子どもの視点で見てみよう
つみきをでおしろをつくる。
今日のもくひょうはこれだった。
「あとちょっと……」
むちゅうでつくる口からことばがもれた。
☆ ☆ ☆
「できた!」
「よくできてるわね。写真とって良い?」
「うんいいよ!」
ママがきいてきたのでOKする。
「パパもできたぞー」
うしろからのこえにふりむく。
パパがあまったつみきでお山をつくっていた。
「あれ?このお山あながあいてるよ?」
「これはトンネルっていうんだよ」
あなから向こうをながめる。
パパがあなの向こうで手をふっていた。
「はーいあくしゅ」
つみきの向こうからパパが手をさしだす。
パパとトンネルの中で手をつなぐ。
「つくる!トンネルのお山!」
つみきのおしろを手でおす。
ガラガラと音をたておしろはこわれた。
手につみきをもってまたつくりだす。
☆ ☆ ★
「ママかなしいわ」
つみきをつむ手をやすめる。
こえにふりむく。
ママはかなしげなかおをしていた。
「どうして?」
「今はママとの会話の時間でしょ?」
おどろいてとけいをみる。
つみきのじかんはとっくにすぎていた。
「あわわ」
あわててママにかけよる。
「ごめんなさい。むちゅうだったの」
「良いのよ。ママとお話しよっか」
☆ ★ ★
「まってママ」
もういちどかくにんしようととけいをみた。
パパがせっせとはこを出すのが見える。
「どうしたの?」
「おかたづけしてからでいい?」
「良いわよ」
てててっとパパにかけよっていく。
「よく気ついたね。パパ嬉しいよ。ありがとう」
パパはそういってあたまをなでほめてくれた。
「ぜんぶやっていいい?」
ジッとパパの目をみておねがいした。
「良いよ」
パパがおねがいをきいてくれてホッとする。
「ありがとう」
つみきを手にとりかたづけはじめた。