198.全国大会準々決勝戦(vs甲賀不忍高校)③
◾️前回までのあらすじ
夏の一大イベント、ブレバトグランプリ。
三回戦を勝ち上がった神里高校は決勝トーナメントへと駒を進める事となった。
準々決勝の相手は滋賀県代表の甲賀不忍高校。
忍者軍団の強かな戦略に苦戦を強いられる。初戦となる<団体戦1>は相手の戦略に屈し敗北となった。
この後、この劣勢をひっくり返すことが出来るのか――
■大会経過■
<結果>
準々決勝
・仙台神薙高校(宮城) 1 - 3 白幌高校(北北海道)
・クラーク電子(西東京) 2 - 3 金沢蓮花(石川)
・祇園女子高校(京都) 3 - 0 湘南白浜高校(神奈川)
<対戦中>
・甲賀不忍高校(滋賀) 1 - 0 神里高校(埼玉)
団体戦1 甲賀不忍高校(シャドー/サスケ/ハンゾー) ○-● 神里高校(セツナ/マリー/Snow)
団体戦2
個人戦1
個人戦2
個人戦3
■登場人物/アバター紹介■
<神里高校>
・Snow 職業:拳闘士 属性:水
銀髪、赤中華武闘着の美人格闘家。現実世界では病弱虚弱の少女。
『白銀の妖精』の二つ名を持ち、天才的な格闘センスを持つ。
・セツナ 職業:剣士 属性:水
神里高校eスポーツ部の部長。黒髪の女剣士。二刀流の剣術を扱い、会心防御の達人。
『不可触の棘薔薇』の二つ名を持つ。
・マリー 職業:魔術士 属性:火
神里高校eスポーツ部の三年生。赤縁眼鏡、ボブカットの支援職を熟す女子の先輩。
広い視野と心細かな支援で団体戦を支える陰の立役者。
「っす」を語尾に着ける癖がある。
『初戦の<団体戦1>は、甲賀不忍高校が勝利を収めたぁぁぁぁ!
やはり団体戦では甲賀不忍の方が利があったか。神里高校のSnowも多人数を相手に奮闘しましたが、最後は暗殺者シャドーの暗殺術の前に散る事となりました!』
バトルが終わり舞台に戻ると、会場は興奮とどよめきが溢れた異様な熱気に包まれていた。
「すまない。私が不甲斐ないばかりに……」
セツナ部長は目に見えて落ち込んでいた。
「部長のあんたが落ち込んでてどうすんのよ。結果はしっかりと受け止めて、次の試合に備えなさい。
あんたの仇は私達がとってくるから」
沈んだ空気を吹き飛ばすかのように声を掛けたのはクルミ先輩だ。
桃色のツインテールを軽く手で払いながら強気な表情で前に出て、落ち込んでいるセツナ部長の肩を叩く。部長と同じ三年生だからできる気配りだ。
「クルミ先輩の言う通りです。
1戦目を落としてしまったのは残念だけど、まだ勝負が決まったわけじゃないですよ。
アタシたちが次取り返すんで、気を取り直してください」
クルミ先輩の言葉に続けてカエデ先輩が前に出て声を掛ける。
「我らに任せてくれ」
同じく次の試合に出る予定のタッチー先輩も覚悟を持った目で私達に頷いて見せる。
「そうだな…… みんな、次、頼んだぞ」
沈んでいた表情だった顔を上げて、セツナ部長は次のメンバーに思いを託す。
『先手を取ったのは甲賀不忍高校。このままの勢いで勝利にリーチを掛けるのか。
はたまた神里高校が一勝を取り返し勝利数をイーブンにできるか。
勝負の趨勢をきめる二戦目の参加メンバーはこちら!』
舞台の中央でゲームのマスコットキャラであるバトラーくんが進行を行い、次の試合となる<団体戦2>のメンバーを発表していた。
≪団体戦2≫
神里高校
クルミ 投擲士 属性:雷
カエデ 拳闘士 属性:雷
タッチー 剣士 属性:地
甲賀不忍高校
フウマ 剣士 属性:風
アツオ 投擲士 属性:地
アヤメ 拳闘士 属性:火
スクリーンにメンバーが表示され、会場から歓声が上がる。
『神里高校からは攻撃の要となるカエデとタッチー。それに戦略に長けたクルミ。団体戦2で勝利し形勢を挽回できるか。
対する甲賀不忍高校は暗器使いのフウマ、「千投必中」手裏剣の達人アツオに、暗殺術を起源とした格闘術使い「炎蝶」のアヤメ、こちらのメンバーも一筋縄ではいかない面々だ。団体戦1と同様に、忍びの如く相手の戦略の裏をかき勝利を手にすることが出来るのか。
手に汗握るバトルが期待されます』
会場を盛り上げるように、実況のアナウンサーが煽り文句を告げると、会場のボルテージは一層高まる。
「ほら、また負のオーラが出てるっすよ」
団体戦2に向かうメンバーを見送るセツナ部長の背中をマリー先輩が叩く。
「うっ、す、すまない」
