#79:バレンタインにはチョコではなく葬式饅頭を食べてもいいじゃないか!
読者は分かるだろうか?
2月14日はとあるイベントの日である。
それは┅
及川「バレンタインさんの命日やで!」
チーンッ!
そう言いながら突然おりん(仏具の一種)を鳴らす及川
そして
女子「はいチョコレート♪」
男子「ありがとう♪」
女子が男子にチョコレートを渡そうとしていると
及川「南無阿弥陀仏! 南無阿弥陀仏!」
男子達「「「南無阿弥陀仏! 南無阿弥陀仏!」」」
チンチンチーンッ!!
及川率いる男子達がチョコレートを渡すのを邪魔してきた。
一刀「どうしたんだ? 及川だけならともかく他の男子まで協力しちゃって!?」
華佗「ほら、今日はバレンタインだからな」
バレンタイン
その日はあるものにとっては喜びを感じ
あるものにとっては及川のように悲しみを感じる日である。
及川「えぇか諸君! 今日はバレンタインさんの命日や! それを女が男にチョコあげるという日なんてあの世でバレンタインさんが嘆いとるに違いない! 念仏唱えておりんを鳴らそうやないか!」
男子達「「「イエス、ボス!」」」
やってることはカップルの妨害である。
華佗「一刀も気を付けておけよ。お前が真っ先に狙われそうだからな」
一刀「俺が? 無い無い、それは無いだろ」
モテる奴は自分がモテているという自覚が無い人が多いという
一刀「及川も馬鹿なことやってないで早く机に着いて┅」
と、その時
一刀「んっ? 机の中に何か?」
一刀が机の中を見てみると
一刀「これはチョコ┅」
一刀がチョコレートと言おうとすると
及川「チョコレートやとぅ!」
ギロリッ!
及川の耳が素早く反応し、一刀を睨み付けた。
一刀「い┅いや、彫刻刀だ!? 危ないなぁ!?」
誤魔化そうとする一刀だが
及川「そんなんで誤魔化されるかい!」
ガッシャーンッ!!
一刀「あぁっ!?」
一刀の机は怒れる及川によってひっくり返され
及川「こいつは焼却炉行きや!」
一刀「あぁーっ!?」
及川にチョコを没収されてしまった。
一刀「(不味い!? 誰がくれたかは分からないが俺にくれたチョコを捨てられてたまるもんか!)」
そして一刀は決意した。
一刀「及川からチョコを取り戻してやる!」
チョコ奪還作戦を!
華佗「一刀は頑張るなぁ、まぁ、俺は知り合いの婆さんからチョコ饅頭貰ったから奪われないよう気を付けないとな」
と、華佗がチョコ饅頭を出した瞬間!
パシッ!!
及川「饅頭だろうがチョコはチョコ! こいつも焼却炉に放り込んだる!」
華佗「なっ!?」
華佗のチョコ饅頭も奪われてしまい
華佗「一刀、奪還作戦、俺も協力するぞ!」
一刀「おう華佗!」
華佗も一刀に協力することにした。
そして数分後
男子「ボス、大量のチョコレートを奪いました!」
及川「ご苦労。みんな、焼却炉に移動や! モテ男達を泣かしたれ!」
男子達「「「イエス、ボス!」」」
そんな男子達の様子を
一刀「いたいた。及川達だ」
一刀が華佗が少し離れた場所にて見ていた。
華佗「さて、問題はどうやってチョコを取り返すとするかだな?」
たった二人では及川を含めた大勢の男子達を相手にすることができないため少しずつ敵の戦力を削ることにし
一刀「ならいい手があるぞ! ごにょごにょ┅」
華佗「ふむふむ、成程な!」
焼却炉までの道に罠を仕掛けることにした。
1、エロ本トラップ
男子達「「「エロ本だ!」」」
ババッ!
これだけで多くの男達が罠にかかり
2、下着トラップ(購買部より購入)
男子達「「「下着だ!」」」
ババッ!
