#46:男が女になったら女湯に入りたいと思うのは当然である
読者の皆さん、今回は小声ですいませんが北郷一刀です。
えっ? 何で小声なのかだって?
それはですねぇ┅
きゃっきゃっ!
ここが女子風呂かつ、そこに裸の俺と及川がいるからですよ!
何でこんなことになったのかというと
話は数時間前に遡ります
数時間前、男子寮の華佗の部屋にて
及川「華佗、この薬は何やねん!?」
及川が華佗に向かって叫んでいた。
華佗「何って性転換薬だがそれがどうした?」
せ┅性転換薬だと!?
簡単に言うと男が女に、女が男になる薬か!?
華佗「一刀に及川、世の中には色々な人がいて、色々なことを求めるものなんだ。だからこんな薬があるんだ。この間送られてきた仕送りに紛れていたらしいから返送して┅」
と、その時!
シュッ!
及川が華佗の背後に出現すると
シュバッ!
華佗「うっ!?」
がくんっ!
何をやったかは知らないが及川は華佗を気絶させた。
すると
及川「かずピー、一緒に楽しまへんか♪」
及川はエッチな顔をしながら俺に言ってきた。
こいつの企みはわかっている。
大方、性転換して女子更衣室等に入るつもりだろう
及川「バレては仕方ない。しかし、わいの狙いは更衣室じゃない! 風呂場の方や!」
最低だこいつ、性転換して女子風呂に入ろうとするだなんて
及川「今なら口止めとして一緒に連れてったるけど、どうするかずピー?」
本来なら及川を止めるべきなのだろう
だが俺は┅
一刀「共に行こうぜ及川!」
欲望には勝てなかった。
だって性転換したら一度は女湯に入ってみたいじゃないか!
そして女子寮の風呂場前にやってきた俺達は
及川「ここは女子なら誰でも入れるからな、早速薬を飲んで入ろうやないか!」
一刀「よしっ!」
俺と及川は薬を飲むと
一刀「うぐっ!?」
及川「あががっ!?」
何やら胸と股間に妙な感覚が発生した。
その結果
ぷるんっ♪
一刀「おぉっ!? おっぱいがある!?」
俺、男なのに地和よりおっぱいがあるぞ!?
及川「ち〇ち〇が無い!?」
及川は股間を押さえながら驚いていた。
俺達の体は見事に女体化していたのだ。
及川「さぁ、憧れの女子風呂に入るわよかずピー┅、いや一子!」
一刀「そうね及川┅いや、及子!」
そして俺達は服を脱ぎ、女湯へと入っていった。
そこは┅
及川「うおぉーっ! 結構広いやないか!」
女子寮の風呂場は男子寮の風呂場と違い、かなり広かった。
一刀「広さは男子寮の3倍はあるな」
及川「くぅっ、時間帯のせいでまだ誰もおらんのが悔しい!」
お前、もしここで裸の女子の大群に出会ったら鼻血出しまくるだろう。
及川「まぁいい、誰かが入るまで見つからないよう奥の風呂に入るわよ!」
一刀「そうね!」
そして俺達が奥の風呂に入ってから数十分後
「今日も疲れちゃったね~」
「早いとこお風呂に入っちゃいましょう」
誰かの声が聞こえてきたが
何処かで聞いたような声だなと思い、ちらっとだけ見てみると
天和「この時間帯は誰も来ないからゆっくりできていいよね~」
地和「もはやちぃ達の貸し切り風呂ね」
そこには何と!? 天和達がいた。
人和「あれ? 今日は他に誰かいるみたいですね」
地和「ちぇっ、貸し切りじゃないの残念だなぁ」
天和「まぁ別にいいじゃん」
ま┅不味い!?
よりにもよってあの三人と一緒だなんて!?
