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極月 終 思いつき詩集

世界の欠片の大罪人

作者: 極月 終

真っ暗闇の空に浮かぶ


真ん丸の輝く白い月


まるで閉ざされた


この世界に開けられた孔のようだ


そしてこの孔を通じて様々な世界に繋がっているのだろう


僕等が広いと思っているこの世界は


きっと大きな世界のちっぽけな欠片のようなもので


僕等はそのちっぽけな欠片に閉じ込められている


大きな世界には僕等を閉じ込めているちっぽけな欠片のように


様々な形 大きさの欠片が集まって


ひとつの大きな世界をかたち作っているのだろう


そしてその大きな世界もまた


さらに大きな世界のちっぽけな欠片で


そのちっぽけな欠片が集まって


もっと大きな世界をかたち作っているのだろう


ああなんて僕等は小さい存在なんだろう


ああなんて僕等はちっぽけな存在なんだろう


僕等は世界の全てを知らない


この閉ざされた世界しか知らない


全ての世界を知るには時間が足りない


時間が欲しいな


時間が惜しいな


僕はこの世界以外のこと全てを知りたいのに


時間が足りない


時間が少ない


なのに僕等は


足りない時間


少ない時間を


有効に使うことが出来ていない


この時間を無駄に使っている


人を傷つけ


生き物を傷つけ


自然を傷つけ


そして世界を傷つけることに使っている


ああなんて僕等は哀れなんだ


ああなんで僕等は争うんだ


こんなちっぽけな世界で


足りない時間


少ない時間を


どうして大切に使えないんだ


時間が欲しい


時間が惜しい


だけどだめだろう


僕等は世界を傷つけた大罪人だ


定められた世界と


与えられた時間の中を


過ごすしか無いのだ


ああ世界の全てを知りたいな


知らないことを知りたいな


だけどそれは叶わない


僕等は罪を犯した大罪人


罪は償わなければならない


自分の時間を全て使って


ちっぽけな欠片が消えて無くなるまで


僕等は


罪を


償わなければならない






ありがとうございます。

もしよろしければご感想などを頂ければ

嬉しいです。図々しくて申し訳ございません。

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