「ったく。全国大会で結果が出てなくて落ち込む気持ちは分かるけど、そんなんじゃ勝てる試合も落としちゃうっすよ。病は気からとも言うし、そんな心持ちじゃ勝てる試合も勝てないっす。
いつも通りドンと構えて、バトルを楽しむぐらいじゃないと」
反射的に謝ったセツナ部長の姿を見て、マリー先輩が微苦笑しつつ応える。
「セツナとSnowはこの後の個人戦があるんだから、今回の結果は忘れてしっかり切り替えて、身体を休めるっすよ。応援は二人の分も私がするっすから」
マリー先輩は私達を見てニコリと笑う。
「そう、だな。ふっ、マリーも三回戦を乗り越えて成長したな。マリーの言う通りだ。しっかり休ませてもらうよ。
Snowもしっかり身体を休ませるんだ。<団体戦1>で闘気を使ってかなり消耗してるだろ」
マリー先輩の言葉を受けてセツナ部長もいつもの調子を取り戻した様で、しっかりとした視線を私に向けて指示をくれた。
私は「はい」と答えて、指示通りゆっくりと身体を休めながら<団体戦2>の戦場へと目を向けた。
◆
ランダムに選択された<団体戦2>のバトルフィールドは『砂漠2』であった。
石が転がる礫砂漠で、所々に障害物としてサボテンが生えているのみのオーソドックスなフィールドだ。
砂の砂漠とは異なり移動阻害の不利効果は低く、転がる石は投擲物としても使用できるため投擲士に有利とされているフィールドだ。
属性としては火と地に上方修正が入り、逆に水と氷は下方修正が入る。
「フィールド的には大きく不利になる事はなさそうっすね」
選ばれたバトルフィールドを見て、隣で観戦しているマリー先輩が言葉を漏らす。
私達が闘ったフィールドと比べれば、夜でもなく視界を遮る障害物もすくないため、不利となる要素は少ない。視界が開けていることは大きい。
互いに相手を視界に収めつつバトル開始までのカウントダウンを待つ。
その時間を利用し事前に動きを見せたのは甲賀不忍高校だ。
ヒュンヒュンヒュンヒュン……
暗器使いのフウマが主武器である『鎖鎌』の分銅を頭上で回転させ、残りの二人が左右に散会する。
3人が別々に行動をする遊撃の陣形だ。
それに対し神里高校の陣形はに2凸1援で、カエデ先輩とタッチー先輩が前衛として前に出てクルミ先輩が後方から支援する形だ。
そして、カウントダウンが終わり、バトルが開始される。
Fight!!
その表示と共に双方が動く。
「スキル発動【消音】――」
先にスキルを発動させたのは甲賀不忍高校のフウマだ。頭上で回転させる分銅の風を切る音がスキルの効果で消える。地味なスキルであるが、無音で相手の武器が飛んでくる様になるこの効果は脅威である。
神里高校側で最初に動いたのはカエデ先輩だ。
パリリ、と属性の効果であるスパークを残して一気に相手との距離を詰める。カエデ先輩がターゲットに選んだのは相手の拳闘士であるアヤメだ。
拳闘士同士ならば勝てると踏んだのだのだろう。毎日私とバトルしているので対拳闘士とのバトルは慣れているのだ。しかし、1対1ならば利はあると思うがこれは団体戦だ。
「シッ――」
相手の投擲士であるアツオが主武器である大型手裏剣をカエデ先輩に向けて投げ放つ。
強力なスピンが加えられた大型手裏剣は弧を描き、カエデ先輩の進行方向側から薙ぐように襲い掛かる。高速で動く標的に当てるには最適な攻撃だ。
「闘気、発動――」
その攻撃をカエデ先輩が闘気を纏わせた腕で払いのける。
真陰熊流の防御術『流水の捌き』だ。
カエデ先輩がやや苦手にしていた防御術であるが、高速回転する大質量の投擲武器を完全なタイミングで捌いた。集中力を高め、ここにきて苦手を克服したみたいだ。
それに闘気の発動についてもスムーズにできていた。
カエデ先輩は突進の速度を落とすことなく、一気に距離を詰める。
「スキル【属性纏衣】――胡蝶炎舞脚」
相手の拳闘士であるアヤメが脚に炎を纏わせ回し蹴りを放つ。それと同時に纏わせた炎が、幾多の蝶となって散る。その炎の蝶にはダメージ判定は無いが、広範囲に広がる蝶の羽ばたきに視界が大きく遮られる。
「崩穿華!」
カエデ先輩がカウンターで繰り出した拳は、舞い飛ぶ蝶を散しアヤメにクリーンヒットしたかに思えたが、アヤメの姿が書き換える。
【陽炎】
アヤメが幻惑系のスキルを発動させ回避したのだ。
「ちぃっ!」
カエデ先輩はすぐさま相手の姿を探すが、アヤメは逃げる様に距離を空けていた。
ズガガガガガガン!!
