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#34:頭隠して尻隠さずと言うが実際にはお尻だけは隠した方がいい

我が名は孫 蓮華


フランチェスカ学園呉寮の寮長をしている。


本日起こったことは二学期が始まって間もなく起きた事件であった。


ある日のこと


蓮華「これでいいな」


二学期が始まってすぐの頃、私は呉寮の確認を終え学園に向かおうとすると


シャオ「ふふふ~んっ♪」


蓮華「シャオ、どうしたんだ?」


私の前に妹である孫 小蓮(しゃおれん)が現れた。


孫 小蓮


雪蓮と蓮華の妹で呉のアイドルを自称。貧乳。あだ名はシャオ


シャオ「新学期が始まってシャオの魅力が上がったことだし┅」


何処がどう上がったのかはわからぬがな


シャオ「一刀をシャオの魅力でメロメロにしちゃおうと思ってね♪」


蓮華「何だと!?」


他の男ならいざ知らず一刀だと!?


シャオ「じゃあねお姉ちゃん♪」


蓮華「こら待てシャオ!?」


シャオは私が止めるのも聞かず


スッ!


正門ではなく正門から少し離れたところにあった穴を通って外に出た。


何故こんなところに穴が!?


それはともかく


蓮華「待ちなさいシャオ!」


スッ┅


私はシャオを追うべく穴を通ったのだが


ガッ!


蓮華「うっ!?」


お尻が引っ掛かってつかえてしまった。


シャオ「あれれ~? お姉ちゃんどうしたの~? あっそうか、お尻が大きいから引っ掛かっちゃったんだね~♪」


こいつ、わかっていて私を馬鹿にしているな


シャオ「助けを呼びに行きたいけど残念ながらシャオは一刀に会いに行かなくちゃならないんだよね。だからシャオが戻るまで待っててね♪」


蓮華「シャオ!?」


シャオは私が困っているというのにそのまま出掛けてしまった。


くそっ、戻ることもできないし、どうすればいいのやら


私が困っていたその時だった。


一刀「蓮華、いるか?」


蓮華「一刀!」


正門の方から一刀の声が聞こえてきた。


蓮華「一刀、私はここに┅」


とっさに一刀を呼ぶ私であったがすぐに自分の状況に気付いた時にはもう遅かった。


一刀「あれ? あっちから蓮華の声が┅」


私の声を聞いた一刀が来てしまい


バァンッ!


私はやって来た一刀に情けない姿を見られてしまった。


一刀「どういう状況?」


何故私は一刀にこんな状況を見せているんだ!?


はぁ┅、穴があったら入りたい


仕方がないので私は一刀に状況を説明すると


一刀「よし、わかった。俺が後ろから引っ張ってやるよ」


蓮華「一刀┅」


一刀は私を助けてくれるようだが、この時の私は知らなかった。


これが後で今より恥ずかしい姿を一刀に見せることになる始まりであることを┅


そして呉寮に入った一刀は


一刀「じゃあ行くぞ蓮華」


蓮華「えぇ、お願い」


私の腰を持ち上げ


一刀「せいのっ!!」


ぐいっ!


そのまま私を引っ張ろうとしたその時だった。


ずぼっ!


一刀「うわっ!?」


ドシンッ!!


一刀の声と尻もちをつく音が聞こえ


蓮華「一刀、抜けたのか?」


私は一刀に聞くと


一刀「いや、抜けたというか┅」


一刀「脱げちゃった!?(スカートが)」


蓮華「えっ!?」


どうやら一刀が引っ張っているうちにスカートが脱げてしまったらしい


つまり今の私は┅


ぷりんっ♪


下着が半脱げ状態で一刀の前に尻を出しているような姿になっていた。


は┅恥ずかしい!?


一刀「大丈夫か!? せめてパンツを上げて┅」


そしてこの時、一刀が私の尻を見ていることを察した私は


蓮華「見るな!」


ドカァッ!!


一刀「がはぁっ!?」


姿が見えないにもかかわらず、一刀の顎めがけて蹴りを繰り出した。


その後


一刀「これなら大丈夫だよな」


一刀には悪いがお尻を見ないようタオルで目隠しをしてもらった。


蓮華「あぁ、それなら見ないで引っ張れるだろう」


一刀「わかった。じゃあ、一気に引っ張るから止めてほしかったら声を出してくれよ」


そう言った一刀は私の両足を持つと


一刀「せいのっ!!」


ぐいっ!!


そのまま勢いよく体を引っ張った。


蓮華「よし、その調子┅」


だがその時だった。


ずるるっ!


蓮華「えっ!?」


何と!? 服が壁に引っ掛かり、一刀が引っ張る度に服がズレて脱げてしまっているのだ。


蓮華「ちょ┅!? 待て一刀!」


私は一刀に一旦引っ張るのを止めるよう言うが


一刀「うおぉーっ!!」


一刀には私の声が聞こえなかった。


それもそのはず、実はこの時、一刀が目隠しとして使用していたタオルが耳を塞いでいたからだ。


蓮華「一刀、ちょっとストップ┅!?」


一刀「一気に引き抜いてやらぁーっ!!」


そしてついに


ずぼぉっ!!


一刀「がはぁっ!?」


一刀は私を引き抜き、尻もちをついてしまった。


一刀「よかった。引き抜けたよ蓮ふ┅」


そう。


バァンッ!!


制服とブラが脱げ、パンツ一枚となった私を腹の上に乗せた状態で


一刀「え┅えぇと!?」


この状況に一刀が驚くなか


蓮華「言ったのに┅、止めてって言ったのに┅」


ほろっ┅


私が涙目になりながらそう言った直後


チリーンッ!


一刀「はっ!?」


突然鈴の音が鳴ると


思春「北郷、貴様、覚悟はできているんだろうな」


私の側近である思春が鈴の音と同時に現れた。


思春「寮の方から音が聞こえたので来てみればまさか貴様が蓮華様を半裸にして襲っていたとは、蓮華様が貴様に好意を抱いているから今まで見逃していたが今回ばかりは見逃せぬ、我が刃の錆びにしてくれる!」


ジャキンッ!


思春が一刀に刃を向けると


一刀「ま┅待ってくれ!? これは蓮華も同意の上で!? 蓮華からも何か言ってくれ!?」


一刀は私に弁明を求めるが


蓮華「思春、殺すでない。程々に痛め付けてやれ」


半裸姿を見られた私は少しばかり一刀に対して怒りが芽生え


思春「承知致しました。では北郷、蓮華様からの許可もいただいたので半殺しの目に遭わせてやるから覚悟しろ」


一刀「ちょっと蓮華!? ぎゃあぁーっ!?」


この後、一刀は思春の手によって半殺しにボコられた。


ちなみに私をこんな目に遭わせたシャオにも当然ながら罰を与えておいたという。


シャオ「シャオは悪くないじゃん! ひどいよ~!?」


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