#10:覗きは参加すると大抵ひどい目に遭うから注意しよう
この世の中には予想できないことが多くある。
そう。例えば┅
天和「・・・」
一刀「なっ!?」
更衣室にて俺こと一刀の目の前におっぱい丸出しの天和がいるのもその一つだろう。
何故こんなことが起きたのか?
ことの始まりは数時間前に遡る。
数時間前┅
夏! それは輝かしい太陽が最も目立つ季節
そして┅
夏といったら水着!
水着といったら水着美女!
といった感じでマジ〇ルバ〇ナのごとく連想していくのだが┅
一刀「暑い!?」
この暑い日に運動場で体育をしている俺には一切関係なかった。
華佗「暑がるな一刀! 心頭滅却すれば火もまた涼し! これくらいの暑さが何だ!」
華佗、お前は暑苦しいんだよ
一刀「そりゃこの天気だから暑いだろう。それにこんなに暑いのに男子は運動場で体育してるのに女子はプールで水泳という名のプール遊びやってるんだぜ」
いくらこの学園が元女子校だからって贔屓だろ
華佗「気持ちはわかるがあと少しの我慢だ。待てば男子にもプールが待っているぞ!」
そう。確かに華佗の言うように数十分くらいだが男子にもプールが待っていた。
一刀「でも時間が来る前に倒れちまうよ!? 及川、お前は無事か?」
俺より体力の無い及川を心配した俺が様子を見てみると
及川「か~ず~ピ~!?」
一刀「わあぁーっ!?」
及川はまるでスライムのように溶けていた。
こいつ、本当に人間かよ!?
?先生「こら、そこの男子達、休んでないで体育してください」
くそっ! 及川がこんな様子なのに田中先生は冷たい
するとその時
及川「田中先生~、わい溶けたから休ませてください~」
スライム状態の及川は田中先生に言うが
?先生「人間が溶けるだなんてあり得ないでしょう。それに私の名前は田中ではなく┅」
田中先生じゃなかったのかよ!?
そんなことは置いといて
及川「(ひそひそっ)」
及川は先生の耳にボソボソ何かを言った直後
?先生「と┅溶けた生徒がいるので男子の体育は休憩にします」
突然?先生が授業を休ませてくれた
一刀「及川、お前何を言ったんだ?」
及川「ひ・み・つ・♪」
気になる!
それから数分後
及川「よしっ! 目論み通り体育は休みになったし、今こそ作戦を決行や!」
復活した及川は何かを企んでいた。
というかスライムになったのは目論み通りなのかよ
華佗「作戦決行って、お前一体何をする気だ?」
俺も気になったが華佗が先に及川に聞くと
及川「かずピー、華佗、わいらがくそ暑い中グラウンドで体育しとる間、女子はプールで遊んどる」
一刀「それがどうした?」
そんなことは誰もが知っているだろうに
及川「そしてこのフランチェスカ学園は胸囲の問題やらで水泳の時間の水着に関してはポロリしても構わへんのやったら別にスク水でなくても構わへん」
及川の言うようにこのフランチェスカ学園には貧乳から巨乳といった女子がおり、皆がスク水を着ると巨乳派からは胸がきついとクレームがあり、貧乳派からは巨乳と同じ水着を着るとより胸囲の差を感じてしまうというクレームが発生したため水泳用水着は紛失やポロリしても構わないのならスク水ではなくビキニやワンピース水着の着用を許可されていた。
及川「つまり、あのプールにはビキニ着用の女子がおるっちゅう桃源郷が待っとるんやで!」
桃源郷って確か中国風の天国だったな
華佗「そのために体育をサボろうとしたわけか」
一刀「だけど及川、お前忘れすぎてねぇか」
及川「何をや?」
確かにプールに行けばビキニ着用の女子が待っているのかもしれない
だが問題は┅
一刀「そこまでどうやっていくんだよ」
プールを外部から覗くためにはまず10メートルを越える壁を乗り越え、更に3メートルのフェンスをよじ登らなければならない
普通ならば諦めるのだろうが
及川「かずピー、わいは女体が拝めるのなら海外だろうが刑務所だろうが見に行く男やで、こんな障害くらい楽々や!」
そう言うと及川は
及川「じゃ~ん、ドローン!」
某青いロボットのようにドローンを取り出した。
確かドローンって安いやつなら五千円くらいだけど高いのだと十万以上のはずなのに及川の何処にそんな金が!?
及川「いくでドローン!」
ブルルゥンッ!!
及川はプールの上目掛けてドローンを飛ばした。
ちなみにドローンは小型なら免許は要らないが大型だと免許が必要らしい
及川「これで女子の水着姿はいただきや!」
だがドローンがプールを撮ろうとしたその時!
ドカァッ!
ガッシャァーーンッ!!
及川「ああぁーーっ!?」
哀れドローンはプールから繰り出されたビート板の一撃を食らって墜落し、修復不可能なくらい壊されてしまった。
及川「こうなったらこの巨大な釣竿で水着を釣ったる!」
バァーンッ!!
今度は3メートルを越える釣竿を用意した及川
バカかお前、そんなでかい釣竿なんか振れるわけ┅
及川「うおおぉーーっ!!ビキニーっ!」
ブォンッ!!
振り上げやがった!?
普段の及川からは考えられないパワーじゃねぇか!?
男はエロが絡むと力が増すってわけか
すると
及川「かかったぁーっ!」
見事釣竿に何かがかかり、及川が手繰り寄せてみると
それは┅
及川「なんやこれ?」
どう見ても水着ではなくゴムでできた輪っかであった。
これってもしかして浮き輪か?
及川「えぇいっ! ならば二投目や!」
ブォンッ!!
普通ならば腕が使えなくなっているというのに及川は助平根性だけで釣竿を繰り出した。
その結果┅
及川「やったー! ピンクの紐パンGETーっ!」
見事かかり及川はピンクの紐パンを獲得した。
及川「ということは、いまプールには下半身丸出しの女子がいる!」
それを悟った及川は
ジャキンッ!!
大量のカメラを装備すると
及川「うおりゃーっ!」
プールの壁をよじ登っていった。
しかも及川だけでなく
男子A「いまプールに下半身すっぽんぽんの女子がいるらしいぞ!」
男子B「何だと! 及川だけに見せてたまるか!」
俺と華佗以外の男子達が一斉に壁を上っていった。
そのパワー、授業で使えよ
及川「下半身丸出し! 下半身丸出しーっ!」
そして及川を先頭に男子達がプールの壁をよじ登り、そこで見た光景は┅
貂蝉「あんた達ねぇ、あたしのパンツを盗んだのわぁ!」
及川・男子達「「「へっ?」」」
下半身丸出しで全裸の貂蝉であった。
貂蝉「そんなに見たいなら好きなだけ見せてあげるわよん♪」
ぐいんっ!
及川「ええぇーーっ!?」
男子達「「「あのぅ、俺達は別に盗っては┅!?」」」
貂蝉「問答無用。全員サービスよん♪」
この後、及川達に何が起きたのかは知らないがこれだけは思う
参加しなくてよかったと!
及川「ギャアアァァーーッ!?」
それから少しして
一刀「ようやく交代か」
華佗「暑いなか、待ったかいがあったな」
ようやくプール交代の時間がきて俺と華佗は更衣室に向かった。
及川達はどうしたって?
それは知らん!
華佗「おっと、忘れ物をしてしまった。先に着替えてくれ」
一刀「わかった」
そして俺が更衣室に入ると
ぷるんっ♪
天和「・・・」
一刀「なっ!?」
そこにはおっぱい丸出しの天和がいた。
何故だ!?