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#54:性知識が全く無い人に知識を教えるべきだろうか?

それはある日のこと


恋「┅」


じーっ┅


恋が仲良くしている犬の親子を見ていた。


そしてそこへ


(しあ)「おっ、恋、そんなとこで何しとるんや?」


(まお)「犬がどうしたんだ?」


霞と猫が通りかかった。


張遼(ちょうりょう)


馬術が得意で関西弁を話す。常に酒壺(中身はスポーツドリンク)を持つ


華雄(かゆう)


脳筋。影が薄い


そして二人にあった恋は思いきって聞いてみた。


恋「┅霞、猫、赤ちゃんはどうやって作る?」


霞・猫「「は?」」


いきなりの恋の発言に頭を悩ませる二人であった。


霞「恋、何でそんなこと聞くねん?」


恋「┅赤ちゃん見てたら欲しくなった。いずれ恋も一刀と結婚して赤ちゃん作る。どうしたらできる?」


武力は最強クラスの恋だが知識に関しては小学生レベルであった。


霞「(まいったな、素直に教えるべきやろうか? でもそないなことをこの小説で教えるわけにはいかんからなぁ)」


詳しい内容を書けば十八禁は間違いないだろう


すると


猫「何だ。簡単なことではないか」


猫が口を開いた。


霞「ちょい待て猫!?」


猫「いいか恋、赤ちゃんというものはだな┅」


猫の発言を止めようとする霞であったが時既に遅く猫は言ってしまった。


猫「コウノトリが運んでくるものだ」


とんでもない発言を


霞「へっ?」


恋「┅コウノトリ?」


猫「あぁ、成人した男女のカップルが赤ちゃんが欲しいと神に願えばコウノトリが赤ちゃんを運んでくるのだ」


猫はどこでそんな知識を身に付けたのだろうか?


猫「北郷だって常に子供が欲しいと願っているはず、後は恋、お前が神に願うだけだ!」


恋「┅わかった。恋、神に赤ちゃん欲しいと願う!」


人を疑うことを知らない単純な恋であった。


霞「まぁ、ほんまのこと教えるわけにはいかへんからな」


真実を知る霞はとりあえず黙ることにした。


そして翌日


霞「ど┅どないしたんや恋!?」


教室にやって来た恋を見た霞は驚いていた。


何故ならば┅


グエーッ!!


恋「┅コウノトリ、たくさん連れてきた。これで子沢山」


たくさんのコウノトリを連れてきた恋がいたからだ。


※コウノトリは絶滅危惧種です。読者は恋の真似をしないでください。


猫「すごいな恋、これだけいればどれか一羽は恋の赤ちゃんを連れてくるだろう」


恋「┅恋、楽しみ♪」


脳筋と天然


この二人を合わせると大変なことになる。


そして


霞「アホかいっ!」


我慢できず思わず霞は突っ込んだ。


霞「そないなことで赤ちゃんができるかい! さっさとコウノトリを元の場所へ戻してこい!」


恋「┅えぇ~」


霞「えぇ~、やない! 早よ返してこんと(ゆえ)に言ってオヤツ減らしてもらうで!」


恋「!? ┅恋、返してくる」


恋は月の作るオヤツが好物であった。


霞「猫っ、お前も同罪や! 一緒に返してこい!」


猫「何で私が┅!?」


霞「えぇから返してこい!」


この後、恋と猫はコウノトリを元いた場所に戻したのだった。


その後


恋「┅霞、どうやって赤ちゃん作る?」


霞「うっ!?」


戻ってきて早々に霞に赤ちゃんの作り方を聞く恋


霞「(不味いなぁ、ほんまのこと教えるわけにはいかへんし、工場で作るなんて言うたら工場襲撃しそうやし!?)」


霞が必死に打開策を考えていると


霞「う┅ウチは知らへんなぁ、こういう時は経験者に聞くのが一番やで!」


霞は他人任せにすることにした。


恋「┅経験者、わかった」


話を聞いた恋は教室から飛び出したのだった。


猫「子作りの経験者というと、あぁ、あの熟じ┅」


と猫が言いかけたその時


シュシュシュッ!!


