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#19:小説の生徒会にまともな人なんて存在しない

私は曹 華琳


フランチェスカ学園生徒会長にして曹グループの会長令嬢かつ魏寮の寮長をつとめるもの


欲しいものはお金だろうと物だろうと何でも手に入れてきた私だけど唯一手に入れられないものがある。


それは┅


華琳「くっ!? 一刀ったらどうして生徒会に入ってくれないのよ!」


同じクラスの男子である北郷一刀であった。


秋蘭(しゅうらん)「華琳様、今日もその議題ですか」


夏侯(かこう) 秋蘭


生徒会副会長(仮)で華琳の側近。春蘭の妹だが生徒会唯一の真面目


桂花「華琳様、頑張りましょう(あんな男なんて必要ありません!と言いたいけど華琳様に逆らうわけにはいかない)」


生徒会書記 荀彧 桂花


(りん)「これ以上関係ない議題をされても困るのですが」


郭嘉(かくか)


生徒会会計担当。妄想癖があり、華琳関係だと鼻血を噴射する。


(ふう)「まぁ風はのんびりできるから議題は何でもいいですけどねぇ」


程昱(ていいく)


生徒会庶務担当。のんびり屋でよく昼寝をするが実は意外な切れ者


以上の五名が我がフランチェスカ学園の生徒会よ


あとはこれに一刀が加わればいいんだけど┅


私がそんな話をしていると


ガラッ!


突然窓が開けられ


春蘭「華琳様~!? 私も生徒会に入れてください!?」


泣き顔の春蘭が顔を出してきた。


魏寮関係者で集めてる生徒会だから一応生徒会に入る資格はあるんだけど


華琳「ダメよ。生徒会に入りたいのならまず進級しなさい」


春蘭「そんな~!?」


去年留年したから下級生なので生徒会入りさせないんだから


春蘭「秋蘭、お前からも言ってくれ! 姉の頼みだぞ!」


春蘭は妹である秋蘭に頼むけど


秋蘭「姉者」


ぽんっ!


秋蘭は春蘭の肩に手を置くと


秋蘭「学園では私の方が上級生なのだから先輩と呼ぶようにな」


秋蘭は春蘭を見捨てた。


春蘭「うわぁんっ! 秋蘭の馬鹿ーっ!! もうお前にさくらんぼ分けてあげないからなぁーっ!」


そして春蘭は泣きながら去っていったのだった。


秋蘭「あぁ、泣きながら走る姉者も魅力的だな」


桂花「何しに来たのよあの馬鹿」


まぁ、これはいつものことだから気にしないでおくわね


華琳「とにかく、何がなんでも北郷一刀を生徒会入りさせるわ!」


そしてゆくゆくは┅


華琳「一刀、会長命令よ。私を抱きなさい」


一刀「はい会長!」


誰も入れない生徒会室で子作りを┅


って、これは私の妄想じゃないからね!!


と、私が突っ込んだところで


ブッバァーーンッ!!


稟「ぶはぁっ!?」


稟が鼻血を噴射して倒れた。


風「以上。稟ちゃんによる妄想なのでした」


今のは稟の妄想なの!?


華琳「とにかく、何か案があるなら言いなさい。採用したらご褒美をあげるわ」


情けない話であるが私は秋蘭達にどうすれば一刀を生徒会に引き入れられるのか案を出させることにした。


桂花「現金で入れましょう! 札束の一つや二つを見せれば即入りますよ(ご褒美のために案を出さねば!)」


華琳「桂花、あなた馬鹿なの? そんなお金の手段なんて麗羽がやりそうじゃないの」


桂花「ガァーンッ!? あの超馬鹿と一緒にされた!?」


秋蘭「条件として奴の所属する剣道部の部費を上げるのはどうでしょうか?」


華琳「ダメね。部費は全部活動共通だから剣道部が何か実績をしない限り部費を上げられないわ」


いくら男のためだからって勝手に部費を上げるわけにはいかないからね


風「ここはお色気作戦なのですよ。秋蘭さんがお胸を見せればスケベなお兄さんのことですから即生徒会するのですよ」


華琳「ちょっと待って、一刀がスケベなのは認めるけど何でお色気するのが秋蘭なのよ!」


そこは私でしょ!


