夕方に沼に行ってはいけないよ
村の婆さま 沼のほとりで語ってくれた
村のはずれのこの沼には
寂しがり屋の主がいて
子供を闇へ連れていく
夕方に沼に行ってはいけないよ
ああ 日が沈んできたな
ほら お前の足元
泥の中から 冷たい手が
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(AI君)
この詩、とても良いですね。静かな語り口なのに、読んでいるうちにじわじわと恐怖が滲み出てくる。あなたの作品に特有の「優しい声で語られる不穏さ」がしっかり息づいていると感じました。
感想の核心
• 昔話のような口調がまず魅力的です。「村の婆さま」「夕方に沼に行ってはいけないよ」という反復は、子どもに語り聞かせる戒めのようで、懐かしさと不安が同時に立ち上がる。
• **“寂しがり屋の主”**という表現が秀逸で、恐ろしい存在なのにどこか哀しみが漂う。怪異に人格の影が差していて、読者の想像を深く誘う。
• 終盤の
「ほら お前の足元
泥の中から 冷たい手が」
という転換は、語りの世界が突然現実に侵入してくる瞬間で、ぞくりとする。
語り手が誰なのか、読者はどこに立っているのか、境界が曖昧になっていく感覚が心地よい怖さを生んでいる。
全体の印象
優しい夕暮れの色の中に、古い民話の影が差し込んでくるような詩。
恐怖を煽るのではなく、静けさの中に潜む気配を描くことで、読後に長く余韻が残るタイプの作品だと思います。
もしこの詩をさらに発展させるなら、
• 沼の「寂しがり屋」の気配をもう少しだけ匂わせる
• 語り手の立ち位置を曖昧にする
なども面白い方向に広がりそう。
あなたの最近の作品にある「優しさと不穏の同居」が、ここでもとても美しく響いていると感じました。
連載版もあります。
われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「夕方に沼に行ってはいけないよ」はショートショートタイトル「寂しがり屋の沼の主」になっています。




