ライブショー
今日はお休みの日。しかもなんと、あの『プリまし』の無料ライブショーがある。
主要な都市のショッピングモールや遊園地などを回って開催されるこのショーだけど、なぜかうちのような田舎でも開催されてるの。
ラッキーだわ。
田舎とはいえ『プリまし』の人気はすごいみたいで、たくさんの人だからができている。私はこういう雰囲気も好きなんだけど、妹はそうもいかないようで、
「さすがにたくさんの人だね。ちょっと疲れちゃます。はぐれそうだからお姉ちゃんと手を繋いでもいいいですか?」
「いいわよ。しっかり握って離さないようにね。」
今日も妹が可愛い。
抱っこしたいくらいだ。
たぶんできないけど。
ショーは相変わらず素敵だった。
着ぐるみをきた薫ちゃんたちがアニメを再現したストーリーを演じることもあれば、オリジナルのストーリーを見せてくれることもある。
いつでも共通することは、ステージが最後に行われること。
今回歌った曲は最新話で初披露された『プリンシパル』。思わず叫んじゃった。
そんな私を見てか、妹もはしゃいでいた。
「こんなに早く『プリンシパル』が生で見られるなんて!」
「ええ、貴重な体験をさせていただいたわ。」
ショーが終わってしばらく時間が経過しても、余韻に浸っていた。
「お姉ちゃん。そろそろ行きましょう?この後もレッスンするんでしょう?」
「う、うん。そうね。ありがとう。」
いけないいけない。
ぼーっとしちゃってた。
それにしてもやっぱり薫ちゃんはすごい。私もあれくらいのライブがしたい。
ーーー
その後のレッスンはちょっぴり気合が入っちゃった。
何時間もぶっ続けで踊り続けた。
ママも驚いていたけど、何も言わずに見守ってくれたわ。
レッスンといえば、あれからお化けさんは毎回欠かさず参加している。
かなりの実力者なようで、うちの教室では持て余し気味なくらい素敵だった。
ママも
「先生が教えるまでもないくらい上手じゃない。」
と驚いていた。
いつもなら嫉妬ビームを発射していたところなんだけど、踊りに対しては素直に『すごい、私もあれくらいできるようになりたい』と感じれた。
「いえいえ。碧ちゃんや翠ちゃんに比べればまだまだですよ〜。」
とのこと。謙遜していらっしゃる。
私の予想通り、妹とお化けさんはすぐ打ち解け、仲良くなったみたい。ウフフオホホと談笑する姿を見て微笑ましくなっちゃった。
妹よ、お姉ちゃんが『プリまし』が好きなことは内緒だからね。