猫「なぁっ!?」


突然矢が繰り出され、猫の動きを封じたのだった。


一方


紫苑「あら、どうしたの恋ちゃん?」


保健室にいる紫苑先生を尋ねてきた恋は


恋「┅紫苑先生、赤ちゃんどうやったらできる?」


ストレートに聞いてみた。


恋的には保険医であり、子作りの経験者であるため頼りになると思っていたらしい


だが紫苑先生の口から出たのは


紫苑「そうねぇ、まずはムードのいい密室で男女が二人っきりになるでしょ」


恋「┅ムードのいい密室で二人っきり」


紫苑「そしたら服を脱いで互いが裸になって┅」


恋「┅服を脱いで互いが裸になる」


赤ちゃんの作り方を聞いているはずなのだがそこまでに至る工程を話す紫苑先生


すると


恋「┅わかった。恋、やってみる!」


話が終わっていないのに恋は保健室から出ていった。


紫苑「あっ、恋ちゃん、子作りするならこれを用意しなきゃダメよ」


そう言ってゴムのようなものを見せる紫苑先生であったが時既に遅く、恋の姿が見えなくなっていた。


その後


一刀「恋、放課後に倉庫に来てくれって何の用だ?」


一刀は恋に呼び出され、倉庫に入った瞬間


びしゃんっ!!


いきなり倉庫の扉が閉じられ


パッ!


明かりがつくと


恋「┅待ってた」


そこにはマットの上に座る恋がいた。


一刀「恋、一体何を┅」


困惑する一刀が色々と聞く前に


ぬぎぬぎっ!


恋は服を脱ぎ出した。


一刀「れ┅恋!? 一体何をしてるんだ!?」


手で目を隠しつつ、一刀が恋に聞くと


恋「┅恋、赤ちゃん欲しい。こうすれば赤ちゃん作れるって聞いた」


パサッ!


恋はパンツを脱ぎ捨て


恋「┅次、一刀が脱ぐ」


恋が一刀の服を脱がそうとしてきた。


一刀「ま┅待つんだ恋!?」


恋「┅待てない」


ぽいぽいっ!


恋はあっという間に一刀の上着、ズボン、シャツを脱がしていき


一刀「こ┅これだけは勘弁を!?」


最後の一枚であるパンツだけは脱がされまいと死守する一刀であったが


恋「┅ダメ。裸になる」


びりぃっ!


一刀「いやんっ!?」


パンツを破かれ、裸にされる一刀であったが、ここで問題が発生した。


恋「┅これからどうする?」


恋は裸になった後、どうするかを聞いていなかったのだ。


一刀「(ほっ、安心)」


これ以上襲われることはないと安心する一刀であったが


恋「┅一刀、続きを教えて」


むにゅんっ♪


恋が一刀に胸を押し当てながら聞いてきた。


一刀「い┅いや、俺は知らないなぁ!?」


恋「┅嘘。その顔は知っている顔。教えて~」


むにゅにゅ~っ♪


更に胸を押し当てる力を強める恋


一刀「(こ┅このままではヤバイ!?)」


このままでは一刀の理性が爆発し、大変なことが起きてしまう。


一刀がそう思ったその時


がらぁーっ!!


倉庫の扉が開くと


ねね「はぁはぁ┅!?」


そこにはねねがいた。


一刀「ねね!? 助かった!?」


誰かが来てくれたことに安心する一刀であったが


ねね「恋殿に危機が迫っている予感を感じて探してみればまさかお前に襲われているだなんて┅!」


一刀「えっ!?」


恋「┅?」


どう見ても襲っているのは恋の方なのだが、ねねの目には逆に見えていた。


一刀「ま┅待つんだねね、お前は誤解を┅!?」


ねね「ち〇こ野郎の言葉なんて聞かないのです! 食らいやがれです!」


バッ!


ねねはその場でいつもより高く飛び上がり


ねね「ち~ん~きゅ~う~┅」


一刀「待ってくれ!?」


恋「┅?」


恋が抱きついているため逃げられない一刀は


ねね「スペシャルきーーっく!!」


ドカァッ!!☆ミ


一刀「がはぁっ!?」


今までよりも威力の高いちんきゅうキックをまともに食らってしまうのだった。


ねね「さぁ恋殿、帰るのですぞ!」


恋「┅一刀」


びしゃんっ!!


ガチャンッ!


哀れ一刀は鍵をかけられ、倉庫の中に閉じ込められてしまうのだった。


※この数時間後、全裸の一刀は無事に保護されたという


その後


恋「┅赤ちゃん欲しい。裸になった後、どうするの?」


霞「もう勘弁してや!?」


赤ちゃんの作り方を教えてもらうため霞を追いかけ回す恋であった。


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