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#33:メイドと不倫する主人にはろくでもない未来が待っている

フランチェスカ学園男子寮


学園では女子の権力が強いため男子寮は高級マンションのような女子寮と違い安アパートのような作りになっており、部屋は畳六畳、トイレは共用で風呂もシャワーだけという生活を過ごし、女子から見れば泊まりたくないと噂になっているのだが


この男子寮にて生活をする女子がいた。


(ゆえ)「よいしょっと」


それが彼女、董卓 月である。


彼女自身の成績は悪くないのだが親が汚職議員であったことに責任を感じて親の辞任後、自ら候補者のいない男子寮の管理人に立候補した。


詠「それじゃあ掃除開始よ月」


月「頑張ろうね詠ちゃん」


二学期が始まろうとするなか男子寮管理人である月は親友であり、副管理人でもある詠と共に寮内の掃除を行おうとしていた。


ちなみにこの日、男子達はそれぞれ事情は違うが部屋を出ていたりする。


そして二人は頑張って寮内の掃除をし、残るは三部屋となったのだが


詠「あとは三馬鹿トリオの部屋だけね」


月「詠ちゃん、その呼び方は辞めた方が┅」


男子の中でも特に目立つ一刀、華佗、及川の三人は密かに三馬鹿トリオとして呼ばれていたりする。


詠「まずはまだ奴らの中でマシなこの部屋からね」


ガチャッ!


そう言った詠は華佗の部屋のドアノブに手を触れた。


そして部屋の中は


月「さすが華佗さんって感じの部屋だね」


医学関係の本や薬箱等が置かれていた。


とても一般学生の部屋とは思えない部屋である。


詠「確かに医療関係なら華佗らしいって思うけど、この本は何なの?」


そう言う詠が言う本は


『筋肉は嘘をつかない!』


『素晴らしき肉体美』


という色黒マッチョの男が表紙の怪しげな本であった。


詠「もしかして、華佗ってホモなの!?」


月「ま┅まさかねぇ!?」


怪しげな本を所持していることからホモ疑惑を思われてしまう華佗


ちなみに何故この本を持っているのですか?


華佗「この本が一番肉体に対して詳しく記載されているからだ」


とのことである。


詠「まぁ、華佗の部屋は特に汚れてないし、整理もされてるから大丈夫ね」


そう思った詠は華佗の部屋を出て


詠「次は一番厄介な部屋ね!?」


次は及川の部屋を掃除することにした。


月「詠ちゃん、大丈夫なの!?」


詠「大丈夫。それじゃあ開けるよ月」


ガチャッ!


そして詠が及川の部屋を開けてみると


そこは┅


バァンッ!!


物凄いゴミ屋敷となっていた。


詠「何なのよこの部屋!?」


月「何だか変な臭いがするね!?」


とても他の男子と同じ部屋とは思えないほどの汚部屋であった。


月「これは掃除が大変だね」


気合いを入れて掃除するしかない


そう月が張り切って掃除をしようとすると


ガササッ!


月「んっ?」


月の前に黒光りする虫


通称:ゴキ〇リが現れ


月「ひいぃーーっ!?」


ばったぁーんっ!!


詠「月っ!?」


驚いた月はゴミの中に埋もれてしまった。


詠「月、大丈夫!?」


月「う┅うん。大丈夫だよ詠ちゃん!?」


何とか詠の手でゴミの中から救出される月


詠「あ~、服が汚れてるじゃない!? 着替え持ってくるからちょっと待ってて!」


そう言って詠は着替えを取りに部屋から出ると


月「詠ちゃんが服を取りに行っている間に私だけでも掃除を済ませちゃおう」


月は詠を待つ間、一人で部屋の掃除を開始するのだった。


そしてどういう技術を使ったのかは知らないが


キランッ☆


ゴミ屋敷となっていた汚部屋がきれいになった。


月「お掃除完了! それにしても詠ちゃん遅いなぁ」


ちなみにその頃、詠は


詠「えぇと、月の着替えは何処だっけ?」


管理人室にて月の着替えを探していた。


月「あとは一刀さんの部屋だけだし、私一人で掃除しちゃおう」


ガチャッ!


そして月は及川の部屋を出て一刀の部屋に入ったのだが


月「でも汚れた服のままで部屋に入るのはダメだよね」


そう思った月は


月「誰もいないし、見てないし┅」


しゅるっ!


大胆にも汚れたメイド服を脱ぎ


バァンッ!


下着姿になると


月「お掃除開始だね」


そのまま掃除を開始してしまった。


そしてそれから少し時間が経過した頃


一刀「ヤバイな!? 部屋に忘れ物しちゃったぜ」


一刀が男子寮に戻ってきた。


一刀「そういえば今日は男子寮の掃除をするから部屋に入るなって言われてたけど、結構時間が経過したし、大丈夫だよな」


だが一刀は知らない


及川の部屋を掃除するのにかなりの時間を使ったことを


ガチャッ!


月「あっ、詠ちゃん、及川さんのお部屋の掃除なら終わって┅」


扉が開き、詠だと思った月は普通に対応するが


一刀「えっ?」


月「えっ?」


部屋に入ってきたのは詠ではなく一刀であり


月「か┅一刀さん!?」


はっ!?


そして今の自分が白の下着姿であることを思い出した月は


月「へうぅ~~っ!?」


バッ!


咄嗟に体を隠そうとするが


ずるりっ!


月「きゃあっ!?」


その際に足を滑らせてしまい


一刀「月!?」


一刀は月を助けようとして


ばったぁーーんっ!!


そのまま倒れてしまった。


一刀「いててっ!? 大丈夫か月!?」


一刀が月の無事を確認すると


月「は┅はい。私は大丈夫ですけど、その┅、お早めに手を退けてくださると嬉しいんですけど┅」


一刀「手?」


顔を赤くしながら月が何を言っているのかがわからない一刀が自身の手を見てみると


バァンッ!!


何と!? 一刀の片手は月のおっぱいを揉むような形になっており、しかも倒れた拍子にブラがずれてしまったため直接おっぱいを揉むような形になっていた。


一刀「ご┅ごめん!?」


慌てて手を離して起き上がる一刀


だが一瞬でも一刀の脳内に


『妻がいない間にメイドといけないことをしてしまう主人』


という不倫プレイが頭の中によぎってしまった。


そしてそんな妄想が流れてしまったためなのか


詠「月に何をしてるのかしら~!」


ゴゴゴッ┅!!


鬼のように殺気がただよう詠の気配に気付かなかった。


一刀「え┅詠、俺は何もしてな┅!?」


詠「へぇ、って! 半裸の月に襲いかかっている奴を信用できるかぁーっ!!」


ブッシャァーーッ!!


一刀「ぎゃあぁーっ!?」


現場の状況から一刀は信用されず殺虫剤を噴きかけられ(※危険ですので読者は絶対真似をしないでください)


詠「この変態がぁーっ!!」


バシバシンッ!!


箒で叩かれまくる一刀であった。


月「詠ちゃん、落ち着いて~!?」


この後、一刀は月が詠を押さえるまで叩かれたという


まるで不倫がバレた主人のごとく制裁を受ける一刀であった。


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