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#17:暴走族の話をするとその総長が登場する

それはある日のこと


彼女「きゃあっ!?」


男子生徒「な┅何だよお前ら!?」


不良「ちっ、違ったか」


メガネの彼女を連れた男子生徒がいきなり不良に殴られた。


またあるものは


及川「神様、仏様、どうかこの及川に運を授けてください! ではオープン!」


バッ!


及川は勢いよくお菓子の袋を開けるが


及川「何で地和やねん!」


求めていたカードが出ず落胆する及川


及川「くっそー! この新商品の『数え役満☆姉妹チップス』は張三姉妹のカードがランダムに入っとるはずやのに十袋買って地和しか出えへんやんけ!」


及川は運に見放されているのかもしれない


及川「仕方ない。一枚だけ出てきた人和のカードを夜のおかずにして楽しもか」


及川がそう言いながら歩いていると


不良「おい!」


及川「へっ? みぎゃあぁーっ!?」


及川はいきなり現れた不良によってボコボコにされてしまった。


翌日


一刀「どうしたんだよ及川!?」


教室に来た及川の姿は┅


バァンッ!


顔が唇だけ出ていて、他はタンコブだらけというひどい顔であった。


華佗「秘密の覗き場を見つかって女子達にボコられたのか?」


及川「失礼な! まだあそこは見つかってないわい!」


覗き場があるのは認める及川であった。


及川「そうやない! 昨日ちょっと出掛けた帰りに不良に殴られたんや! あの服装は『紅武損(クリムゾン)』に違いないで」


一刀「紅武損?」


華佗「そうか、一刀は一年前にこの地方に来たから知らないんだったな」


一刀の聞き慣れない言葉を華佗が説明してくれた。


華佗「紅武損というのは二年ぐらい前からこの辺りじゃ有名な暴走族の不良集団で全員が真っ赤な特攻服を着ているらしい」


一刀「今時学生の暴走族かよ」


いつの時代だと突っ込みたい一刀


華佗「特にリーダーの日高(ひだか) (ほむら)という奴は警察をも恐れるほどの不良な上に喧嘩も強いらしい」


一刀「恐ろしい奴だな!?」


及川「かずピーも気を付けた方がいいで、何せわいだけでなく被害者は多いんやからな」


一刀「まぁ、寮にいれば安心だろ」


と言い張る一刀であったが


その日の放課後


一刀「あーもうっ!」


一刀は学園の外に出ていた。


一刀「地和の奴め! 使っている化粧品が切れたから近くの店で買ってきてだと、だったら自分で買いに行けってのに汗かいてシャワー浴びたから無理だなんてよ!」


地和にこき使わされる一刀


しかし、彼には地和だけでなく天和、人和にも逆らえない理由があった。


天和「一刀、私に逆らったら私のおっぱい見たことをちぃちゃんと人和ちゃん、それに世間にバラすからね」


地和「一刀、逆らったらちぃのお尻に埋もれたことを姉さんと人和、そして世間にバラすから覚悟なさい!」


人和「一刀さん、逆らったら着替えを覗いたことを姉さん達と世間にバラしますからね」


と、このように脅されている一刀


もちろん姉妹はともかく世間にバレでもしたら一刀はファン達に刺されてしまう。


それを避けるため一刀は少々嫌々ながらも使いっぱしりをするしかなかったのだった。


一刀「しかし、人和まで俺を脅すだなんて、ラッキースケベも考えものだなぁ」


ラッキースケベというスキルは味わえば楽しいが味わった後に悲劇が来る場合が多い


化粧品を買い終えた一刀が学園に戻るべく歩いていると


不良「おいお前」


一刀「んっ?」


ゴンッ!


一刀「がはぁっ!?」


突然不良に殴られ気を失い


不良「おい、起きろ!」


バシャッ!!


一刀「ぶるるっ!?」


いきなり水をかけられ、目が覚めてみると


一刀「ここは┅何処だ?」


そこはいつもの道路ではなく何処かの工場であった。


不良「ここは紅武損の本拠地だよ。リーダーがお前に用があるって言うから特別に連れてきてやったぜ」


一刀「なぬっ!? 紅武損だって!?」


何で紅武損が一刀を狙うのか


何故リーダーが一刀に用があるのかわからないが今の一刀に考えている余裕なんてなかった。


何故ならば┅


不良「リーダー、北郷一刀を連れてきやしたぜ!」


不良が言うと


ブルンブルルンッ!!


一刀「なっ!?」


いきなり真っ赤なバイクが一刀の周囲をぐるりと回り


キキィッ!!


バイクが止まると


焔「おう、テメェが北郷一刀か」


紅武損の総長である日高 焔がバイクから降りたのだった。


一刀「(強そうな相手じゃねぇか!? 俺、どうなるの?)」


一刀は自身がどんな目に遭わされるのか恐怖で体中が震えるのだった。


今回から登場した日高 焔は『フランチェスカ学園物語』に登場するキャラと同一人物ですがこの小説では一刀と初対面です。

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