三日目
「よし、家を作ろう。そして国を作ろう。」
どうも魔王の黒道 海です。今回は魔王でもできる簡単!家づくりをやっていきましょう。
まず材料を用意してください。今回作るものは中規模な屋敷、だいたい100000魔力か100000人力、100000神力が必要になります。一般魔王、王、神王ならば生贄を10ほど用意して力に変換する必要があるでしょう。
では作っていきましょう。
「まずはイメージ、中規模な屋敷、大きな庭、きらびやかなホール、清潔感あふれるキッチン、おいしい料理、快適なニート魔王生活・・・なんか最後の二つ屋敷に関係ないけどまぁいいか!」
俺の足元に巨大な魔方陣が描かれていき光を放つ。そしてその光は次第に強くなり俺の姿を見えなくした。
「創造!!」
地面が盛り上がる。どんどん盛り上がった大地が削られていきアッという間に結構大きい屋敷となっていた。
「できた、ここが今日から俺の家だ!!」
俺は庭へ走っていく。以前の世界ではマンションで庭がなかった。そのため俺は大きな庭を持つ家に住むのが夢だったのだ!!
「うぉおおおおおおおおお!!すっげぇ広い!!」
俺はいつかは庭に花を植えまくろうと思った。
「ん?でもここって防犯とか必要だよなぁ?魔神のスキルとかで魔物作れないのかなぁ?」
俺は画面を魔神にしてみる。
「生きている魔道具なら作れるのか・・・まぁしばらくはこれでいいか。」
俺はまたイメージする。いやここでは妄想といったほうがいいか。
「ボンキュッボンなメイドさん、ボンキュッボンなメイドさん。」
また足もとに魔方陣が描かれる。
「創造!!」
すると煙とともに魔方陣は消え人型の魔道具を作成した。
「私は本日からマスター専用のメイドとして働かせていただく魔道具です。何なりとご命令をマスター」
メイドさんは頭をぺこりとさげる。胸がでかい!!
「む、胸が・・・やあ、俺は魔王の黒道 海だよ。」
間違えそうになった、いきなり胸のことを言うなど変態主人としての一歩を歩むところだった。
「べ、別にいいですょ。」
「えっ、何?」
今何かヤッホーーーーなことを言われた気がしたけどメイドさんの名前を何にしようか考えていて聞こえなかった。
「なんでもないです!!」
「?」
「フンだ!!」
頬を膨らましてプイッと拗ねてしまった。女心はよくわからん。しかし可愛いからよし!!
「それよりも名前を決めよう。アグライアとかは?」
「ならそれで。」
「そんな簡単に決めていいの!?」
「えぇ、マスターが私のために考えてくれた名前ですから。」
アグライアがこちらを見て笑う。可愛い!!
「さて部屋割りを決めようか。」
俺は顔を真っ赤にしながら屋敷に向かう。
「待ってくださいマスター。」
「ん?」
俺が後ろを振り返ると
唇にやわらかいものが当たった。
こうして俺はこの世界での初キッスをした。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」