そんなカエデ先輩の背後に閃光が走る。クルミ先輩が投擲した槍が通り抜けたのだ。【電磁加速投擲】によって投げられた槍が雷を纏って飛来し、スキル効果によって無音でカエデ先輩を襲った鎖鎌の分銅を弾き飛ばした。
「油断してるんじゃないわよ! これは団体戦よ」
クルミ先輩の激が飛ぶ。
その言葉にカエデ先輩は小さな目配せで応え、距離を取るアヤメを追撃する。
ギィン、ギィィン!!
その間に別の場所でもバトルが発生していた。
痩身の剣士であるタッチーと、相手投擲士であるアツオだ。
アツオの主武器である巨大手裏剣を投げ放った隙を突いてタッチー先輩が距離を詰めたのだ。
武器を失ったアツオであるが、すぐにスキル【武具錬成】を発動させクナイを装備しなおした。
クナイは投擲武器であるのと同時に、小刀のように扱う事が出来るのだ。それを両手に構えタッチー先輩の攻撃を受け止めたのだ。
投擲士であるため、近距離戦は不得手の距離であると思われたが、変幻自在の斬撃を繰り出すタッチー先輩の攻撃を難なく受けている姿を見ると、アツオは近距離戦にも長けている様だ。搦め手を使う甲賀不忍のメンバーでは珍しい正統派の格闘術を使う相手の様だ。
離れたところではカエデ先輩と相手の女拳闘士であるアヤメの闘いが繰り広げられているが、そちらは相手が上手くカエデ先輩の猛攻を躱している状況だ。
炎の蝶を散らす攻撃で隙を作っては距離を空けるという、鼬ごっこの様相となっている。
「相手の立ち回りが上手いっすね…… あの女忍者、上手く立ち回ってカエデの良さを消すような動きをしてる」
一緒に観戦しているマリー先輩が渋い顔で感想を漏らす。
そう言われて気付く。相手拳闘士のアヤメは上手く立ち回って、カエデ先輩の攻撃をほぼ無効化していた。炎の蝶を散らして視界を狭め他の状況への情報を制限し、さらに着かず離れずの距離で引き付けている。
しかも、まったくダメージを与えられていないわけではなく、多少のダメージを受けながら対応をしているため、当人からすれば攻勢に回っているように感じられるはずだ。
しかし、傍から見ると多少のダメージを覚悟して囮となっているのが読み取れる。
多分、相手としては<団体戦2>でのうちの最大戦力がカエデ先輩だと分析した上で、一人が囮となる作戦を取っているのだ。
そうなると、他の戦況が気がかりだ。
タッチー先輩とアツオの闘いは、当初の予想に反して接近戦闘となっていた。
投擲士という職業のため、中距離を得意としていると思われたアツオが両手にクナイを装備し剣士であるタッチー先輩と接近戦を繰り広げていた。
「秘技・蛇咬斬!」
ザシュッ――
「スキル【地錐串刺撃】」
タッチー先輩の得意とする変幻自在の斬撃がアツオを切り裂くと同時に、アツオが発動させたスキルにてダメージを受け距離を取る。
剣術ではタッチー先輩の方が実力が上の様だが、スキルを使用した戦闘ではアツオの方が優勢の様だ。
共に体力を減らしつつ、相手の隙を窺っている状態だ。
こうなると試合の行方を左右するのは支援に回っているクルミ先輩と、鎖鎌使いのフウマになりそうだ。
フウマはスキル【消音】を使用し、無音で鎖分銅を投擲して支援を行っていて、それをクルミ先輩が防いでいるという形となっている。
今のところ拮抗したバトルとしなっている。
「このままだと、カエデがダメージを与えている分、こちらがやや優勢っすね。仕掛けるとしたら向こうだと思うんすけど」
マリー先輩が全体の戦況を見て言葉を漏らす。
私もそう思う。
その予想は的中する。仕掛けたのは、女忍者であるアヤメであった。
「――『蜂穿』炎舞脚!」
これまでと同じモーションで脚に纏わせた炎を放ったのだが、放たれた炎はこれまでの物とは異なっていた。
技名にスキル発動用のキーワードを含ませており、その言葉によってスキルが発動する。発動したスキルは【複炎散弾】だ。
これまでダメージ判定の無い炎の蝶を散らす技であったのだが、同じモーションでダメージ判定がある炎の蜂を撃ち出したのだ。
射程が短いが複数の炎の弾を撃ち出すスキルに、カエデ先輩は対応しきれない。
