四日目
アグライアのキス事件の次の日。
「おはようございます、マスター。」
アグライアがとびっきりの笑顔をこちらに向ける。
「うん、おはよう。でもなんで俺のベッドのなかにいるのかな?そしてなぜ裸なのかな?」
「朝食は和食にいたしますか?洋食にいたしますか?それとも」
無視なのか?いま俺のこと無視したよな?でも色っぽいから許す!!
「わ・た・「じゃあ和食で。」し」
俺はアグライアの体が見えないようにベッドから抜け出した。
「・・・かしこまりました。」
アグライアはショボーンとうなだれて部屋から出ていった、せめて前くらい隠せよ。
「さて、なんか新しい魔道具でも作るか。」
俺は魔道具の画面を開く。検索ワードを打ち込むとそれに合った魔道具を検索できる。
「やっぱ魔剣だろう!!」
魔剣と検索してみる。魔剣はやっぱ必要だろう。
「おっ日本刀の魔剣がある。なになに十束剣?」
画面にはまるで通販のように十束剣がアピールされていて横には10000000Mと書いてあり分割払いと一括払いがある。
画面の説明にはこう書いてあった。
「魔王様!!勇者がやってきますぞ。」
「hahaha、大丈夫だよじぃ。僕らにはこれがあるじゃないか。」
「おおそうでしたな!!こんな時にあれば便利な十束剣が我々にはありますからな。」
「そうだぞじぃ、この十束剣ならどんなものだって真っ二つ。腹立つあいつと可愛いあの子との中も真っ二つさ!!」
「それはすごいですなぁ!!」
「それだけじゃないぜ、なんと魔王軍全体の魔力をこの十束剣を持つだけでなんと1.3倍にできるんだ!!(当社比)」
「それならもう勇者は怖くないですなぁ。でもそれだけの効果があるとやっぱり魔力が高くつくんじゃないのですかな?」
「hahaha、何を言っているんだじぃ、この十束剣はこの十束剣クリーナーが一年分ついてたったの10000000魔力なんだぞ!!」
「おぉそれは安い!!わしもその十束剣を買っていつかは反乱してみせますぞ!!」
「「hahahahahahahahahahahhahahahaha!!」」
「・・・まぁとりあえず作ってみるか。」
そして俺はこの後に十束剣の性能に驚くことになる。