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#2:神様、覚悟しておけよ!

今話から他の恋姫キャラが数人登場します

一年前、悪魔のような三姉妹から逃げるように東京のフランチェスカ学園へ転入した俺、北郷一刀


それから一年間は平和な日々を過ごしていたのだが┅


天和「今日からこのフランチェスカ学園に転入してきた張 天和で~す♪」


地和「張 地和よ!」


人和「張 人和です」


まさかあの悪魔のような三姉妹と再び遭遇することになろうとは!?


神様、俺はあんたを恨むぜ!


そして神様を恨む俺とは対照的に


男達「「「うおっほぉーっ!!!」」」


華佗以外の男子達は興奮し


及川「あのアイドル達と同じ学園に通えるやなんて! こりゃ神様に感謝や!」


及川にいたっては神様に感謝していた。


貂蝉「んもうあなた達、朝から私の姿を見れて興奮するのはわかるけど静かにするのよん♪」


黙れ、この学園長(バケモノ)


こうして嵐のような朝礼は終わった。


一刀「あ~、転校したくなったぜ!?」


俺はあの三人から逃げるためだけにわさわざ九州から転入したってのにまさかあの悪魔達と再会するだなんてなぁ


こうなったらあの三人が絶対に転入できない男子校である黄巾(こうきん)高校にでも転校を┅


教室で俺が机に伏せながら頭を抱えていると


桃香「一刀くん、どうしたの?」


同じクラスのクラスメイトである劉備(りゅうび) 桃香(とうか)が話しかけてきた。


劉備 桃香


一年前、俺が転校した直後にできた女子の友達。二人の義姉妹がいる。性格は大人しいが蜀寮の寮長でもある。


この学園には男子寮の他に女子寮があり、男子寮と比べるとアパートと高級マンションくらいの差がある。

彼女はそこの寮の一つである蜀寮の寮長なのだ。


桃香「頭が痛いなら保健室行く? 何なら付き添ってあげるからさ」


桃香、君はなんて優しいんだ。


同じ女でもあの悪魔達とは違いすぎるぜ


俺が桃香の優しさに感動していると


華琳「ったく、将来私の部下になる男が朝からそんな様子だなんて情けないわね」


蓮華「大丈夫か一刀?」


同じくクラスメイトである(そう) 華琳と(そん) 蓮華(れんふぁ)が声をかけてきた。


曹 華琳


曹グループの会長令嬢で妹が三人いる。魏寮の寮長で俺のクラスのクラス委員かつ生徒会長でもあり、何かと俺を副会長に任命しようとしてくるが俺は忙しいからと断っている。


孫 蓮華


呉寮の寮長。学園OGの姉と妹がいる。クラスの風紀委員を務める真面目な性格で及川曰く、尻は最高とのこと


この三人は日頃から俺に対して何かと優しくしてくれたりする。


あぁ、やはりあの悪魔達とは違いすぎるぜ


しかし、この時の俺は


桃香「(一刀くんと保健室で一緒になればあんなことやこんなことを┅)」


華琳「(好感度を上げて一刀を副会長に任命すれば生徒会室であんなことやこんなことを┅)」


蓮華「(いずれ寮監になる私の側近になってくれれば寮であんなことやこんなことを┅)」


と、三人がそれぞれ企んでいた。


及川「くそっ! かずピーの奴、朝から見せつけおってからに!」


華佗「まぁ、あいつら三人はいつもと変わらないからな」


及川が女の子が集まってくる俺に対して憎しみを抱き、華佗が様子を眺めるなか


桔梗「ほれほれ、さっさと席に着かぬか」


担任であり、蜀寮の寮監を務める桔梗先生が入ってきた。


桔梗「今朝は学園長から大きなニュースを聞かされたわけなのじゃが、このクラスにも重大なニュースがある」


重大なニュースだと!?


ま┅まさか!?


桔梗「入ってくるがよい」


桔梗先生が教室の外に向けて言った瞬間


天和「ヤッホー! はじめまして」


地和「数え役満☆姉妹の登場で~す」


人和「どうぞ、よろしくお願いします」


悪魔の三姉妹が教室に入ってきた。


やっぱりかよ!?


及川「うほぉーっ!! アイドル達と同じ学園だけでもテンション高いのに同じクラスやなんてよりテンション上がるわぁーっ!!」


あの悪魔達と同じクラスなことにテンションが下がる俺とは逆にテンションが上がる及川


するとその時


ドッカァーーンッ!!


及川「うぶっ!?」


及川の顔面に巨大チョークがめり込んだ。


桔梗「静かにせんか馬鹿者が!」


それは桔梗先生が繰り出した巨大チョーク発射装置『豪天砲』によるものであった。


桔梗「自己紹介は後回しにして、三人の席は┅」


桔梗先生が悪魔達の席を探していると


及川「先生! わいの隣、空いてます!」


及川は自分の席の隣が空いていることをアピールするが


桔梗「北郷の付近が空いておるな、三人とも一先(ひとま)ずそこに座っておれ」


桔梗先生は及川を無視し、何と俺の座席付近を指名した。


神様、俺が死んだらあんたを殺しに行くから覚悟しておけ!!


天和「えっ、北郷って┅」


と、三人は俺の方を見るが


サッ!


俺は顔を合わせないよう目を背けた。


あぶねぇ!? まともに見られたら俺は死んでしまうかもしれん!?


及川「(うらや)ましいでかずピー!」


及川、何なら席を代わってほしいくらいだ。


桔梗「では授業を始めるぞ」


しかし、桔梗先生を相手に文句が言えなかった俺はできる限り悪魔達と目を合わせないようにするのだった。


そしてあっという間に時間が経過し


キンコンカンコンッ!


桔梗「では授業はこれまでじゃ」


授業が終わり、放課後となった。


さて、悪魔達から色々聞かれる前にさっさと帰るとするか


と計画する俺であったが


桔梗「おっと、そうじゃった。北郷、三姉妹に学園を案内しておくのじゃぞ」


な┅何だとぉーっ!?


せっかく悪魔達から解放されると思ってたのに!?


及川「羨ましいでかずピー!」


そんな俺を見てハンカチを噛みながら羨む及川


俺だってお前に代わってやりたいよ


しかし、桔梗先生に逆らうわけにもいかず


天和「よろしくね一刀」


地和「しっかり案内しなさいよね」


人和「・・・」


この悪魔達に学園を案内することになった。


一刀「ここが生徒会室で、この先にトイレがあって┅」


そして俺が学園を案内し、周囲に誰もいなくなったところで


天和「ねぇ一刀、ちょっといいかな」


一刀「えっ?」


天和の声に反応した俺が後ろを見ると、いつの間にか地和と人和の姿が消えており天和だけしかいなかった。


あいつら、一体どこへ?


と俺が思う前に


天和「どうして私達の前からいなくなっちゃったの? 一刀がいなくなってから大変だったんだよ」


天和が涙目で俺に語りかけてきたのだった。


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