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82/82

#82:人生で成り変わりたいものの一位が鳥なら二位は犬かもしれない

ある日のこと


翠「誰もいないな」


翠が周囲に誰もいないのを確認すると


しゅるりっ!


翠はパンツを脱ぎ


翠「はあぁ┅」


じょぼぼ~っ


おしっこをした。


翠「ヤバかったぜ。もう少しで漏らすところだったからな、ここなら誰も来ることはないから安心して┅」


と、その時!


ガサッ!


翠「!?」


茂みが揺れ


バッ!


現れたのは!?


わんっ!


恋の愛犬であるセキトであった。


翠「何だ脅かしやがってセキトかよ。てっきり北郷か男子かと思ったぜ。こんな姿を見せるわけにはいかないからな」


じょぼぼ~っ


見ている相手が犬のセキトだと知り安心しておしっこを続ける翠であったが


実はこのセキト┅


一刀「(す┅翠が俺の目の前でおしっこしている!?)」


その正体は一刀であった。


一刀「(あぁ、眼福だけど何でこんなことになったんだっけ?)」


ここで話は数時間前に(さかのぼ)


数時間前┅


一刀「遅刻したぁーっ!?」


及川「何でこんな時に華佗は起こしてくれへんかったんや!?」


うっかり寝坊した一刀と及川が教室目掛けて走っていた。


一刀「急げ及川! 桔梗先生を怒らせると怖いぞ!?」


及川「遅刻しただけでゲンコツは勘弁やで!?」


そして二人が教室に向かおうと角を曲がったその時


わんっ!?


ばうっ!?


一刀・及川「「えっ?」」


ごっちぃーーんっ!!☆ミ


同じく角を曲がってきたセキトと張々と頭から激突し


一刀「いたた┅!?」


目が覚めてみると


一刀「ここは保健室!? そうか、角を曲がった時にセキト達とぶつかって気を失ったんだっけ┅、こうしちゃいられない!? 早く教室に向かわねば!?」


教室に向かおうとする一刀であったが


紫苑「あらっ」


一刀「紫苑先生、ありがとうございます。それではまた!」


出会った紫苑に礼をいい、去ろうとする一刀であったが


紫苑「こらこら、安静にしてなきゃダメじゃないの」


ひょいっ!


一刀「わぁっ!?」


紫苑は一刀を持ち上げてしまった。


一刀「俺を持ち上げるだなんて、紫苑先生って細身なのに意外と怪力┅!?」


紫苑「先生は獣医じゃないけど大人しくしないとね」


一刀「ん? 獣医?」


紫苑から聞き慣れない言葉を聞き、一刀は自分の現状に不思議を感じた。


一刀「何だこれ!? 手足が短い!? そして何で肉球が!?」


手足の短さ、そして人間には無いとされる肉球の存在に驚くと


紫苑「張々と北郷くん達も早く目覚めるといいわね」


一刀「えっ!?」


紫苑の話を聞いた一刀は保健室のベッドを見ると


バァンッ!


そこには横になっている張々、及川、そして自分である一刀が寝ていた。


一刀「俺があそこにいるということは┅!? やっぱりこれはセキトの体じゃないかぁーっ!?」


しかも、一刀本人は普通に会話している気持ちなのだが


わんわんっ!?


周囲からはわんわんっとしか聞こえなかったりする。


紫苑「そうだ。確かセキトは狂犬病の注射を打たないとね。確かここに恋ちゃんから預かった注射が┅」


と、紫苑が注射を探そうと目を離した隙に


一刀「(注射なんてされるかぁーっ!?)」


ダッ!


セキトの体の一刀は逃げ出した。


一刀「(セキトの奴、注射が嫌だから逃げてたんだな。それで俺達とぶつかったわけだがこれからどうすればいいんだ!?)」


ということが起きたのだ。


一刀「(はぁ、まさか翠のおしっこ場面を見るだなんて、犬でよかったかも)」


翠「何だかセキト、お前目付きが嫌らしいけど大丈夫なのか?」


さすがに目付きでバレてしまった。


翠「まぁいいや、それじゃあな」


と、翠が立ち上がろうとしたその時


つるっ!


