#43:たとえ真犯人がわかったとしても一番の変態がひどい目に遭わされる
最近フランチェスカ学園において怪盗Xという窃盗犯による下着窃盗事件が多発し、生徒会長である華琳はアリバイが無いことと普段の行いの悪さから犯人は及川と決めつけ捕らえた。
だが証拠不十分として釈放された及川は悔しさのあまり華琳を見返すために一刀、華佗に怪盗Xを捕らえるために協力するよう要請し、自分にかけられた疑いは自分で晴らす決意した直後、及川が一刀達の前から消えた瞬間、怪盗Xが現れたのだった。
一刀「なぁ華佗、本当に怪盗Xって及川だと思うか?」
華佗「う~む、確かにあいつは変態だが月の時に下着だけ剥ぎ取るのはおかしいだろ。あいつなら絶対に月の裸体を見るぞ」
あんな及川でも一応親友のため心配する一刀と華佗
一刀「そうだ。もし怪盗Xが及川ならケータイの着信音でわかる!」
華佗「その手があったな!」
と、一刀は及川のケータイにかけてみるが
一刀「┅音が聞こえないな」
華佗「距離があるからなのか?」
と思った直後
チャチャチャチャ、チャチャチャッ!
一刀「この音は┅」
何かの音が聞こえた瞬間
ダダダァーーッ!!
黒い物体が一刀と華佗の前を横切った。
一刀「今のが怪盗X!?」
華佗「そして今の音は確か及川のケータイの着信音、ということは奴は┅」
ますます及川への疑いが強まってしまった。
一方その頃
及川「あーっ!? いつの間にかケータイが無くなってる!? これじゃあ、エッチなサイトが見れないやないか!?」
一刀達どころか誰もいない所で叫ぶ及川であった。
一方
一刀「待て及川ーっ!」
華佗「今なら自首すれば罪は軽いぞ!」
怪盗Xを追いかける一刀と華佗であるが
ダダダァーーッ!!
怪盗Xは二人の話を聞かず、物凄い早さで逃げていた。
一刀「なぁ、及川ってあんなに早かったか?」
華佗「きっとローラースケートでも履いてるんだろう」
一刀「そうか」
もはや怪盗X=及川だと疑いまくる二人
そして
ぐいんっ!
怪盗Xが右に進むと
一刀「待て及か┅」
サッ┅
怪盗Xを追いかけ、右に曲がる一刀であったが
ドカァッ!!
一刀「うわっ!?」
ぽよんっ♪
誰かとぶつかり、倒れてしまうが柔らかいクッションが一刀を受け止めた。
一刀「いててっ!? でもこんなとこに何でクッションが?」
スッ!
むにゅんっ♪
クッションを触ると柔らかい感触がすると同時に
「いやんっ!」
一刀「んっ!?」
何やら声がした。
そして一刀は目の前をよく見てみると
天和「もう一刀ったら、おっぱい揉むだなんて大胆なんだから」
バァンッ!!
一刀の目の前にいたのは天和であり、クッションだと思って触ったのは天和のおっぱいであった。
一刀「て┅天和!?」
このままではヤバイと感じ、すぐに離れようとする一刀であったが
地和「なぁにしているのよ!」
人和「白昼堂々、姉さんを襲うだなんて!」
時既に遅く、地和と人和に一刀が天和を襲う現場を見られ
地和「この色情魔!!」
人和「最低です!!」
一刀「誤解だぁーっ!?」
ドガバキボコォッ!!☆ミ
一刀は地和と人和にボコボコにされてしまった。
そしてその一部始終を見ていた華佗は
華佗「すまない一刀、お前の犠牲は無駄にしないからな!」
巻き込まれるのを恐れ、怪盗Xを追いかけるのだった。
その後
華佗「待て及川ーっ!!」
ダダダァーーッ!!
再び怪盗Xを発見した華佗は怪盗Xを追いかけていた。
そして
ぐいんっ!
怪盗Xは曲がり角を左に曲がると
華佗「おっと、俺は一刀と同じ過ちはしないぞ!」
華佗は一旦曲がり角の前で待ち
華佗「・・・。よし、誰も来ない! 追い詰めたぞ及川!」
バッ!
誰も来ないのを確認した華佗はそのまま飛びかかるが
ニィッ♪
華佗「えっ?」
華佗が飛びかかった横には笑う怪盗Xがおり
華佗「うわっ!?」
バタンッ!!
