#24:あの人がいたからこそ今の俺がいます!というほどの恩師に出会う確率は低い
俺、北郷一刀
今日は学園も休みで三姉妹も仕事なため一日中のんびりできるぜ
だが、俺には別の用事ができた。
それは┅
一刀「璃々ちゃん、待て待て~」
璃々「わぁいっ!」
紫苑先生に頼まれ、職員会議の間、璃々ちゃんの遊び相手をすることになった。
まぁ、別に暇だったから遊び相手くらい引き受けたんだが
俺には紫苑先生に恩がある。
それは一年くらい前
三姉妹から逃げるように九州から東京にやって来た俺であったが
当然ながら親の許可なく高校生に成り立ての俺が一人暮らしを許されるはずがなく世間は厳しく上京早々に俺は寝食に困ってしまった。
一刀「あぁ、腹は減るし、寒いなぁ」
かといってこのまま九州に戻ると俺を待っているのは三姉妹という名の地獄である。
今は何とか少しでも飢えをしのぐべく、デパートの食料品売場にて試食コーナーを巡っていた。
一刀「仕方ない。学校決まったらバイトしながら漫喫で暮らすか」
今の俺に残された道はそれしかなく、漫喫を探そうと歩いたその時だった。
璃々「うえぇん┅。おかあさん、どこ?」
俺の目の前を五歳くらいの小さな女の子が泣きながら歩いていた。
どうやら迷子らしいが周囲の人は関わりたくないためなのか子供に近づこうともしない
まぁ、うっかり近づいて怪しまれるのも嫌だろうしな
しかし、俺は
一刀「お嬢ちゃん、どうしたの?」
困っている女の子をほっとけず話しかけてみた。
璃々「ひっく、おかあさんとはぐれちゃったの」
やっぱり迷子だったか
一刀「それじゃあ、お兄ちゃんが迷子センターに連れていってあげるね」
半分くらい誘拐的な台詞であったが仕方がない
璃々「ありがとうお兄ちゃん」
俺は少女の了解を得て迷子センターに向かった。
するとそこにいたのは
紫苑「ここに迷子はいませんでしょうか!? 歳は五歳くらいでピンク色の服を着て、髪は紫色のツインテールの女の子で私の娘なんです!?」
迷子センターの職員に食いついている爆乳の女性がいた。
すると
璃々「あっ、おかあさん!」
女の子は俺から手を離して爆乳の女性の方へ向かっていった。
どうやらあの女性が親らしい
璃々「おかあさん!」
女の子が爆乳の女性に近づくと
紫苑「璃々、もう心配かけてダメじゃないの」
璃々「ごめんなさい」
爆乳の女性は少し怒りながらも女の子を抱き、女の子も抱かれながら謝った。
これで俺の役目は終了だ。
さて、漫喫を探して┅
と、俺がこの場から離れようとしたその時
璃々「あのお兄ちゃんが璃々をつれてきてくれたの」
女の子が俺を指さすと
紫苑「それはどうもありがとうございます」
一刀「い┅いえ、当然のことをしたまでです!?」
この時、俺は爆乳の女性に詰め寄られてその迫力に驚いていた。
ぷるんっ♪
で┅デカイ!?
天和もかなりの大きさだったがこれはそれをも上回る戦闘力だ!?
紫苑「あのぅ、何か?」
一刀「い┅いや!?」
いかん!
初対面だというのにおっぱい見つめてどうするんだ!
紫苑「あのぅ、娘を助けてくれたお礼に何かお困りでしたら力になれるかもしれませんので申してくれませんか?」
正直に言うとこの人が解決できるのは俺のある意味の卒業くらいだろうが一応言ってみよう。
一刀「実はですね┅」
俺は爆乳の女性に話してみることにした。
もちろん天和達から逃げていることは隠してだが
紫苑「まぁ、上京したばかりで住む場所や食べ物に困っていると」
一刀「えぇ、まぁ」
それだけでも話しは通じるからいいだろう
すると
紫苑「それでしたら私が力になれますわ。少々お待ちください」
爆乳の女性は何処かに電話すると
紫苑「おめでとうございます。あなたは明日からフランチェスカ学園の生徒です」
一刀「えぇーっ!?」
電話一本で入学を決めるだなんてこの人、何者!?
紫苑「フランチェスカ学園は寮制ですから住む場所も大丈夫です。詳しい場所を教えておきますね」
一刀「は┅はぁ!?」
こうして俺はフランチェスカ学園に入学できたんだ。
というわけで俺にとって紫苑先生は恩師であった。
璃々「お兄ちゃん、お風呂入ろ!」
一刀「そうだね璃々ちゃん」
職員会議が長引いているのか紫苑先生の帰りが遅く、俺は紫苑先生にLINEを送って璃々ちゃんをお風呂に入れることにした。
璃々「わぁいっ!」
バシャッ!
お風呂ではしゃぐだなんて璃々ちゃんは子供だなぁ
一刀「じゃあ、百数えたら上がろうね」
璃々「はぁい。い~ち、に~┅」
子供を風呂に入れる時の定番である百を数えさせていると
ばたばたっ!
一刀「んっ?」
脱衣所の方から騒がしい音がするな
そして次の瞬間
紫苑「璃々、遅くなってごめんね。雨が降っちゃって」
ぶるるんっ♪
風呂場に爆乳を揺らしながら裸の紫苑先生が現れた。
そしてそれを見てしまった俺は
ブッパァーーンッ!!
璃々「お兄ちゃん?」
紫苑「あらあら」
天和や他の皆で裸を見慣れているというのに鼻血を噴き出して倒れるのだった。
やっぱり女の裸は何度見ても耐えられるものではないのかもしれない