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17 悪役令嬢と騎士団

稽古初日、私は訓練場の前にいる。アルフレッドが用意してくれた訓練着を着て、髪は邪魔にならないよう一つにくくった。


「ご指導お願い致します。」

私を頭を下げる。

「改めてご挨拶させていただきます。クラウド=レスターです。」


小説には騎士は出てきたものの、ネームドキャラではなかった。訓練場には、騎士達が訓練をしていたのだが、私が来てからは手が止まり、視線が私に集まり始めた。


「なぜパトリシア様が?」

「どうやらアルフレッド様に頼み込んだみたいだぞ」


本人達は小声で話しているつもりなんだろうけど、普通に聞こえている。


「せっかくなので、紹介も兼ねて案内します」

私はクラウドについて行く。


「ここにいる皆さんは私が所属する親衛隊の方々です。私は一応、副隊長を任されております。」

クラウドの話を聞くには、フローレス騎士団は槍、弓、斧を使う隊もあるそうだ。訓練場を交代で使っているためここにはいないようだ。


親衛隊が直々に教えてくれるのかすごいなぁ、とも思ったが自分達の仕える人達に何かあったとき対応できるようにだろう。



「では稽古を始めましょうか」

クラウドに木製の剣を渡された。

「打ち込んできてください。」

「え?」

いきなり打ち込み?基礎とかは教えないの?

「とりあえず、動きを見てから色々説明するので」

「はい」

私は剣を構え、一呼吸する。剣ってどう扱えば良いの?剣道みたいな感じ?振り下ろす感じ?ええいとりあえずやってみるか。

「えいっ」

私は変な掛け声と共に剣を振り下ろ…す瞬間にみぞおちの辺りに突きを入れた。

「ヴッ」

クラウドがみぞおちを抑え、膝をついている。

「ご、ごめんなさい」

私は慌ててクラウドに駆け寄る。

「いっいえ、パトリシア様相手だからと、防護服を着ていなかった私が悪いので」

いや、相手は関係なく、防護服は着るべきなのでは?なんて思っていると他の騎士達が集まってきた。


「パトリシア様、今のはどうやったのですか?」

「クラウド副隊長が膝をつくとは」

私が訓練場に来たときに話していた騎士。15歳ぐらいのミルクティーベージュの髪に丸っこいブラウンの瞳の少年フィルと、クラウドと同い年ぐらいの黒髪に切れ長の緑の瞳の青年サイラスが寄ってきた。


今のは騙し討ちのようなものだし、クラウドは防護服を着てなかったから、直接衝撃を受けてしまっただけだ。


「今のはまぐれです。」

私は苦笑する。

「いえ、まぐれではありませんよ」

クラウドが立ち上がる。


「パトリシアは基礎を学んだら、こちらを使うことを進めます。」

クラウドが、先端が鋭い細い剣を持ってくる。

「これは?」

「レイピアです。パトリシア様は突きの攻撃を極めた方がよろしいかと思います。普通の剣よりも軽いので、先ほどよりも素早く攻撃できます。」


私はレイピアを受け取る、確かに普通の剣よりは軽いが、大して変わらないような気がする。


「剣身が長いので、使うのはもう少し慣れてからになりますが」

クラウドがレイピアを回収する。


その後はクラウドに基礎的な事、剣の握り方や構えなどを教わった。


私、結構剣の才能あるのかも、これは極める必要があるな。


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