華佗は怪盗Xが開けておいた部屋の中へ飛び込んでしまった。
つまり華佗は怪盗Xに嵌められたのだ。
華佗「いたたっ┅!? ここは一体?」
華佗が辺りを見てみると
ぷるんっ♪
きゅっ♪
辺りには下着姿の女子達ばかり
そう。華佗が飛び込んだのは女子更衣室であった。
女子達「「「こ┅この変態!」」」
スッ!
女子達はいきなり飛び込んできた華佗を襲おうとそれぞれ武器を構えるが
華佗「待て! 一言言わせてくれ!」
華佗は弁明すべく女子達に向けて言った。
華佗「俺は女の肌に興味はない!」
バァンッ!!
世界一最低な弁明を
女子達「「「ふざけたことを言うんじゃなーい!!」」」
ドガバキボコォッ!!☆ミ
華佗「ぎゃあぁーっ!?」
華佗、人生初の女子による集団リンチを受けるのだった。
ケケケッ!
サッ!
そしてそんな華佗を笑いながら去る怪盗Xであった。
その後
一刀「ちくしょう! 及川のせいでひどい目に遭ったぞ!!」
華佗「もう許さん!!」
ボロボロにされた二人は本格的に及川を捕まえることにした。
一刀「しかし、奴は今どこに?」
まずはそれが先決なのだが
華佗「なぁ一刀、いま思い出したんだが奴はケータイを持ってるんだよな?」
一刀「あぁ、だからさっき着信音が┅」
とここで気付いた。
一刀「そうか! ケータイのGPSか!?」
華佗「それを探せばすぐに奴は見つかる」
今更ながらその事に気付いた二人であった。
その結果
一刀「あっちだ!」
華佗「急ぐぞ!」
二人は怪盗Xの居場所を察知した。
一方その頃
ダダダァーーッ!!
次なる獲物を求め校舎内を走りまくる怪盗X
ぐいんっ!
そして曲がり角を曲がったところで
ドンッ!!☆ミ
及川「わっ!?」
怪盗Xは及川とぶつかってしまった。
及川「いててっ!? 何すんねん!!」
相手が誰かもわからず怒鳴る及川
そんな及川の目の前には
ウキィッ
黒い布を被ったサルがいた。
そう。怪盗Xの正体は学園に迷い込んだサルなのだ。
及川「何や、このサル!?」
及川がサルに対して不思議がっていると
ウキィッ!!
サッ!
及川「あっ!」
サルは突然及川の目の前から去っていった。
及川「何やったんやあのサルは? それにあいつ、何を置いてったんや?」
及川はサルが置いていった風呂敷包みを開いてみると
バァンッ!!
そこには大量の下着があった。
及川「な┅何でこんなに下着が!? これは桃香の、これは華琳に蓮華のやないか!?」
何故か下着を手に取っただけで誰の下着なのかわかる及川
そんな及川が下着を手に取り、スケベな顔をしながら喜んでいると
一刀「見つけたぜ怪盗X!」
華佗「やはり犯人はお前だったんだな及川!」
いつの間にか及川の後ろに一刀と華佗が現れた。
及川「おっ、かずピーと華佗やんか、見てみぃ、とあるサルから下着を奪い返し┅」
真実を話す及川であったが
一刀「嘘つけ! お前が取ったんだろう!」
華佗「ケータイのGPSをたどった結果、ここについたんだから間違いない!」
及川「は? ケータイって、わいのは盗まれて┅」
と言う及川であったが
その直後
ぽとっ!
及川の懐からケータイが落ちた。
実はサルとぶつかった時に及川の懐に入ってしまったのである。
これが決定打となり
一刀「やっぱりお前が犯人じゃねぇか!!」
華佗「もう報酬なんていらん! 親友としてお前を成敗してくれる!」
及川「ゲギャアーーッ!?」
ドガバキボコォッ!!☆ミ
完全に濡れ衣であるが普段の行いの悪さから及川は怪盗X扱いを受け、一刀と華佗の手によってボコられてしまうのだった。
その後、当然ながら及川に弁護人等はつけられず生徒会長である華琳の命により及川は一ヶ月校舎内の清掃(終わるまで寮に戻れず、ゴミひとつでも落ちていたらリセット)の罰を受けるのだった。
及川「何でわいがこんな目に遭わなあかんねん!?」
何もしていないのにひどい扱いを受ける及川であった。