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66/66

#66:大会社の人物は豪邸や高層ビルに何故か住みたがる

それは冬休みを前にしたとある日のことであった。


華琳「はぁ~┅」


珍しく華琳が教室にて溜め息を吐いていた。


一刀「華琳の奴、溜め息なんか吐いてどうしたんだろう?」


一刀が気になるなか


及川「はぁ、ほんま鈍いんやからかずピーは」


及川が口を出した。


及川「えぇか、女が溜め息吐くやなんて便秘に決まっとるやろ! あの華琳の顔からして一週間はたまって┅」


と言い終えたところで


ドッカァーーンッ!!☆ミ


華琳「そんなわけないでしょ!!」


及川「ぐふぅっ!?」


及川は華琳が何処から出したかわからない巨大ハンマーの一撃を食らってしまった。


すると


ドダダァーーッ!!


春蘭「華琳様が便秘だと、それは大変だ!?」


及川の言葉を聞いた春蘭が教室に飛び込み


春蘭「華琳様、便秘にはこれが一番だそうです! そいやっ!!」


ブスッ!!


華琳「はうっ!?」


春蘭は華琳の便秘を解消しようとして華琳の尻にカンチョーを繰り出した。


春蘭「どうですか? 便秘は治りましたか?」


だが


華琳「こ┅このお馬鹿ーっ!!」


ドガバキンッ!!☆ミ


そもそも華琳は便秘ではないため余計に怒らせてしまい


春蘭「あぁ、華琳様のお仕置きは痛気持ちいい┅♪」


ボロボロの簀巻きにされた挙げ句、尻に箒を突き刺さられた春蘭が倒れていた。


華琳「一刀! 私、便秘なんかじゃないからね!」


一刀「わ┅わかってるよ!?」


これ以上突っ込むと及川や春蘭と同じ目に遭わされそうなので突っ込まない一刀であった。


一刀「でも華琳が溜め息だなんて珍しいな、何か悩み事か?」


一刀が華琳に聞くと


華琳「まぁ、悩みといえば悩みね」


一刀「だったら話してみなよ。悩み事は人に話せば少しは楽になるらしいぜ。俺でよければ聞いてやるからさ」


ちょうど教室には誰もいないため一刀は華琳の悩みを聞いてみることにした。


その内容は┅


華琳「明日、実家に私の親族が集まるの」


一刀「華琳の親族?」


華琳「えぇ、それもかなりクセのある人が多いから大変なのよね」


それで華琳は溜め息を吐いていたのだった。


すると


華琳「そうだ。ちょうどいいから一刀、あなたも参加なさい」


華琳はとんでもない提案をしてきた。


一刀「何がちょうどいいんだよ!? 悪いけど明日は天和達に付き合わなきゃならない用事が┅」


華琳の提案を断ろうとする一刀であったが


華琳「あら、本来なら退学のところを私の手により逃れたのは誰かしらね? 女湯の覗き魔さん」


一刀「うっ!?」


一刀は以前他の男子達と共に女湯覗きを行い華琳の手により退学は免れた。


そして華琳に脅された一刀は


一刀「よ┅用事は無かったな!?」


華琳に付き合うことになった。


一刀「(はぁ、何で俺が参加しなくちゃならないんだ。おかげで天和達のご機嫌を取るために働かなきゃな)」


ちなみに何故華琳が一刀を誘ったのかというと


華琳「(お母様達に婚約者として一刀を紹介できるわね♪)」


下心からくるものであった。


そして翌日、一刀は迎えに来た華琳と共に華琳の実家に向かったのだが


一刀「何だよこれ!?」


バァンッ!!


一刀の目の前には超高層ビルがあった。


一刀「(これが実家だなんてさすがは曹グループだな!?)」


華琳「ほら、そんなとこに突っ立ってないでさっさと入りなさい」


一刀「いや、でも俺は場違いじゃ!?」


超高層ビルのような自宅を前にして怖じ気づく一刀であったが


華琳「何ならこの場で『この男は女湯の覗き魔です』って叫ぼうかしら」


一刀「入らせていただきます!?」


華琳に脅され、ビクビクしながらも中に入る一刀であった。


そして二人は中に入り


チーンッ!


華琳「それじゃあ一刀はこの部屋で待機を┅」


エレベーターを使い、華琳が一刀をとある階へ下ろそうとエレベーターから出ようとするが


バァンッ!!


出て早々に置かれていた華琳の裸像を目にした瞬間


華琳「!?」


プシューッ!!


一刀に裸像を見られないよう直ぐ様エレベーターの扉を閉め


一刀「あれ? 出ないのか?」


エレベーターから出ようとしない華琳を不思議がる一刀であったが


華琳「ひ┅久し振りだったから降りる階を間違えちゃったわ!?」


一刀「そ、そうか!?」


華琳がしつこく言うので信じるしかない一刀であった。


華琳「(いつの間にあんな像を! お父様の仕業ね。あんなの恥ずかしくて一刀に見せられるわけないじゃない!)」


そして華琳は仕方なく客人用の部屋に一刀を下ろすことを断念し


チーンッ!


華琳「(ここしか置いとく場所がないわね)」


仕方なく華琳は一刀を一族専用である最上階へ案内するのだった。


華琳「(まぁ一刀はいずれ私の夫となるようなものだし、今からでも遅くないでしょ。さぁ、さっさとお母様達に紹介を┅)」


だがその時


ぐきゅるっ!


華琳を便意が襲った。


華琳「┅一刀、私はちょっとお花摘みに行ってくるからここで待ってなさい」


サッ!


そう言って華琳は一刀から去っていった。


一刀「(大会社ってのはすごいな、家の中に花畑でもあるのかな?)」


何か勘違いをしている一刀であったが、お花摘みとはトイレという意味である。


一刀「仕方ない。少し待たせてもらうとするか」


そして華琳が戻るまで一刀が待とうとしていると


?「い┅いやぁーっ!!」


一刀「えっ?」


突然女の叫び声が聞こえ、一刀が声のする方を見てみると


?「な┅何でここに男がいますの!?」


ピンクのウサギのぬいぐるみを持った金髪ツインテールの女の子が自分を見て驚いているのを目にしたのだった。


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