ジュエル隊
生徒会も、とりあえずは4人になり数日が経った
このメンバーでなんとかうまくいっている。
それと、驚いたのはあのメロウがニレの所属するジュエル隊の隊員だった事だ
やけに親しいと思っていれば、彼女はニレの部下なのだとか、だからあの時迷わず彼女とペアを組んでいたんだと、今頃になって理解した。
彼女はアクアマリン伯爵の次女で水魔法に優れていたらしく、才能を見込んでニレが引き抜いたそうだ
ニレが認めるだけあって彼女が素晴らしい水魔法使いだと言うことは良く分かる。
生徒会でも書記を担当してくれていて、彼女の書く文字は丁寧で読みやすい。
「殿下、どうかしましたか?」
生徒会室のお花に、魔法で水を撒いて世話をしている姿を見ながら絵になると感心していれば彼女はアクアマリンの宝石眼を向け、首を傾げた。
最初こそは、良く顔を真っ赤にしていた彼女はここ数日接し慣れたのか、今では普通に会話ができるようになった。
「メロウちゃん、もう赤面しなくなったよね」
「それは多分、師匠がくれたこの魔道具のおかげかもしれません!」
「?」
「自信が持てる魔道具のブレスレットなんですけど…これを付けてからあがり症が治ったみたいです!」
メロウが付けているのは彼女の瞳と同じ水色の可愛いらしいブレスレット、ニレが作った魔道具は色んな形をしたアクセサリーもあって、言われなければ魔道具とは分からない作りになっている
「へぇ、そんな魔道具もあるんだ?おしゃれだね」
そういや、私も電話が出来る指輪を貰っていたなとメロウに見せれば彼女も指輪の通信機はいいですね!と興味津々だった。
「そのうちピアス式の通信機とか作りそうだね」
「ありえます、師匠は本当凄いですよね!」
ニレの事を師匠と呼び、彼を尊敬しているメロウは
たまにこうして、次は何を作るだろうね?と2人で予想を立ててみたりする。
今のところはまだ当ててはいないけれど、こうして女子と会話するのはやっぱり楽しい。
「そう言えば、生徒会に入った事をうちの隊長に伝えたら、殿下にお会いしたいと言っていました」
「えーとジュエル隊の隊長って確か闇の?」
「そうです!闇魔法を使うウィスタリア・アメジスト隊長です、殿下が倒れた時も隊長と一緒に治療してたんですよ」
「あ、そうなの?!あの時はありがとう。考えたらジュエル隊は魔導士の隊だったね」
「いえいえ、殿下が無事でよかったですよ」
そう言えば、ウィスタリア・アメジストという名前は聞いた事がある。
ジュエル隊の隊長で、若くして公爵を継いだアメジストの宝石眼を持つ魔導士だ
光属性のゼニスとは正反対の闇属性を持ってるキャラがいるのは知ってたけど、確か彼は小説には名前だけしか出てこなかった気がするんだよなぁ…
ゲームでも彼のシルエットしか出てこなかった
というかゲームの攻略キャラって何人だったけ?
ゼニスを抜いて4人のキャラ、私が知る限りでは
ニレ、フリント、シアン、セレストだったはず
氷を使うシアンは、まだ出てきてない。
彼はフリントと同じ騎士団だった、しかも歳上で副団長。
ヒロインがシアンと出会ったのはセレストの14の誕生日パーティだ。
と、言うことは2人の出会いは3ヶ月後だな
でもやっぱり、ウィスタリア・アメジストがどんな人物なのか分からない
闇だけに、悪役ぼい顔の人だったりして、でも若くして公爵を継いだって聞くからもしかしたらまだ子供なのかも。
一体どんな人物なのかは謎に包まれている
「それでですね…今度の休みに師匠と一緒に魔塔に来ませんか?」
「え!?ニレと魔塔に??」
「はい、最近師匠、ジュエル隊に来ないで研究ばかりなので、うちの隊長が痺れを切らしてるんです」
研究ばかりなのは多分私の依頼した性転換のせいかもしれない。
ジュエル隊を休むほど研究に力を入れてるのはありがたいけど、とうとう隊長から呼び出しくらってるよ…
「痺れを…」
これは、まずくない?ニレが怒られたら申し訳ないな
ニレは一生懸命研究してくれてるのに…私が依頼したからって素直に話して許してもらおう。
王太子の私が言えば、きっとどうにかなる筈だ
「よし、いこう!」
「本当ですか?!じゃあ早速隊長に伝えておきますね」
にこにこと、嬉しそうに笑うメロウは可愛い
彼女はアクアマリンの瞳を輝かせながら今度の休みが楽しみだとウキウキしていだ。
直ぐにニレにその事を話せば、気にしなくていいですよと慌てる素振りもせずいつもの様に落ち着いた顔で言われた。
「…ちなみにウィスタリア・アメジストってどんな人?」
「どんな人…?とても力の強い人です」
「いや…そう言うんじゃなくて、外見とか性格は?」
「外見?…眩しい人ですかね?…性格は、落ち着いた人です」
眩しくて、落ち着いた人と言われても全然わからない
もっとこう、具体的に聞きたかったんだけど…
でも、落ち着いた人なら感情的な人では無いのだろう
とりあえず、怖い人では無さそう
「じゃあ、次の休みに魔塔に行こう」
ジュエル隊の部署は城の外から少し歩いた所にある魔塔だ。
今まで行くことが無かったから気にした事がなかったけれど、案外近くにあった。
近く、といっても、城の中は広すぎて中々行く暇が無い
私の部屋は城の頂上のほうだし、ジュエル達とそうそう会う事が無い。
大体ニレの研究室を作ったのも、魔塔までが遠くて城の中でもいつでも私の側で研究ができる様に父がわざわざ作ったのだ
そのうち移動魔法ができる魔道具を開発してくれれば、もっと楽になりそうなものだけど
でも、今それを作るのを頼んだら私の依頼が遅くなりそうだからやめておこう
「では、その日に魔道具も一緒に持ってきます」
「え、つ、ついに!!!」
「ええ、楽しみにしていて下さい」
やっと念願の性別転換できる?!
この身体になって男性として過ごすのも悪く無かったけど、女の子になれるのは嬉しすぎる
あと1日立てば、女の子!楽しみすぎて夜寝れないかも。




