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『招かざる飛空士達の幻想』――その4――



さてさて又々約半月ぶりに大変お待たせしました。


夢のコラボ企画第二段。


前回に続く今回は…。


オーヴェル王国に数ヶ所存在する魔晶洞。そこの採掘所の1つモンタナ山脈に囲まれた採掘所に遂にたどり着いたスノウ達。


しかし、旧式の飛空艇での着陸はかなり困難を極める。

そんな最中。光雄はある秘策を思い付くのだ。

ここモンタナ魔晶洞上空で果たして?


そんな訳でっ

『異世界転生?なにそれおいしいの?』

『光学の超高密度収縮粒子砲戦記』

始まり始まりっ!

 



 ――かつて数十万の人口を誇り各地方から数々の物流で賑わいを見せたここモンタナ魔晶洞。今は数十年の刻の流れに埋もれる。  人と言う主を失ったこの地は元の大自然と言う主の手にゆっくりと委ねられる――。



 数キロに渡る荒野に時折吹き荒れる砂塵。

 その自然界が奏でる音源に混じり。忘れ去られた人工的な音源が遥か彼方から徐々に近づくのだ。




   ◇◆




「高度500――300――。100っ!」


「今だっ。もっとスロットルをしぼれっ。おいおいエアブレーキだけに頼んなよっ。ほれっ減速用パラシュートはどうした?」


「ちょっとちょっとぉ〜クロウさんっ? そんな一辺に頭の悪い光雄になげかけないでよっ! 只でさえど素人なんだからっ」



 バタバタと激しい振動がこじんまりとした機体内を激しく揺さ振る。

 必死に操縦桿を倒しながら機体を水平に持っていく。

 尚且つ減速しているとはいえ。時速250キロは軽く出ている飛空艇を着陸させるのだ。

 失敗すれば当然この機体に乗る全員の命がおだぶつとなる。



 それとは裏腹に全員の命をまかされた光雄の表情は、必死ではありながらも何処か余裕な表情を見せる。 そして、目線の先を遥か前方に突き出した岩山らしき突起物を辞任するのだ。


