漂流19日目 ゴールは遥か彼方なりや
「理想のクリームソーダよ、いずこ?」
何度この言葉が頭をよぎっただろうか。
クリームソーダには、やはり夏が似合う。そして季節限定でクリームソーダを供する喫茶店も多い。この頃はすでに夏の終わりが近づいていたため、止む無くHPに写真も載っていないような喫茶店に突撃することを決意したのだ………が。
【1軒目】
田舎道、というか田園地帯にポツンとある喫茶店を見つけて突撃する。ぐーぐる先生はオンザチェリーの画像を示しているが、果たして……。
店内はウォルナット調にまとめられており、なかなか良き雰囲気。メニューにはしっかり「クリームソーダ」の文字がある。当然迷わず注文する。
すると、カトラリーとコースターとストローが置かれる。良かった!「かき氷ストロー」じゃない!
カウンターの向こうでは御婦人がクリームソーダをビルドし始める。
色は緑。
第二段階クリア。
ディップされたものはバニラアイス。
第三段階クリア。
あと一歩だ。
そこに赤いチェリーさんが乗れば……!
ご婦人が「もう間もなくですよ」と言わんばかりに、こちらを向いてニッコリと笑う。いや、そこで作業を止めて欲しくはないんです!そこからもう一歩お願いします!……って思ってたら、そのままトレイに載せて満面の笑みで運んで来られる。
おーまいがー。
……誰も悪くない。
強いて言えばコストダウンを強いてくる経済事情のなせるところだろう……
【2軒目】
「一万円の珈琲」を供するという噂の喫茶店に出向く。聞くところによるとその珈琲をいただくための別室まで用意されているらしい。そんなにこだわりがあるのであれば、まさかチェリーさんを無下に扱うなんてことは…
「本日より臨時休業します」
……おーまいがー!
【3軒目】
「何がそんなにオマエを突き動かしている(た)のか?」と聞かれても困る。困るんだけど、ちょうどこの時、人生初のファンアートをいただいた。それも「澳 香澄」様というバリッバリの凄腕様から!興味がある方は検索されたし。
で、他にも色々あってどーあってもゴールに向けて突っ走らなければならなくなったのだ。なんてこったい。
そんな私の目の前に、入り口にてメニュー表を置いてある喫茶店が出現する。思わずめくればそこに「クリームソーダ」の文字が。昼食直後&もうすぐ講演会会場に行かねばならぬ身で会ったが、迷わず入店、速攻でクリームソーダを注文する。カウンターのショーケースにはチェリーの載った珈琲ゼリー!よもやこれでクリームソーダにチェリーさんがいないということはあるまい。
「お待たせしましたー」
おお……チェリーさん……!
お久しゅうございま……す?
沈んでらっしゃいますがな……!
ヘーイ マドモアゼル?
ちょっと上に乗っけるだけなんですよ?
それをなんでわざわざ沈めるんですか?
………おぉぉーまい!がぁぁぁ!
嗚呼、ゴールが遠い……!