バレたら大変なことになるから見つからないよう静かに┅
地和「もうっ! また天和姉さんったらおっぱい大きくなってない!」
天和「えへっ、まだまだ成長期なのかな? でもちぃちゃんは全然おっきくならないねぇ」
地和「ムキーッ!! おっぱいなんて所詮贅肉のかたまりなんだからねー!!」
ぎゅーっ!!
天和「痛い!? 痛い!? おっぱい引っ張らないで~!?」
くぅっ!? 性格は悪いがなんてエロい言葉を言うんだ!?
おかげで俺の股間も反応しまくり┅
んっ? 股間が反応しまくりだと┅
スッ!
何やら気になった俺は股間を見てみると
は┅生えてる!?
いつの間にか俺の股間にチ〇コが戻っていた。
よく見たらおっぱいの膨らみも消えている!?
つまり薬の効き目が切れたのか!?
ヤバい!? この状況なら見つかれば確実にバレる!?
一刀「おい及川、こっそり風呂から出るぞ!?(小声)」
俺は及川にこっそり話しかけるが
及川「もうこんなエロい言葉聞いたら我慢できへん!」
ザバッ!
一刀「あっ!?」
及川は女体化が解けてるとも知らず風呂から出ると
及川「天和ちゃ~ん、お背中流しま~す♪」
天和「あ┅ありがとう┅」
天和の背中を流そうと近づくが
バァンッ!!
その体は完全に元に戻っており、ち〇ち〇でバレてしまい
天和「きゃーっ!!」
地和「何やってんのよこの変態!」
ドカァッ!!☆ミ
及川「ぐほっ!?」
及川はボコられた。
地和「あんたが変態なのは知ってたけどまさか女湯に入るほどの変態だなんて知らなかったわ! 今日という今日は許さないから覚悟なさい!」
天和「お姉ちゃんだって怒ってるんだからね!」
及川「ぎゃーっ!?」
と、及川が天和達にボコられている間に
一刀「すまない及川!?」
サッ!
俺は及川を犠牲にして見つからないよう風呂から出たのだった。
人和「・・・」
その後
一刀「急げ急げ!?」
俺は大急ぎで服を着替え、あとは脱衣所から脱出するのみとなったのだが
「どうしてあなたがここにいるんですか?」
一刀「そりゃ及川が華佗から奪った性転換薬で忍び込んだからに決まって┅」
と、俺はふと聞こえてきた声に反応してしまったが
今の声は一体!?
と思って声の聞こえてきた方を見てみると
人和「成程ねぇ」
バァンッ!
そこにはタオルを巻いた人和がいた。
不味い!? このまま天和達に話しがいって俺までボコられてしまう!?
死を覚悟する俺であったが
人和「わかりました。今回は不問にします」
えっ?
バラさないの?
人和「一刀さんが及川さんのようにじろじろ見ていたのならば姉さん達に話していましたがそうではなさそうですし、見逃してあげます」
あぁ、今回だけは人和が天使のように見える
女湯忍び込みを見逃してくれる女子なんて聖母でしかないからな
俺が人和に対して感激していると
人和「ではさっさと出て┅は┅ハクションっ!!」
湯冷めしてしまい、人和が大きなくしゃみをした直後
ばさぁっ!
一刀「えっ!?」
人和の体に巻いていたタオルが落ちてしまい
俺の目の前には人和の裸体が┅
と、俺がはっきり見ようとしたところで
人和「前言撤回。今からお仕置きしますので避けないでください」
一刀「えっ!?」
タオルを拾い、体に巻いた人和は俺にそう言うと
人和「この、ドスケベーっ!!」
ドッカァーーンッ!!☆ミ
一刀「がはぁっ!?」
とても人和とは思えないほどのパンチを食らい、俺は脱衣所からブッ飛ばされてしまったのだった。
ちなみにその後、及川は呼び出された教師達により一ヶ月間、女子寮の風呂掃除を命じられたのだが
及川「あぁ、残り香がいい匂い♪」
及川にとって女湯の風呂掃除は罰にならなかったのだった。