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リア充は絶滅しました

作戦番号二〇二三七

作者: @OhMyBrokenAI

エピソード: いいわけ

「昨日は結局、大忙しだったみたいですね。普段は朝と夜のあいさつを欠かさないのが、昨日の夜から音沙汰がなくて、ちょっと臨時で様子を見に行きましたから。気持ちよさそうに寝てるだけで、安心しましたけど」


「それはまた……あんなのでも、ドタバタに巻き込まれたとなっては、ちょっとかわいそうな気もしますね」


「……? まあ、直前に方針の修正があったということでしたので、まだ混乱は抑えられていたみたいですけれども」


「ええ、当初は『当日にポイントを増やした人だけが対象』のキャンペーンだったんですよ。その事実をなんとか事前に暴くことに成功しまして、それは大変なことになるとストップをかけたんです」


「ああ、あなたのおかげだったんですね。さすがです」


「いえそんな……例のポイントプログラムって基本的に他のサービスの利用に対してポイントが付くタイプじゃないですか。だから、いきなり特定の日だけ特別扱いすると、駆け込みだけじゃなくて、もともと予約していた分のキャンセルとか、受付しきれなくなった場合のクレームとか、どんどん危ない方向に転がると思ったんですよ」


「そうですね――あまりそういった事態になる心配は無さそうではありますけど――変に波風が立つような仕掛けは無い方が良いでしょうね」


「ええ、パニクって無駄にサービスを利用して後からストレスで胃が痛くなるような、そんな小市民もいないとも限らないですからね……いえそんな、心当たりがあるとか、そういうわけじゃないんですけど」


「ふふ、まあ私としては、思わず100ポイント以上も頂いてしまって、なんだかとてもラッキーな気分になりましたよ」


 そうか、先月の事を知らないと、そういう感想になるのか――


「は、はは……そうですね。まだまだ利用者は少ないようで……」


「まあそのあたりは――おっと、今日はこんなところで」


「また来週お会いしましょう」


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