生徒会の門番
「よし、じゃあ書類整理から始めようかな!」
早速生徒会室に戻った私は机に山積みになっている書類整理から始める事にした。
それぞれに目を通していれば、中には生徒会へのアンケートが何通か含まれている。
ゼニス様、大好きです!貴方の瞳の中で溺れたい。
その神々しい光のごとき髪を見るたびに胸がときめきます!
あぁ、貴方の美しさは神の様です、愛していますetc
全部ゼニスへの愛のこもったアンケートを一通り読み終わった私は、とりあえずまとめてニレに渡しておいた。
彼は手渡された書類をみて、ぴくっと眉をひくつかせていたからあの紙の行方は聞くまでもないだろう。
「なぁ、ここ茶菓子おいてねぇーの?」
ひたすら、書類に目を通していればこの部屋には似つかない声が聞こえて来た。
「てか、なんでフリントがここにいるの?」
なぜか、関係ないフリントが机に座り茶菓子をくれよとせがんでくる。
彼は、また食べることばかりしか考えていない様だ。
ちなみに彼は生徒会メンバーではない
「別に良いだろー様子見に来たって」
「様子見ではなく、ただ茶菓子を食べに来ただけでは?」
ちげーよーと言いながら、キョロキョロと机の上を見渡す様子は間違いなく、何かを探している様にしか見えない。
「ここには何もないよー。お腹空いたのなら食堂に行きなよ」
「べつに、もう食ったし」
「食べたんかい」
フリントはもうご飯を食べたあとらしい、にしても物欲しそうにしている様子はどうみても足りないのだろう。
そう言えば、ここの生徒会メンバーは今のところ私と副会長ニレ、それから最近ではメロウもメンバーに入ってくれたらしい、今はいないけど…
まぁ、あとは、まだ募集中である。
本当は生徒会に入りたいという女生徒達は数多くいるし
困ってはいない。
けれどニレがうまく彼女達に釘を刺しているみたい
ゼニス狙いで入る様なメンバーはお断りだと。
たしかに、その通りなのでメンバー選びはニレに全て任せている。
「なぁ、さっきから書類ばっか見てて飽きねぇ?外に行こうぜ!」
「今は忙しいので黙ってて下さい」
「そうだよ、私達これ整理しないといけないから」
「…なんだよつれねぇなー」
「あーほら、プルメリアと遊べば?」
「あ?なんでプルメリア?…てか誘っても来ねーもんあいつ」
あ、その様子だと一応誘ったんだね。
それで断られてここに来た感じか、なるほど。
2人が仲がいいのを知っているから余計その場面を想像できて、顔がニヤけてしまう。
いい感じの2人を応援している私としては、デートでもしてくればいいのにと思っている。
「つーか、ここお前らしか居ないの?」
「ええ、志願者が邪な考えの方しかいないので」
「邪?」
「あーほら!私狙いで来るんだって」
「あぁ!そうゆうことか、ふーん。なら…俺が入ろうか?」
「いや、結構です」
流石に人数が少ない事を心配したフリントが生徒会に入ろうかと言ってくれたけれど、ニレの即答により却下された。
私もニレと同じで、彼が入っても絶対に気が向いた時にしか来ないだろうし、何より茶菓子がなくなる
気持ちは嬉しいが、今回ばかりは私はニレの判断に同意する事にした。




