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侯爵子息セシル

僕は、バーリス侯爵家の一人息子だった。僕の両親は馬車の事故で亡くなってしまう。

その後、爵位を狙っていた、父の弟、ドリフ叔父さんが爵位を継ぐことになった。


その日から、叔父夫妻とその子供達と暮らすことになった。


最初こそ、みんなは僕に優しくしてくれた。でも、1週間は経った頃から変わった。


いつもは侍女のライラが僕を起こしに来るが、その日は違った。

朝食を食べに行く為に自分で身支度を整え、ダイニングに向かった。


そこには僕の食事だけ用意されていなかった。

そして叔父さんに

「家族の食事の邪魔をするな!!」

叔母さんやその子供達は、僕を見てクスクスと笑っている。


そのとき気づいた。ここには僕の居場所はないということに。

元々いた使用人たちは解雇され、新しい使用人になった。

食事は一度だけになり、部屋から出ることも許されない。


そんな生活に耐えていたある日、叔父さんの娘スージーと息子ジェフが僕の部屋にやって来た。

2人は、僕のチェストを荒らしたり、僕の物を壊してきた。

「やめて!!」

僕の叫びで叔父さんがやって来た。2人を止めてくれると思っていたが、僕は叔父さんに投げられた。

「居候の分際で、私の子達に何をした!!」

「お父様、セシルったら酷いのよ」

「おお可哀想に、お前は2日間食事抜きだ」


叔父は、仕事をせずにギャンブルに行っていた。負けて帰ると、必ず僕を殴りに来た。その光景を見ていた、スージーとジェフも僕に暴力を振るってきた。

僕を助けてくれる人は誰もいないって思っていた。



「バーリス侯爵、爵位を返上してもらう」

宰相を名乗る男性がやって来た。

叔父は数々の不正に、違法賭博の罪で連れて行かれた。

そして、宰相の男性は僕を見つけ抱きしめてくれた。

「もう大丈夫」


僕は、宰相アルフレッド=フローレス公爵と馬車に乗っている。

「叔父さんはどうなるんですか?」

「君が気にすることじゃないよ」

公爵が僕の頭を撫でる。

「これから僕はどこに行くんですか?」

「僕の屋敷だよ」


フローレス邸に着くと、公爵の家族が、公爵を出迎える。


「この子はセシル、今日から家族だ」


僕は、今日から公爵家でお世話になるようだ。

「私はパトリシア、よろしくね」

公爵によく似た少女が僕に手を差し出す。

僕は、僕をいじめてきたスージーを思い出し身体をビクつかせる。

僕が返事もできないままでいると、公爵夫人と公爵夫人によく似た少女が挨拶をする。

その日はそれで終わった。



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