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#3:『ざまあ』は聞くとスッキリするけど自分が味わうとショックを受けてしまう

一刀がいなくなった後、三姉妹に大変なことが起きました。

悪魔のような三姉妹から逃げるため九州から東京にあるフランチェスカ学園に転入した俺、北郷一刀


だが、それから一年後に悪魔のような三姉妹と再会し、おまけに席は三姉妹が近くにおり、更に俺は三姉妹に学園を案内することになってしまった。


そして学園を案内していた時、いつの間にか地和と人和の姿が消えていると


天和「何で私達の前からいなくなっちゃったの? 一刀がいなくなってから大変だったんだよ」


突然天和が俺に対して言ってきたのだった。


一刀「何でって┅、そりゃ┅」


『お前達と離れたかったからだよ!』


と俺が続けて言おうとした時、俺はあることに気付いた。


1:俺が先程の言葉を言う


2:天和が泣いて騒ぎになる


3:俺はアイドルを泣かした最低な男として噂が広まってしまう。


という展開が待っているに違いない!


天和「ねぇ、どうして?」


しかし、この場を何とか誤魔化そうにも案が思い付かなかったため


一刀「お┅俺がいなくなって何が起きたっていうんだ?」


俺はとにかく天和達に何が起きたのか聞いてみることにした。


天和「何だか誤魔化されたような気がするけど、そんなに聞きたいなら教えてあげるよ」


ここで話は一年前までに(さかのぼ)る。


俺が出ていってから少し経過した頃


一刀の父「一刀の奴が出ていくだなんて!?」


父さんは一瞬だけ驚くと


一刀の父「やった! これからは俺だけが三姉妹と暮らせるんだ♪」


すぐに明るくなっていた。


そして明るくなった父さんとは逆に


天和「そんな┅」


地和「一刀が出ていくだなんて┅」


人和「どうしよう┅」


俺が出ていったことにショックを受ける三姉妹


しかし、その本性は┅


天和「もう甘やかしてもらえない~!」


地和「あいつが肩を揉まなくて誰がちぃの肩を揉むのよ!」


人和「せっかくいいマネージャーができましたのに」


欲だらけであった。


一刀の父「なぁに、安心しろ。マネージャーの一人や二人、募集すればすぐにでも集まるさ」


天和「そうだよね」


地和「ちぃ達のマネージャーになりたい人なんて百人以上いるんだから」


人和「さっそく募集しましょう」


この後、マネージャーを募集した結果、確かに多くの人達が集まってきたのだが


男A「マネージャーがこんなに辛い仕事とは知らなかったです!? 辞めます!」


男B「彼女達にこれ以上こき使わされるのは嫌なので辞めます!」


男C「辞めさせてもらいます」


俺ですらも三年間耐えた天和達のマネージャー業務は常人には耐えられなかったらしく、十人以上いた応募者はみんな一週間も経たないうちに辞めていった。


地和「何でみんな次々と辞めちゃうのよ!」


天和「一刀だったら色々やってくれるのになぁ」


人和「みんな、根性が足りないようね」


そりゃこの悪魔達のマネージャー業務に耐えきれるのは俺しかいないだろう


地和「こうなったらパパがマネージャーやってよ!」


一刀の父「えっ!? 俺が┅!?」


誰もマネージャーをやる人がいなくなり、ついには父さんに白羽の矢が立った。


天和「お願いパパ、マネージャーやってよ」


人和「マネージャーがいないとアイドルが続けられなくなります」


三姉妹から頼まれ


一刀の父「よし! 俺に任しとけ!」


父さんはマネージャーを引き受けることにしたのだが


それから二日後


一刀の父「や┅辞めさせてください!?」


父さんは三姉妹のマネージャー業務に耐えきれず脱落した。


天和「脱落するの早すぎだよ。まだ他の人の方が長くもったよ」


地和「一刀の父だってのに全然似てないんだから」


人和「マネージャーとして役立てないのならスポンサーとして役立ってください」


一刀の父「うぅっ┅!?」


三姉妹から馬鹿にされ無能扱いされる父さん


仕方なくスポンサーとして頑張る父さんであったが


普段から浪費する三姉妹を相手にスポンサーとして働けるはずがなく


アイドル活動を行っても赤字という日々が続いていき、ついには┅


一刀の父「お金貸してください!」


返すあても無いのに金融会社に借金をした結果


借金取り「借金返さんかーいっ!」


借金取りに追われる目になった。


(さいわ)いにも借金取りの親分が『Ko-kin党』のファンだったらしく、その場は丸く収まったものの


『アイドルグループ『Ko-kin党』金融会社から借金する!』


メディアの目は早く、記事になる前に差し押さえたものの大変なことになってしまった。


地和「ちょっと! あんたのせいでとんでもないことになったじゃないの!」


一刀の父「だ┅だって!?」


地和「だってじゃないわよ! どうしてくれるのよ!」


天和「これじゃあ表を歩けないよ!」


困った末に皆が考えた策は


人和「こうなったらグループ名を変えて東京に行きましょう」


という人和の策に乗ることになった。


一刀の父「いぇい! 東京が俺を待ってるぜ!」


人和「あっ、お父さんは借金全額返すまで来れませんので頑張ってくださいね」


一刀の父「そんな~!?」


自業自得であるが父さんは九州に置いていかれた。


地和「でも東京行くっていっても何処の高校に入るの?」


と考えた結果


天和「あっ、この新聞見て、一刀が映ってる!」


たまたま手に取った新聞に活躍する俺が映っていたらしく


人和「では一刀さんのいるフランチェスカ学園に転入しましょうか」


天和「さんせ~い!」


地和「異議な~し!」


ということで三人はフランチェスカ学園に転入を決めたという


以上! 俺がいない間に起きた出来事だ。


俺がいない間、結構波乱万丈な日々を過ごしていたんだな


でもこれってもしかして小説でいうところの『ざまぁ』ってやつか?


天和「一刀がいなくなって私達は大変だったけど、同時に私達が一刀にひどいことしたってわかったんだ。だからお詫びに┅」


スッ┅


天和は俺の手を取ると


天和「おっぱい揉んでいいよ」


自分のおっぱいに触れさせようとしていた。


な┅なにぃっ!?


天和「どうしたの? 揉んでいいんだよ」


おっぱいを揉んでいい


女の口から出る言葉とは思えないが落ち着け!?


こういうのはハニトラ(ハニートラップの略。要するに色仕掛け)に違いない!


だが、俺の目の前に巨乳があり、揉んでいいと言われたら


むにゅっ!


天和「あんっ」


揉んだって仕方ないじゃないか!


だが、その直後┅


カシャッ!


俺の背後から何かの音がすると


地和「決定的瞬間を激写したわ!」


そこには人和とインスタントカメラを構えた地和がいた。


地和「一刀、またちぃ達から逃げたりしたらこの写真を出版社に送ってやるんだからね」


人和「今までいなくなっていた分、しっかりと働いてください」


し┅しまったぁ!?


やはりハニトラじゃねぇか!?


地和「ざまぁみなさい!」


おっぱいを前にした男は性欲を止めることができないのだった。


人和「天和姉さん、ぼ~っとしてどうしたの?」


天和「えっ┅!? いや、何でもないよ!?」


実はこの時、俺におっぱいを揉まれた天和はこう思っていた。


天和「(言えない。一刀に揉まれた喜んじゃったなんて)」


しかし、その気持ちを俺が理解する時はないのだった。


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