#52:バニー服は胸囲によって差別が生まれる服である
それは一刀の誕生パーティーが終わった日の夜のことだった。
天和「ねぇねぇちぃちゃん、人和ちゃん、みんなが私達がいない間に一刀の誕生パーティーをやったって聞いた?」
地和「聞いたわよ! あーもうっ、その日に仕事がなければちぃ達も参加していたのに!」
人和「というよりも一刀さんの誕生日を把握していませんでしたね」
天和達三姉妹は学園の皆が自分達が仕事でいない間に一刀の誕生パーティーを行っていたことに衝撃を受けていた。
ちなみに一刀の実家では天和達の誕生パーティーは一刀の父により派手に行われていたがその分、一刀の誕生パーティーは行われることがなかったため天和達は一刀の誕生日を知らなかったのだった。
天和「このままじゃ他の人に一刀を奪われちゃうよ!?」
地和「それだけは絶対に阻止しないとね」
人和「全くです」
と意気投合する三姉妹であったが
内心では┅
天和「(ちぃちゃんと人和ちゃんには悪いけど私は一刀におっぱい見られちゃったから優勢だよね♪)」
地和「(二人には悪いけど、ちぃは一刀におっぱい見られちゃったから有利よね♪)」
人和「(姉さん達には悪いですが私は一刀さんに下着姿を見られましたから有利ですね♪)」
と、自分が一刀と一番好感度が高いと思っていた。
というのも彼女達は一刀との進展をそれぞれ話し合っていないのだからこうなるのも仕方ない
これが後に大変なことが起こるとも知らずに┅
そして翌日
一刀「いやぁ、昨日は楽しかったぜ♪」
一刀がご機嫌な感じで登校してきた。
一刀「あぁ、昨日のあれが俺の人生で楽しかった出来事ベスト3に入るに違いないな」
ちなみに他の順位は
1、不動先輩の水着姿を目撃
2、不動先輩と遊園地デート
3、一刀の誕生パーティーである。
そんな一刀が不動先輩との思い出を妄想していたせいもあってか
バッ!
一刀「えっ? うわぁっ!?」
油断した一刀は突然現れた黒服姿の三人組に襲われてしまうのだった。
一刀「ううん┅!?」
やがて一刀が目を覚ますと
一刀「な┅なんじゃこりゃーっ!?」
ガチャンッ!
一刀は何故か手足を拘束された状態で椅子に縛られていた。
するとそこへ
天和「はぁい一刀♪」
地和「目が覚めたようね」
人和「あまり待たせないでください」
黒い布で体を包んだ天和達が現れた。
一刀「これはお前達の仕業か! 俺に何をする気だ!」
天和「やだなぁ、仕業だなんて」
地和「この間、あんたの誕生パーティーが開かれたと聞いたからちぃ達もプレゼントをあげようと思っただけよ」
一刀「俺にプレゼントだと┅!?」
普段はプレゼントをあげるどころかもらう立場の天和達が珍しいと思う一刀
人和「えぇ、私達から一刀さんへ┅」
バサァッ!
そして三人は一斉に黒い布を外した。
そこには┅
バァンッ!!
バニーガール姿の張三姉妹がいた。
天和「バニー服でご奉仕してあげるからね」
地和「こんなこと、あんたにしかやらないんだから感謝なさいよね」
人和「今回ばかりは何も要りませんので安心してください」
そりゃ普段の三姉妹にバニー服を着させるにはかなりの金が必要だろうと思う一刀
天和「それじゃあ、一刀の誕生パーティーを始めま~す。まずは定番のケーキだよね♪」
と言う天和はショートケーキを用意するが
天和「うわぁっ!?」
すてんっ!
一刀に差し出す途中で転んでしまった。
地和「何やってるのよ姉さん!」
天和「いたたっ┅!? ケーキは?」
天和がケーキの行方を気にしていると
人和「姉さん、胸┅」
天和「えっ?」
人和に指摘され、天和が自分の胸を見てみると
バァンッ!!
ショートケーキは天和の胸の谷間に挟まっていた。
それを見た天和は
天和「一刀、このまま食べてみる♪」
一刀「なっ!?」
ずいっ!
そのまま一刀に胸を差し出すが
地和「アウトーっ!」
パシンッ!
天和「いやんっ!?」
ケーキは地和に弾かれ、ぐちゃぐちゃになってしまった。
地和「今日は抜け駆け禁止だって言ったでしょ! 人和も何か言ってやって!」
地和は人和に同意を求めるべく言うが
人和「こうやって胸を寄せればギリギリ┅」
地和「って、何やってんのよ!」
人和は自分の胸にケーキが挟まるかの実験をしているのを見た地和は突っ込むのだった。
天和「まぁまぁ、気を取り直して誕生パーティーを続けようよ♪」
と、その時だった。
ぶるんっ♪
天和の巨乳が大きく揺れると同時に
ぷるんっ♪
バニー服の胸部分がめくれ、天和はポロリをしてしまった。
一刀「おほぉっ!?」
天和「えっ? ┅いやんっ!?」
慌てて隠す天和であったが一刀にバッチリ見られてしまった。
地和「ふんっ、バニー服は巨乳すぎると着れないってのは本当のようね」
と言いながら胸を張る地和であったが
ぱさっ!
ぷるんっ♪
自分もバニー服の胸部分がめくれ、ポロリをしてしまった。
一刀「おほぉっ!?」
地和「何よその反応┅? って、きゃあぁーっ!! 見るんじゃないわよ一刀!」
確かにバニー服は巨乳すぎても着れないが貧乳すぎても着れないという胸のサイズによっては着れない服でもあった。
そんななか
人和「私は大丈夫なようですね」
唯一普通サイズの人和はポロリの心配がないのだが
天和「ねぇねぇちぃちゃん、これって平等じゃないよね」
地和「そうねぇ、ちぃ達は一刀におっぱい見られたわけだし┅」
人和「えっ┅!?」
二人は人和に迫ると
ガシッ!
天和が人和の腕を押さえている間に
地和「あんたもおっぱい見られなさい!」
ジイィーーッ!!
地和が人和のバニー服のジッパーを下ろした瞬間
ぷるんっ♪
人和もポロリをしてしまった。
一刀「おほぉっ!?」
人和「ちょっと姉さん達、何をしてくれるんですか! あれっ? ジッパーが上がらない!?」
バニー服のジッパーを戻そうとする人和であったがさっき無理矢理引っ張ったせいでジッパーは壊れてしまった。
天和「成功♪」
地和「いい気味ね」
妹に対して笑う二人を見た人和は
人和「よくもやってくれましたね!」
ジイィーーッ!!
仕返しとばかりに二人のジッパーも引っ張って壊した。
天和「いやんっ!?」
地和「何するのよ人和!」
人和「姉さん達が先にやったんでしょう!」
そこからは半裸三姉妹によるキャットファイトが始まった。
そしてそんな状況を生で見せられている一刀は
一刀「もうダメ┅!?」
がくっ!
鼻血を出し尽くしてしまい気を失うのだった。
なお、この後、騒ぎを聞いて駆けつけた桃香達により誕生パーティーは強制終了されるのだった。
桃香「(バニー服で接待か)」
蓮華「(その点を見逃していた)」
華琳「(来年、やってみるのもいいかもしれないわね)」