裏腹に懺悔の色が見えるのは、私の救いの声なのだろうか
私は吸い込まれるように無理矢理ねじ千切られるようなまるで巨大なパン生地に押し込まれるような重圧を感じながら暗くなった闇を歩き出した
「おいばあさん」
それは無惨だった、肉片としか言いようがない
何かと皮膚と筋が混ざり服の色と幽かな本当に気がするくらいにそれだった
「そんなうそだーーー」
奥さんが泣き崩れて夫がそれを支えた
部屋は真っ黒に炙られていた
どうしたらこんな事が出来るのだろう
私はばあさんも無視して部屋のあらゆる所を探し回った
しかし見つからないと分かった次にはばあさんの体をイジった
見た・触った、触った分からない分からない分からない
あれだけ平然としていた自分は死んだ
そう人なんて結局は妄想の中でしか生きられない
私は血塗れのまま目を覚ました
それからすぐに夫婦が死んだ
彼女は夫が死んだ次に殺された
私だけが残った
死体はどこまでも増える
人は減る
遺体は続くどこまでも
坊主で人を殺して殺さないと言った男が殺された
オカマのじいさんも殺された、嫌な顔だった
そしてあの奇病の人間も
みんなみんな
そして最後私ともう一人目立たない女が残った
それはでかいパーティー会場の隅で誰とも会わずに
いや存在すら隠していた
私はその美しさにあえいだ
天使か
まるで造り物のようだ
何で気がつかなかったんだ
それは軽い感じのキャップからこちらを見た
闇が無数に白い手を浮かび上がらせ私の頭を体を全てを取ろうと蠢く
私は生きる意味とはと思う
目が覚めた
女はこちらを見ていない
「あんたは何で殺したんだ」
「分からない」
「・・・・・・お前は何で武器を持っていたんだ」
「私はロボットだから」
感 かん [完] お読ミいただきありがとうございました。 。 。。。。。。。。。 ★