『成尊、仁海の真弟子たるが、速記をしたか否か不明のこと』速記談3071
成尊僧都は、仁海僧都の弟子であるが、実子だという。ある女房が、仁海僧正と密通し、ほどなく懐妊し、男子を産んだ。母となった女房は、この子が成長すれば、いろいろなことが露見してしまう、と考えて、生まれたばかりの子供に、水銀を飲ませた。水銀を飲まされると、死んでしまうか、死ななかったとしても生殖能力を失ってしまう。このことから、成尊僧都は、誰とも男女のことはなかったのだという。ただし、ここでいう男女のことというのは、成尊僧都が若い女の子に朗読してもらって速記をしたというようなことは含まれていない。あったかなかったかも不明である。
教訓:生まれたばかりの子供に水銀を飲ませるというのも驚きだが、女房と密通という話を書き残していいものなのかどうなのか。