#76:衣装変えイベントは着る人によって天国にも地獄にもなる
それはある日のこと
及川「生徒会長、こちらの受理をお願いします!」
生徒会室にやって来た及川はある企画書を生徒会長である華琳に提出した。
華琳「どれどれ┅」
及川の企画書を拝見する華琳
フランチェスカ学園では生徒がイベントを希望した際、企画書を生徒会長に提出し、認められた場合そのイベントが実行されるというシステムなのだが
華琳「くだらない。却下ね」
及川の企画はあえなく却下されそうになるが
及川「えぇんかな、いつもと違う格好を愛しのかずピーに見せるチャンスやで」
及川が華琳の耳元でそう言うと
華琳「い┅一度だけだからね!」
華琳は及川の提案を認めた。
及川「(これで準備よし♪)」
全てが及川の悪巧みであることを知らずに
そしてその日の放課後
『明日、学園の全員は用意された戦装束で登校すること!』
という華琳による御触れが出された。
蓮華「どういうことだ華琳!」
桂花「いくら華琳様の御触れとはいえ他の女の服を着るのは嫌です!」
今回ばかりは華琳信者の桂花も認めようとしなかったが
華琳「一度くらい楽しんでもいいじゃない。安心なさい。サイズはそれぞれに合わせてるし、誰が誰の服を着るのかは私にすらもわからないからね」
サイズが合ってないと巨乳組が貧乳組の服を着るとポロリが発生するからである。
その逆で貧乳組が巨乳組の服を着ると服がだぼついてしまい胸囲に対する劣等感が更に強まってしまうからでもある。
華佗「なぁ及川、華琳にあの提案出したのお前だろ」
及川「よくわかったな!?」
一刀「華琳がそんな提案出すわけないし、あんなの出すのはお前くらいだろうが! 目的は何だ?」
一刀と華佗が及川を問い詰めた結果
及川「目的? そんなもん色気が欲しいからに決まってるやないか」
一刀「は?」
及川「この学園は制服は皆同じで色気は無いが戦装束やと一部の人は露出の多い服を着とるからな、それを拝めるチャンスやで♪」
スケベなことに関しては悪知恵を働かせる及川であった。
及川「明日はカメラ持ってこよっと♪」
しかし、この時の及川は知らなかった。
明日が地獄のような日々になることを┅
その日の夜、皆の部屋にそれぞれ別の戦装束が送られるのだった。
そして翌日
桃香「うわぁっ!? 何だかちょっと恥ずかしいね!?」
真桜の服であるビキニと短パン姿の桃香
愛紗「私がこんな服を着るだなんて屈辱でしかない!?」
露出の高い穏の服姿の愛紗
鈴々「セクシーな鈴々なのだ♪」
紫苑先生の服姿の鈴々
衣装入れ換えは教師も行われていた。
そんな桃香達が教室に入ると
華琳「あら、おはよう」
桂花の服を着た華琳と
蓮華「こ┅これはちょっと!?」
姉である雪蓮の服姿の蓮華が待っていた。
桃香「いいなぁ華琳さんはまともな服で」
華琳「これも運というやつよ。自分の運の無さを諦めなさい」
一方、他の教室でも
桂花「華琳様が私の服を着て嬉しいけど、何で私がこんな服なのよーっ!!」
春蘭の服姿の桂花
凪「こんな服、先輩に見せられない!?」
サラシ袴という霞の服姿の凪
真桜「あっ凪、サラシが緩んでるで♪」
凪「わぁーっ!?」
各教室にて波乱が起こるなか
及川「おっはよー!」
元凶である及川が一刀達を連れて教室にやって来たのだが
一刀「何で俺がこんな服を着なきゃならないんだ!?」
華佗「屈辱でしかないな」
及川「そか? わいは結構気に入っとるけどな」
バァンッ!!
