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#80:喧嘩するほど仲がいいと言うが現実ではかなり危険だったりする

ある日のこと


桂花「フンフフ~ンッ♪」


桂花が鼻唄を歌いながら廊下を歩いていた。


桂花「今日は華琳様から三回も褒められちゃったわ♪ こんな日には絶対いいことが続くのよ! ということは今日は華琳様と夜伽(よとぎ)かも!」


妄想に花を咲かせまくる桂花が歩いていると


女子A「ねぇねぇ、男子の中で誰が一番興味ある?」


桂花「んっ!」


女子生徒のそんな会話が聞こえ、隠れて聞き耳を立てる桂花


女子A「私はやっぱ北郷くんかな! 強いし、カッコいいし!」


女子B「私は華佗くんね。あの熱血漢が素敵なのよね」


桂花「(ふんっ、男に興味を持つだなんてかわいそうな女達ね)」


もうこのまま立ち去ろうとしたその時


女子A「でも及川だけは絶対に無いよね」


女子B「わかるわかる。男が地球上であいつだけになったとしても独身を選ぶよ」


ひどい言われようだが及川の普段の行いによるものである。


女子A「っていうか、あいつと昔からの知り合いってだけで死にたくなるよね」


女子B「そうそう。特に幼馴染みだったら最悪だしさ」


女子達のそんな会話を聞き


桂花「(はぁはぁっ!?)」


だらだら~!!


冷や汗を流しまくる桂花


桂花「(不味い!? 私があいつと幼馴染みだなんて誰にも知られたくない!? というか知られたらもう生きていけないわ!?)」


そう。実は及川と桂花は幼稚園の時からの付き合いであった。


桂花「(しかも子供の頃だったとはいえあんな奴にあんな言葉を繰り出した私が馬鹿だわ!? あぁ、タイムマシンがあったなら過去に戻って過去の自分に絶対そんなこと言うんじゃないって言いたい~!!)」


桂花が頭をかきながら苦しんでいると


及川「何や貧乳猫娘、頭でもかいてノミでもわいたんか?」


及川が桂花にちょっかいをかけてきた。


桂花「うっさいわね! あんたには関係ないでしょ! それと私に話しかけないでよ! 妊娠したらどうしてくれるのよ!」


桂花が及川に言うと


及川「ぶふっ! お前アホか? 話しかけたくらいで妊娠するわけないやろ」


及川が笑いながら桂花を馬鹿にした瞬間


桂花「う┅うっさいわね! あんたなんかにアホ呼ばわりされる筋合いはないわよ! この馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ!!」


及川「何やと! 馬鹿言う奴が馬鹿なんや! この馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ!!」


桂花と及川はその後、声が枯れる寸前まで互いに罵倒し合うのだった。


そして昼休み、一刀達がいつものように三人でお昼を食べていると


一刀「しかし及川、お前よく桂花に絡めるな」


華佗「あぁ、並の男子だったら罵倒に耐えきれないぞ」


そんな会話になり


及川「まぁ、昔からあいつには罵倒されまくっとるからな」


一刀「昔からってどういうことだ?」


及川「あれ? 言ってへんかったっけ? わいとあいつは幼稚園からの幼馴染みなんや」


華佗「あぁ、及川と桂花が幼馴染み┅」


一刀・華佗「「えぇーーっ!?」」


及川と桂花が幼馴染みの関係


この衝撃的なニュースは瞬く間に学園に広がった。


及川「何でそんなに驚いとるんや?」


本人からすれば大したことないかもしれないが世間から見れば大ニュースだったりする。


そして


風「桂花ちゃん聞きましたよ」


桂花「何よ風」


風「桂花ちゃん、変態眼鏡さんと幼馴染みだそうですね」


ぴしぃっ!!


変態眼鏡


この学園ではそれを出しただけで誰のことを意味するのかがわかる。


桂花「あ┅あんた、誰からそれを!?」


風「変態眼鏡さん本人がそう言ってたのを人伝(ひとづて)に聞いたのです。もう桂花ちゃん以外の学園の皆が知っていますよ」


それを聞いた瞬間


バビュンッ!!


桂花が普段からでは考えられない物凄い早さで走っていった。


桂花「あの変態、余計なことをベラベラと! これ以上私の黒歴史を話されないよう息の根を止めて┅」


恐ろしいことを考えながら桂花が廊下を走っていると


一刀「なぁ及川、桂花って昔からあんなきつい性格だったのか?」


及川「いやいや、昔はあいつかて弱虫毛虫の大人しい性格やったで」


一刀達の会話が耳に入ってきた。


及川「昔、あいつをいじめとったワルガキを追い払ったらお礼の言葉をくれたんやから」


華佗「今の桂花からは想像できないな!?」


恐らく今そうなったとしてもお礼よりも『何でもっと早く助けなかったのよ!』と罵倒がくるに違いない


及川「しかもその時、あいつったら礼の言葉の他にわいに告は┅」


と、及川が続けて言おうとしたその時!


桂花「この変態眼鏡っ! この場で殺してやるーっ!!」


桂花が巨大ハンマーを持って及川に迫ってきた。


対する及川は


及川「!」


ガシィッ!!


桂花「ぐへっ!?」


桂花にショルダータックルを繰り出してぶっ飛ばした。


一刀「及川!?」


華佗「ショルダータックルはちょっとやり過ぎじゃ┅!?」


と、その直後


ガッチャーーンッ!!


さっきまで桂花のいた位置に植木鉢が落ちてきた。


一刀「まさか及川!?」


華佗「桂花を助けるためにショルダータックルを!?」


桂花「えっ!?」


誰もがそう思うなか


及川「あぁーっ!!」


及川は植木鉢が落ちた場所に向かって叫ぶと


及川「わ┅わいのエロ本が ぁーっ!?」


植木鉢の破片や土を払い、その中から及川は汚れたエロ本を取り出した。


そう。及川の目線の先には桂花が踏みそうになったエロ本しか見えておらず、桂花が踏もうとしたためショルダータックルを繰り出したのだ。


それを察した桂花は


桂花「こ┅この最低変態全身精液眼鏡男っ!! 少しでもあんたにドキッとした私を呪いたいわ!!」


及川「なんやと! このド貧乳猫娘!」


及川と桂花が揉めるなか


一刀「まぁ、あれだな」


華佗「喧嘩するほど仲がいいってやつだろ」


二人を置いて、この場からそっと去る一刀と華佗であった。


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