翠「わっ!?」


ばしゃんっ!


翠は自分のしたおしっこの上に尻餅をついてしまった。


一刀「(あっ!?)」


翠「いててっ、お尻が汚れちまった!? このまま授業に出るわけにはいかないし、部活棟のシャワー借りるか」


と、翠は移動しようとするが


翠「んっ? セキト、よく見たらお前も汚れてるな」


一刀「(茂みを突き進んだからね)」


すると


翠「ついでだし、お前も洗ってやるよ」


翠はセキト(中身は一刀)を抱き抱え部活棟のシャワーに向かった。


一刀「(ちょっと待て!? ということはこのまま翠と共にシャワーを┅、それは色々とヤバいだろーっ!?)」


翠「こら、暴れるなって!?」


犬の身になってスケベなことをするわけにはいかない。


そう思った一刀は翠の手から逃げようとするが


如耶「おや、馬殿ではないか」


そこへ不動先輩が現れた。


一刀「(ふ┅不動先輩!)」


翠「不動先輩もシャワーっすか?」


如耶「あぁ、少しばかり汗をかいてしまってな。おや、セキトもシャワーか」


不動先輩はセキトを見ると


如耶「ふむ、たまにはそれがしがセキトを洗ってやるとするか」


ひょいっ!


不動先輩はセキト(中身は一刀)を抱き上げた。


一刀「(あぁ、先輩の柔らかい胸の感触が┅)」


一刀が不動先輩の胸の感触に酔いしれるなか


翠「それじゃあ先輩、セキトを頼むぜ」


如耶「あぁ、任せておけ」


翠は不動先輩と別れ


如耶「さて」


しゅるりっ!


不動先輩は服を脱ぎ出した。


一刀「(おぉっ! ついに不動先輩の裸が見られるのか!? いや待て、こんな感じで好きな女の裸を見ていいのか!? でもこれを逃すと一生見れない気が┅!?)」


一刀が悩みまくるなか


如耶「セキト、来るがよい」


不動先輩に呼ばれ


一刀「(えぇいっ! 見ちゃえ!)」


一刀が不動先輩の裸を見ようとしたその時


フッ!


ここで一刀の意識が一瞬途切れると


一刀「はっ!? 一体何が!?」


一刀は保健室のベッドの上で目が覚めた。


紫苑「あらあら、目が覚めたようね」


一刀「紫苑先生!? ここは保健室、でも何で?」


一刀はじっくり考え、一つの答えが出てきた。


一刀「(もしかしてセキトの意識が戻ったからなのか!?)」


そう。ぶつかった衝撃で魂が入れ替わったようだが実際は中途半端な状態であり、片方の魂が目覚めるともう片方の体を得るが、両方目覚めると元に戻ってしまうのだ。


ちなみに元に戻ったセキトは不動先輩に洗われていたりする。


一刀「あぁ、もう少しセキトが目覚めるのが遅かったら良いものが見れたかもしれないのに!」


紫苑「?」


あの時あっさり見ておけばよかったと後悔する一刀


一刀「まぁいいや、及川、お前も起きなよ」


一刀が及川の体を揺さぶったその時


及川「ばうっ!」


一刀「えっ?」


突然及川の方から犬のような声が聞こえると


スッ!


ビュンッ!


及川は四つん這いで走り出した。


一刀「もしかして、俺の時とは逆のことが及川に起きてるのか!?」


そう。さっきはセキトの体に一刀の魂が入った状態であるが


今度は及川の体に張々の魂が入った状態になってしまったのだ。


そして


女子「きゃあぁーっ! 及川の犬のポーズでおしっこしてる!?」


及川(中身は張々)は学園にて騒動を起こすのだった。


一刀「ダメだこりゃ!?」


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