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40 悪役令嬢と女子会

今日は、エリオット達との勉強会のあとにエレノア達とお茶をする予定だ。

「私も行こうかな?」

と言ったカイルに

「乙女の園に殿方は来てはいけませんわ」

とエレノアが言っていた。乙女の園、所謂女子会のようなことだろう。

「パトリシア、そろそろ終わりにしよっか。エレノア達とお茶をするんでしょ」

エリオットが本を閉じて、片付けを始める。いつもよりも早めに勉強会をきり上げてくれた。

「ええ、今日もありがとう。エリーゼも一緒だし、お茶会が終わるまでゆっくりしていてね」

「パトリシア、私ももう少しここにいて良いかな?」

まあ、迎えが来るにはまだ早いし。

「構いませんよ」

私は部屋を後にした。


庭に着くと、三人はすでに揃っていた。

「お姉様」

アリシアは私を見ると笑顔で迎えてくれた。

「ごめんなさい、少し遅かったかしら?」

「大丈夫ですよ」

「では、始めましょう」

私が席に着くと、デイジーがお茶を注いでくれた。


「みんなは好きな異性のタイプはありますの?」

エレノアは少し興奮気味に聞いてきた。

その質問に一番に返事をしたのはアリシアだった。

「私は、金色の髪に青い瞳の。優しくて綺麗な方が好きです」

随分と具体的だな。アリシアの好きな本に出てくるキャラか何かかな?

「エリーゼは?」

「私はまだ分からないです」

8歳だし、初恋とかもまだでもおかしくないよね。それにお茶会とかに参加しても、エリオットをバカにするような連中しかいなかったわけだし。

「パトリシア様は?」

エレノアが目を輝かせている。

「私も、まだちょっと」

「アリシアみたいに、髪色だったり瞳の色とかはありますの?」

髪色に瞳の色か、まあ前世で見慣れてるし

「黒髪に黒い瞳かしら」

私がそう言うと、三人は驚いていた。

「黒髪ですの?白とかではなくて…でも」

「あ!でも深い紫って光の加減で黒に見えたり」

「黒い瞳…瞳の色って変えられたり」

三人は各々自分の世界に入り出した。

「エレノアは?まだエレノアの好きなタイプ聞けてないわ」

私がそう言うと、エレノアはハッとして

「私は、私を守ってくれる騎士のような方が好みですわ」

頬を手で覆い、赤くなりながら話す様子がとても愛らしい。

「エレノアは可愛いわね」

その後、他にも色々話してお開きになった。


それにしても、エレノアは騎士のような人が好みなのか。

セシルは公爵家の跡継ぎ、騎士には慣れない。けど、騎士団達の話しだとセシルはこれからもっと強くなると言っていた。

エレノアを守るナイトにはなるはずだ、二人の仲が深まるように頑張らないと。




「ねぇこんな事をして、バレたら怒られない?」

エリオットが周囲を気にしてキョロキョロとしている。

「ならついて来なければ良かったのに」

まあ、私が提案した話しだけど。

「カイル様おひとりでは心配ですからね」

セシルもちゃっかりついてきている。


「好きな異性のタイプはありますの?」

エレノアの声が聞こえてきた。アリシアやエリーゼが応えたあと、ついにパトリシアにも話題が振られた。


「黒髪に黒い瞳かしら」


黒髪、私とは真逆の色だった。

「ふっ、カイル様元気出してください」

セシルが口を手で抑え笑いを堪えている。

「黒髪…か」

エリオットは考えるように呟く。

「必ずしも好きになるのが、タイプの人と直結するとは限りないよ」

「そうですか」

「それに、君達だって当てはまってないからね」

私の言葉にセシルの表情が固まった。

二人は自覚しているのか分からないが、少なからず二人もパトリシアに惹かれている。


まだ先は長い、これから時間をかけて振り向かせれば良いのだから。


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