これで更に多くの男達が罠にかかった。
及川「だらしがない連中め、こうなったらわいらだけで奪ったチョコを焼却炉に放り込んだる!」
男子達「「「おうっ!」」」
そして残るは及川を含めた男子数人だけとなった。
一刀「さすが及川、並大抵のトラップじゃ引っ掛からないか」
華佗「奴はスケベなことにかけては皇帝級だからな」
褒められることではない
一刀「だが残るは数人!」
華佗「それだけの人数ならば!」
一刀・華佗「「俺達だけで倒せる!」」
男子の中でも比較的身体能力の高いこの二人を前に
男子達「「「ぐはぁーっ!?」」」
男子数人で食い止められるわけがなく、全員が倒されてしまった。
華佗「案外呆気なかったな」
一刀「ほら及川、観念しろ」
一刀が倒れている眼鏡をかけた及川らしき男を起こすが
バンッ!!
その男は及川ではなかった。
一刀「なっ!?」
華佗「いつの間に!?」
一刀達が気付かないうちに及川はモブ男子と入れ替わっていた。
一方
及川「フフフッ、わいだけでもチョコなんて滅したる!」
一刀達の隙をついた及川が焼却炉の前にいた。
そして
一刀「やめろ及川!?」
華佗「女の気持ちを弄ぶな!?」
一刀と華佗が現れるが
及川「やかましい! この世にチョコなんてもんがあるからわいらのような奴が苦しい思いをするんや!」
ドバァッ!!
一刀・華佗「「あぁっ!?」」
時既に遅く、及川はチョコを焼却炉に入れてしまった。
その瞬間
カァッ!!
ドッカァーーンッ!!
及川「えっ? ぎゃーっ!?」
一刀・華佗「「えっ?」」
突然チョコが焼却炉の中で爆発し、至近距離にいた及川にダメージを与えた。
及川「かはっ!?」
ばたんっ!
そして黒焦げになりながらも生きていた及川が倒れた後
一刀「何でチョコが爆発したんだ!?」
華佗「くんくんっ┅一刀、このチョコから火薬の臭いがするぞ!?」
一刀「えっ!?」
華佗が落ちていたチョコの臭いを嗅いだ結果、火薬の臭いがすることが判明した直後
華琳「どうやら終わったようね」
バンッ!!
華琳率いる女子達が現れた。
一刀「華琳! それにみんな、一体どういうことだよ!?」
華琳「そこに倒れている馬鹿(及川)のことだから私達のバレンタインを絶対に邪魔すると思ってね。女子全員に通達しておいたのよ。渡すチョコを全て私が用意した爆弾に変えておいてとね」
一刀「ば┅爆弾!?」
華佗「及川を凝らしめるためとはいえ女子の人数分の爆弾を用意できるだなんてすごいな!?」
恐るべし曹グループである。
華琳「まぁ、あなた達二人が阻止したらそれはそれでありがたいし、あと┅」
すると華琳は
華琳「馬鹿(及川)を懲らしめてくれてありがとう。これはお礼よ」
スッ!
あくまでお礼という形で一刀にチョコを渡すと
桃香「あっ、華琳さんずるいです! 一刀くん、私からもチョコをあげるね」
蓮華「私からも受け取ってくれ!」
一刀「あ┅ありがとう!?」
女の子達からチョコを貰いまくる一刀であったが
一刀「(阻止する側のお礼をこんなに貰っていいのかな)」
華琳がお礼と言ったため、一刀もお礼でチョコをくれるのだと思っていた。
華琳「あっ、華佗も止めてくれたから義理だけどあげるわ」
華佗「あ┅ありがとう」
何はともあれ女子達からチョコを貰いまくる一刀と華佗
一方
及川「はぁ~!? ひどい目には遭うし、焼却炉ブッ壊した罰で大量の反省文は書かなあかんし、散々なバレンタインやで」
全て自業自得である。
そんな及川が靴箱を開けると
及川「おっ!」
そこには『120%義理だけど仕方ないからあげるわ。感謝なさい!』とメッセージカードに書かれていたチョコがそこにあった。
及川「おぉっ! 誰かはわからんけどチョコや!」
生まれて初めてチョコを貰い喜ぶ及川だが
男子達「「「チョコだと~!!」」」
バッ!
そこに及川が率いていたモテない男達が現れ
男子達「「「この裏切者がーっ!! 貴様なんかボスじゃねぇ!!」」」
ドガバキンッ!!☆ミ
及川「ぎゃあぁーっ!?」
及川は男子達にボコボコにされるのだった。