風「いやぁ、だってですねぇ」


風の言いたいことはわかる


秋蘭〉稟〉華琳〉桂花・風


我が生徒会を胸の大きい順に並べるとこうなる


つまり胸の小さな私じゃお色気できるわけが┅


華琳「ないわけね。ありがとうね風、正直に言ってくれて」


ギュ~ッ!!


風「華琳様~、謝るので許してくださいなのですよ~!?」


私は風の両頬をおもいっきり引っ張った。


はぁ、ロクな案が出ないわね


稟「あのぅ、一刀殿はどうやら前生徒会長さんに恋い焦がれているようですし、それを参考にしてみてはどうでしょうか?」


華琳「前生徒会長?」


確か不動先輩だったわね


確かに悔しいけどミスコンの時、私の他に桃香や蓮華といったメンツが水着姿だったのに一刀はサラシフンドシ姿の不動先輩に興味が向いていた。


いま思い出すと腹が立ってきたわね


秋蘭「確かに前生徒会長は成績優秀だが」


桂花「あんな剣道馬鹿先輩なんかと華琳様を一緒にしないでちょうだい! 華琳様なんか成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能の超完璧超人なんだから」


風「背丈と胸の大きさでは負けていますけどねぇ」


カチンッ!


風の放った言葉に私はムカついてしまい


華琳「風、そんなにこぶとりじいさんになりたいなら協力してあげるわよ」


ぐい~んっ!!


風「あ~、華琳様!? 風が悪かったので許してくださいなのですよ!?」


私は再び風の頬をおもいっきり引っ張った。


稟「この時点で一刀殿が不動先輩に恋い焦がれている理由としては年上好きか和風が好みというわけですね」


華琳「ふぅむ」


稟の言うことに一理あった。


年上好きに対してはどうにもならないにして


華琳「閃いたわ! これならいけるはず! 妙案を出した稟には後でご褒美をあげるわ」


稟「か┅華琳様からのご褒美┅」


ブッバァーーンッ!!


何を想像したかは予想がつくけど稟は盛大に鼻血を噴射した。


見てなさいよ一刀!


これであなたを生徒会入りさせるんだから!


そしてその日の放課後


?「華琳、何か用か?」


私は一刀に『放課後、一人で生徒会室に来なさい。拒否すれば退学処分だからね』と書いた手紙をこっそり忍ばせておいた。


そして一刀が生徒会室に入った直後


ビシャッ!!


?「な┅なんや!?」


扉を閉め、一刀が驚いている間に


華琳「待たせたわね一刀」


バァンッ!


私は和風っぽく胸チラ花魁風の衣装を着て一刀の前に出たのだけれど


及川「えぇっ!? 一体何が始まるねん!?」


華琳「えっ?」


何で及川がいるの!?


一刀は!?


そう思ったところで私は誰に手紙を入れるように命じたのか思い出した。


そう。春蘭だ!


春蘭が手紙を入れ間違えたに違いない


春蘭「へっくしゅん! 誰か私の噂をしているな、きっと華琳様が私へのご褒美を考えているのだろう♪」


同時刻、そんなことを言っている春蘭がいた。


春蘭の奴、これはお仕置きが必要ね


私がそう思っていると


及川「あのぅ、何する気かは知らへんけどお色気するならやっぱ裸やないと、あっ、でも華琳はおっぱい小さいから無理┅」


及川がそう言ったところで


華琳「あんたなんかに評価されたくないわよ!!」


ドガバキボコォッ!!☆ミ


及川「げぎゃぁーっ!?」


私は及川を半殺しにしたのだった。


見てなさい一刀、次こそあなたを生徒会に!


風「華琳様も懲りない人ですねぇ」


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