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シン・クリームソーダ漂流記  作者: 辻堂安古市
おかわり(番外編)
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五杯目 奈良よ、オマエモカ



 奈良博にて開催されている「神仏の山 吉野・大峯」の4時間耐久観覧かなりしんどかったを終え、猿沢池の脇道を通って奈良の街へ。近鉄奈良駅前は古き良きアーケード街という風情でなかなかいい感じ。


 ではあるんだけど、地方商店街の常か、こちらもお店が閉まる時間が早い。夕方5時にはあっちでガラガラこっちでガラガラとシャッターが降りる音が響く。


 古き良き佇まいのお店が多いので、当然ながらヤツを探すのだけれど………いない。


 グーグル先生を頼っても「和メイド喫茶」という、とてつもなく高いハードルのお店を紹介してくる。やめろ。



 仕方なく諦め、素直に予約していた居酒屋に向い、何気なくタブレットを開くと……… 




挿絵(By みてみん)


いるんかい!




君は思いもかけない所に居場所を見いだしてるのか?喫茶店という本来のホームには見かけなくなりつつあることを思うと、何か込み上げて来るものがある。



しかし、ここで出会ったのも何かの縁。

早速注文を…………





「当店自慢の自家製フルーツ漬使用!」





違う。


そうじゃない。


そうじゃないんだ。


普通の缶詰チェリーさんで良いんだ。


なぜそれが分からない。


奈良よ、「古き良き」ものを尊ぶのではないのか?





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