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#13:男を褒美にしたミスコンに女は絶対参加するものである

一刀「ハァ~┅」


最近の俺はよくため息を出していた。


理由は簡単、プールの時に見た天和のおっぱいが頭から離れないからだ。


これは生おっぱいを見た衝撃のせいなのか?


それとも生おっぱいを見たことによる天和からの脅迫がいまかいまかと迫ってくる恐怖によるものなのか俺にはよくわからなかった。


すると


及川「あーもうっ! 世の中なんて大嫌いやーっ!!」


及川が女子のいない教室で叫んでいた。


華佗「及川、お前そんなに騒いでどうしたんだ?」


及川「どうしたもこうしたもあるかい! 最近目の保養ができてないなと思ってな」


こいつの言う目の保養とは女体を見ることである。


及川「プールじゃ覗きは失敗するし、女子寮の風呂は完全防備で覗きは不可能、スカートめくりを企もうなら死に繋がる」


この学園の女子って無駄に武力が高い人が多いからな


及川「こりゃじゃあ共学になった意味がない! 思春期の男子にはもっと刺激が必要やと思わへんか!」


それは同意したいけど仕方ないと思うぞ


及川「そこでわいはあることを思い付いたんや」


華佗「お前、一体何をする気だ?」


何だか知らないが及川の思い付くことだからロクなことじゃない気がする


そしてこの時より各女子寮にあるチラシがまかれていった。


それが┅


一刀・華佗「「最高美壱コンテスト!?」」


及川「そうや、読んで字のごとく、このフランチェスカ学園に通う女子が美しさを競って争う大会やで、昨日の晩から各寮にバラ()いといたんや」


及川の奴、女体が見たいがためにこんなことするのかよ!?


及川「参加人数は十名で早いもん勝ちやさかい争奪戦が始まるで」


一刀「あのなぁ、こんな怪しい大会に出る女子なんているわけ┅」


と、俺は思っていたが


及川「おっ、早くも定員の十名到達や!」


一刀「うそっ!?」


及川の企む企画に参加しようという女子がいるのかよ!?


及川「てなわけで当日はかずピーと華佗も手伝ってもらうからよろしゅうな」


華佗「俺は別に構わないが」


一刀「俺もいいよ」


一体何をやらされるんだろうという不安はあるけどな


そしてついにその日がやってきた。


陳琳「さぁ、ついに始まりました最高美壱コンテスト! ようするにミスコンなわけですが応募総数が先着十名に達しましたので始めたいと思います!」


男子達「「「うおぉーーっ!!」」」


陳琳「実況は私、放送部の陳琳と」


及川「解説および審査員でもあり主催者の及川や! そして審査員はわいの他に親友のかずピーと華佗でお送りします!」


華佗「どうも」


一刀「よろしく」


何だか嫌な予感がする。


そう感じた時にはもう遅かった。


陳琳「それでは出場選手について紹介したいと思います! まず一番手はこの人、蜀寮寮長の劉備 桃香さん!」


桃香「ど┅どうも!」


一刀「桃香!?」


桃香が何でこんな大会に出るんだよ!?


俺は桃香が出た時点で驚くが実はまだ驚くのは早かった。


陳琳「続きましては生徒会長であり魏寮寮長の曹 華琳さん!」


華琳「こんな大会開かなくても私の優勝は決まったも同然じゃない」


一刀「華琳!?」


まさか真面目な華琳までこんな大会に出場するだなんて!?


そして更に┅


陳琳「お次は呉寮寮長であり大きなお尻が自慢の孫 蓮華さん!」


蓮華「別に自慢なんてしていないからな!!」


一刀「蓮華まで!?」


どうなってるんだ!?


陳琳「次は自ら男子寮の管理人を引き受けた董卓 (ゆえ)さん!」


月「へぅ~!?」


馬鹿な!? あの恥ずかしがり屋な月までこんな大会に出るだなんて!?


董卓 月


親が汚職議員であったことに責任を感じて親の辞任後、自ら男子寮の管理人になる。男子寮の小さなメイドとして有名


陳琳「そしてお次は┅」


麗羽「おーほっほっほっ! この大会はわたくしの優勝で決まりですわ!」


まぁ、麗羽に対しては絶対大会に出るだろうから驚きもしないな


陳琳「お次は三人揃って出場を決めたという数え役満☆姉妹(シスターズ)の張三姉妹だぁーっ!」


天和「やっほー!」


地和「イエーイ!」


人和「出場するからには優勝目指します」


なっ!? 何であの三人が出てるんだよ!?


俺が驚いていると


天和「あっ、一刀!」


地和「優勝したら覚悟しなさいよね」


人和「たっぷりこき使ってあげますからね」


どういうことなんだ!?


陳琳「続きまして┅」


一刀「おい及川、お前みんなに何を言って参加させたんだ!」


俺は選手が紹介されるのも聞かないで黒幕である及川に聞くと


及川「無理矢理参加させたんとちゃうから安心してや、よくチラシを見て」


一刀「んっ?」


俺はチラシの隅に点々のように書かれている部分を虫眼鏡を使って見てみると


※優勝者には北郷一刀を好きにできる権利あり


何じゃこりゃーっ!?


俺はこんなの聞いてないぞ! っていうか、何で俺を好きにできる権利であんなに集まるんだよ!?


一刀「こんなの書かれてるなら俺は下り┅」


俺が審査員を辞めようとしたその時


陳琳「それでは最後の出場者として紹介しましょう。前生徒会長である不動 如耶先輩です!」


如耶「うむ、面白そうなので参加させてもらったぞ」


ふ┅不動先輩!?


まさか先輩も俺が目当てで!?


及川「どうするかずピー? 辞めるんか?」


俺は及川の繰り出す悪魔の言葉に引っ掛かってしまい


一刀「や┅やります!」


自ら審査員を行うと言ってしまった。


しかし、この時の俺はこの大会が恐ろしいことになることを知らなかったのだった。


陳琳「それでは十名紹介を終えましたので審査に入りたいと思います」


そしてついに最高美壱コンテストが開始された。


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