栗とガチャガチャ
栗はとげとげしている。
なかみがあるが、そとみがとげとげしている。
だから、みんなさわりたがらない。
しかし栗は、みんなとあそびたい。
他のりんごやみかんや、きゅうりやきゃべつとも、いっしょにあそびたい。
けれど、とげとげがあるからあそべない。
とげがささってしまうから、ちかづけない。
しかしだからといって、よくぼうに身をまかせて、とげをぬぎさってしまうと、おそわれてしまう。
おっかない鳥や獣におそわれてしまう。
そうすると栗はすぐに食べられてしまうだろう。
だから、栗はとげとげを身にまとっていなければならない。
栗はみんなとあそびたいのに、あそぶことはできない。
とげとげしていなければならない。
栗は困っていた。
そんな栗に他のものたちが、いいものをもってきた。
それは、人間がつかっているガチャガチャという玩具のボールだった。
栗はそのなかにはいった。
そしたら、みんなをとげできずつけてしまうことがない。
栗はおもうぞんぶんに、みんなとあそぶことができるようになった。