 更に口元を引きつらせながら何かしらをさとる。

 まるでその突起物が存在している事を、事前に知っていたような素振りでタイミングを待っている。


 そして隣座で不安の表情を浮かべるマリオンに視線を滑らせる。



「うしっ! 見えて来た、マリオン。俺様が合図したら前方のあの岩山に一発お見舞いしてくれ」


「――ほえっ?」



 突然の突拍子もない一言にマリオンは、光雄は一体何を土地狂ったかと呆れ顔を浮かべる。

 彼女が腰を下ろす座席の後ろから顔を覗かせるクロウは、光雄が告げた一言を理解したようであるが。



「ったくしゃ〜ねぇな、俺がやるから光雄っ! ちゃんとタイミングを合わせろよ」


 ハァ…。とため息混じりの一言を告げ、一体何が始まるのか解らずキョロキョロと振り向くマリオンの水色髪をワシャリと撫でる。


 2人に意気投合され「う"ぅ〜…」と煮え切らない膨れ顔の彼女を横目でスルーし、クロウは操縦席を後にした。




    ◇◆




「(さてっと、目標は…。うそん! こりゃ思ったよか小せぇな)」



 ガタンと激しく揺れる度に壁に手をつけながら覚束ない足取りで進む。

 狭い機体内通路を操縦席から中央付近まで進んだ所でイソレット達に遭遇。

 彼女は煮え切らないクロウに、にこやかにジェスチャーを送る。



 その彼女の脇をギリギリ通過する。

 その先の視界には、先程前の翼竜との一戦で既に半壊した搬入用ハッチが右手に見え、そのハッチをガコガコと力任せに抉じ開ける。



 当然機内に勢い良く吹き込む突風に、再び煽られぶつくさと文句を言いたげなユウキをスルーする。



「ねぇちょっと、クロウっ。せっかくボクが壊れた扉治したのにぃ! 水色みたいな事すんなよ」


「あ。悪りぃわりぃ。ちとヤボ用だから」


「そうか。クロウ、ついにここからダイブする気になったか?」


「ってスノウぅ〜…。その冗談マジヤヴァイから。しかも目がマジだしな」



 中央付近、横長に設置された椅子に端側にスノウが腰を下ろす。

 その隣側に椅子の角に片手を掛け身を乗り出すユウキ。

 今現在自身の背後でスレンダーな腰に片手をあてがいながら何かしら言いたげなイソレットと。

 仲間4人が揃い、今度は賑やかに会話を始めるのだが。



 しかし、やるべき事そっちのけとは行かず。突然4人が揃う機体中央部付近に通信が入るのだ。



『ねぇ。クロウさんっちゃんとやる事やってからにしてよ!』



 と。突然の機内通信ごしの黄色い声に沈黙。

 ヤレヤレと両肩を落としバタバタと激しく吹き込む風に煽られながら搬入用ハッチから身を乗り出す。



「えっとタイミング良くだよな。あの距離からだと初級魔法じゃちと遠いか。遠距離魔法はある事はあるんだが…。

とても威力が有りすぎてあの突起物所か――。」


「威力ね…。たしかにクロウの魔法は百発百中だけどな〜…。あんな遠い所。だったらあえてこの私に、ここは委ねるとかっ!」



 搬入用ハッチから身を乗り出しながら首をかしげ1人考え混むクロウ。

 突風に混じり激しい乱気流が彼を襲う。

 少しよろめいた身体をそっとか細い両手が支えると同時に一言告げる人物。



 当然の出来事にそんな彼は自身の大切なパートナーでもある彼女。

 イソレットがいつの間にか力強く支えてくれている事に気付く。



「なんだ。スノウかと思ったらイソレットか」


「ふぅ…。スノウじゃなくて悪うござんしたねっ!」


「いやいや。えっと――」



 背後から藍色の長い髪をサラリと流しながらイソレットは、可愛らしく皮肉を投げ掛けつつも恥ずかしげに外方を向こうとするクロウの顔を除き込む。



「ふふっ。冗談よ。でもあなたの魔法の腕ならあの突起物、離着艦用ネットの起動レバーを狙い撃ち出来るわよね」



「――えっ?あれが。着りくよう? 」


「離着艦用ネット! ほらっ昔ニュースとかで見た事あるから分かったんだけど、よく空母とかにある…」


「あっ! "あれ"かぁ〜。 つーかんなもん何でこの世界にあるんだ?」


「知らないわよ! 多分…誰かがこの世界でも発案。 ていうかそもそも着艦用装置とか、私よりクロウの方が詳しい筈なんだけどなぁ〜」



 絶え間なく吹き抜ける突風に暴れる髪を気にしながらイソレットは首をかしげ隣側に立つクロウに投げ掛ける。

 本来は航空機等が短い滑走路で着陸する為に使用する装置なのだが。

 イソレットは、何故この世界に存在しているのか疑問に思うのだ。

 無論、この世界での唯一空を飛べる機体。

 飛空艇が発明されてから発案された装置なのだが。


 そんな関係のないクロウ達の会話を断ち切るように"秒読み開始"とコクピット付近から告げられる。



 そのマリオンからの一言で2人とも気を引き締める。

 ミスすれば全員機体もろともおだぶつ。

 失敗は絶対に許されないのだから。




   ◇◆




『えっと。クロウさん、準備は大丈夫? んじゃ説明するよ。只今高度100メートルを約時速230キロで飛行中なの。所謂超低空飛行ね』



「ああ。大体は分かってる、続けてくれ」