天和の服姿の一刀、人和の服姿の華佗、地和の服姿の及川という地獄絵図が出来上がっていた。
及川「三人で数え役満☆兄弟のユニットでも組む?」
一刀・華佗「「一人でやれ!!」」
及川の言葉に全力で否定する二人であった。
及川「いやぁ、朝から眼福やわぁ♪」
こんな状況を楽しむのは及川くらいである。
及川「しかし、まだわいは楽しみきってない! 何処かに貂蝉学園長の服を着た女がおるはず! そいつを必ず見つけたるんや!」
一刀「貂蝉学園長の服って┅」
華佗「ピンクの紐パンだけだったよな」
そんな服を着て登校できるわけがないのだが、華琳の命により余程のことがない限り登校するよう全校生徒及び教師は指示されていた。
すると
白蓮「うぅ、何で私がこんな目に遭わなければならないんだ┅!?」
手で胸を隠しながらピンクの紐パンのみの白蓮が教室に入ってきたが
及川「何で白蓮が引き当てんねん!!」
及川は残念がってキレた。
及川「あんたのような空気人間、裸になっても見向きもせんわい!」
白蓮「だ┅誰が空気人間だ! 私だって好きでこんな服を着てるわけじゃ┅」
桃香「白蓮ちゃん、おっぱい見えちゃうよ!?」
思わず両手を挙げた白蓮に対してポロリを避けるため隠す桃香
するとその時だった。
麗羽「おーほっほっほっ! 皆さん、おはようですわ」
麗羽が教室に入ってきたのだが
バァンッ!!
ぷるんっ♪
その姿は全裸な上に首にスカーフを巻いただけという破廉恥すぎる姿であった。
しかも麗羽は隠そうとせず堂々としており
一刀「えっ!?」
その姿を一刀がはっきり見ようとした瞬間
蓮華「一刀は見るな!」
ブスッ!!
一刀「ぎゃーっ!?」
蓮華から目潰しを食らう一刀
華琳「ちょっと麗羽、少しは隠しなさいよ!」
麗羽「あらあら、自分の体を隠すということは体に自信がないことを意味しますのよ。まぁ、見せる胸の無い華琳さんにはわかりませんけどね」
華琳「何ですって!!」
華佗「というより、あんな服って誰のだ?」
首にスカーフを巻いただけの衣装は誰のなのだろうか?
それは┅
麗羽「それにわたくしの元にこんな紙が届けられていましたもの」
スッ!
麗羽が出した紙には『セキト』と書かれていた。
セキトとは恋の家族の犬である。
華佗「犬までありなのか!?」
すると
及川「はっ!? ということは何処かに張々(ちょうちょう)の姿の人がおるわけか!?」
張々とはねねの連れている犬であり、人間でいうならスカーフすら巻いていないためセキト以上の全裸である。
及川「誰や! この際貧乳でも我慢するから出てきてや!」
懸命に張々姿を人を探す及川
華佗「いくらなんでも全裸で来る人なんていないだろ!?」
ところがだ
「あ┅あそこに全裸の人がいるぞ!?」
及川「なにっ! ということは張々姿に違いない! シャッターチャンス!」
誰かが言った言葉を聞き、カメラを持って撮りに行く及川であったが
貂蝉「うふっ、おはよう♪」
バァンッ!!
その人物とは貂蝉であり
カシャッ!
全裸姿の貂蝉が撮られた瞬間
ボカンッ!
及川の持っていたカメラが爆発した。
さすがにカメラも貂蝉の全裸はデータに残したくなかったらしい
及川「がはぁっ!?」
ばたんっ!
そして貂蝉の裸をカメラ越しとはいえ目撃した及川は気を失うのだった。
その後
ウーウーッ! ウーウーッ!
貂蝉「ちょっと! 何で逮捕されなきゃいけないのよん!?」
麗羽「わたくしも異議を唱えますわ!!」
誰かが通報した警察の手により全裸の貂蝉と麗羽は警察に連行されるのだった。
なお、この衣装変えイベントは二度と行われることはなかったという