 機内搬入用ハッチ付近に設置された通信機器からオクターブ甲高い声が突如、けたたましく響き渡る。

 無論、通信相手はコクピットに腰を下ろすマリオンだろう。


 彼女の指示に従い遥か先に見え隠れする目標地点での射撃ポイントをクロウは辞任する。



 小さな小屋らしき建物が遥か前方に見える。

 人一人が中に入り、その小屋に設置されたレバーをタイミング良く倒す。

 それと同時にこの先に見える滑走路らしき場所から離着陸用のネットが持ち上がり、機体後方のフックに引っかけスピードを強制的にゼロに戻す。

 元々浮力的特性を持つ魔導推進式の機体は地上スレスレで停止。

 単純、尚且つ原始的な装置のようである。



「――なるへそ」



 クロウは、着陸までの一通りの説明を聞きながら、煮え切らない一言を口内に含む。



 マリオンは、タイミング良く無人の着陸用施設に設置されているレバーを遠距離から撃ち抜き着陸用ネットを作動させると言う前代未聞の方法を投げ掛けるのだから。



 イソレットは、通信機越しの説明を聞き流しながらクロウの隣から一旦離れる。

 中央付近の長椅子に腰を下ろすスノウに何かしらのジェスチャーを送る。



 彼女が常に持ち歩くある魔具を座席の上側に設置されている収納ボックスから取り出して欲しいと告げるのだ。



 そしてスノウは彼女の装備品を収納ボックスから両手で丁寧に取り出す。

 鮮やかな魔銀(ミスリル)特有の輝きを見せる露骨な機能美を奏でるガントレットが顔を出す。



『みんなっ! 強い衝撃だから何かに捕まって。それとクロウさんっ! 所定の位置で待機っ。よろしくねっ』



 タイミングを見計らって同時にけたたましく着陸準備の指示の通信が入る。

 同時にイソレットはスノウから手渡されたガントレットをカチャリと素早く左腕に装備する。



 同時に彼女の魔力と連動したガントレット型魔法補助装置が独自の金属音を響かせ起動する。

 瞬間的に碧い光跡を残し搬入用ハッチに準備するクロウに向かい駆け出す。



「そうかっ! 分かったぜイソレット。俺の精密射撃とあんたの魔法なら」


「今頃気付いたの? ほらっグズグズしないっ!」



 クロウの右手をガッと掴む。同時に伸ばした手を強引に手前側に戻し、イソレットがクロウの懐に潜る。 すかさず遥か先。既に300メートルまで差し迫る小屋が視界に入る。



『今だよっ。撃って!』



 通信越しの指示と同時にイソレットは、詠唱無しの魔法。『氷槍(Ice-lance)』を2つ発動する。



 瞬間的に凍てつく冷気が吹き込む風と共に地肌に突き刺さる。

 鋭く頑丈な氷の槍が音速で撃ち出され、それ等が空対地ミサイルの如く一発が小屋の屋根を引き裂く。


 その屋根が約数十メートル先に飛ばされ、地面に激突する前に

 続け様に二発目が小さなレバーを霞め飛び。当然そのままスイッチが入る。

 音速を越えた氷の槍があっという間に小さな小屋を四散させ通過と同時に着陸用ネットが勢い良く起き上がり。無事に機体は着陸に成功。



 クロウを支えるイソレットと。2人の活躍により作戦は成功したのだ。 




     ◆◇




「しっかし一時はどうなるかとヒヤヒヤしたぜ、なぁ。クロウ」



「それってさぁ〜。まさかこの俺の腕前をまったく信用してね〜一言だよな」



「まっ。直接撃ったのは私だけどね」



 時折砂埃に渇いた風が吹き荒れる。

 無人の半壊した施設やその他を眺めながら歩く数名のシルエットが浮かぶのだ。


 そして、クロウ。スノウ。イソレットの3人はこの施設内部に侵入、そこから魔晶洞に突入する。



 一方そのメンバーと違う別動隊になるユウキ。マリオン。そして光雄は機体の整備。及びこの施設内での電力を確保する為に使いふるした発電装置を探す。



 そして、この施設内に真似かねざる者を待ち構える脅威がある事を未だ知らないのだ。



 更に無理やりだが次回へ続くっ!

〜後書きコーナー〜


マ「はいはいっ。今回でこのコーナーもかれこれ三回目に突入します。」


マ「もうお馴染みの司会を勤めるマリオンだよっ!」

イ「同じく今回のゲストになりますイソレットで〜す」


マ「ふぅ〜…。よ〜やっと的もな人が来たよ」


イ「そうねぇ〜。前回の"ユウキちゃん"とあれから又ケンカしてたみたいだけど。本当仲良しだわね」


マ「へっ?…。いや。仲良しっつーか(汗)」


イ「ほらほらっ。噂をするば…」


マ「ひゃぁぁっ! "青髪"ぃぃぃ!?」




   ◇◆




ユ「んっ? さっき"水色"の声聞こえたんだけど。ボクの気のせいかなぁ〜」


ユ「あれ?さっきまで居たんだけど。おかしいわね」

光「そんな訳でっ。マリオンが"謎の疾走"で不在だから今日はこの変でっ」


光「んでここの原作になる川橋さん所の元祖『異世界転生』主役のクロウ君。

いよいよ待望の"禁断な召喚魔法"でパワーアップだから見逃すなっ!」




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