「くうっ!」
幾つかの炎の弾を喰らってしまい態勢を崩す。
「シッ――」
さらにそこへフウマの鎖鎌の分銅が無音で投擲される。
「ったく、油断するなって言ったのに――スキル【電磁加速投擲】!」
その無音の投擲攻撃を撃ち落とすためにクルミ先輩が槍を投擲する。
「くくく。この時を待っていた。スキル【縮地】」
その瞬間、鎖鎌使いのフウマが動く。
高速移動スキルで一気にこちらの陣営へと突っ込んできたのだ。狙われたのはクルミ先輩だ。
鎌を持った状態のまま、一気に距離を詰める。鎖につながれていた分銅はそれに引かれて軌道が変わり地面に落ちる。分銅の投擲はクルミに投擲をさせるためのフェイクだったのだ。
投擲直後であるためジョブスキルの【武具帰還】は使用できない。【武具帰還】は投擲した武器が停止状態である必要があるため、投擲中の武器は手元に戻すことが出来ないのだ。
しかし、クルミ先輩の顔に悲壮感はない。むしろ不敵な笑みを見せる。
「フン、小賢しいわね。受けて立つわ」
クルミ先輩は拳を構えて迎え撃つ態勢となる。その構えは二回戦の津張高校戦で見せた『闘気返し』の構えだ。
闘気返しの技は闘気を扱う相手ではないと効果は無いものではあるのだが、闘気の扱いに精通していなければ『謎の技』として脅威に映る可能性が高い。この技で津張工業高校のドモンを行動不能にしているのた。こちらを研究し尽くしている甲賀不忍ならばそれを知っているはずなので、なおさら騙せる可能性が高い。
「風よ!」
フウマは【縮地】を解除し、属性効果である風を纏って身を捻り回転する。
その回転によって鎖鎌に繋がれた鎖分銅が鞭のようにしなりクルミ先輩を襲う。闘気返しは直接触れなければ発動できないと分析されていた様だ。鎖鎌の分銅を使用した中距離攻撃を繰り出したのだ。
「スキル【空間転移】」
その攻撃をスキルで回避する。
【縮地】
それを見越していたかのようにフウマが高速移動スキルで一気に距離を詰める。クルミ先輩はスキル発動後の硬直で対応が遅れる。
「スキル【属性纏衣】、奥の手発動――」
フウマはスキルを発動させて鎌に風を纏わせる。大きな風の鎌となった武器を振り被る。
「くっ――」
クルミ先輩の表情がわずかに歪む。こちらの思惑か悉く看破されてしまっているのが感じ取れる。それでも僅かな可能性を想い闘気返しの構えを取るが、フウマの攻撃の手は鈍らない。
「朧無心流鎌術奥義――常闇薙ぎ――」
「スキル発動【雷音発破】!」
フウマが大技を繰り出すと同時にクルミ先輩がスキルを発動させる。風を纏った鎌がクルミ先輩の身体を真っ二つに刈り取る瞬間に凄まじい轟音と閃光が発生する。
「ぐあぁぁぁっ」
攻撃が当たる瞬間を狙ってでのカウンターでのスキル発動にフウマは視界と聴覚を奪われる。
対するクルミ先輩はと言うと、さらにスキル【空蝉】を使用していたため鎌による大技を身代わりを使用することで回避していた。きれいに横一文字に切り裂かれた身代わりとなった丸太が地面に転がる。
顔を押さえて悶絶するフウマに、クルミ先輩が反撃の一撃を繰り出す。【武具帰還】を使用し投擲槍を手元に戻している。今ならば強力な一撃が繰り出せる。
雷音発破を喰らって悶絶し無防備な姿を晒しているフウマへの一撃は致命的な一撃となる――筈であった。
――!!
私は直前に気付く。
フウマが闘気を纏っていることを。
まずい。クルミ先輩は気付いていない。
「終わりよ」
一撃必殺を狙い首元へと槍出の刺突を繰り出す。が――
ザシュッ!
「――お前が、な」
「なっ――」
クルミ先輩の攻撃を躱し、鎖鎌の刃がその胸を貫く。
「――やっぱり、あの人、闘気による気配感知が使えるんだ」
思わす言葉が漏れる。ここまで甲賀不忍高校が闘気を使用した事例がなかったが、使えないわけではなかった。効果的に使えるタイミングを見計らっていたのだ。
情報統制を敷き、不利になる情報を外に出さずに強かに勝利を目指す甲賀不忍の策に嵌ってしまったこととなる。
「まず一人」
フウマは一撃必殺で退場となったクルミ先輩を見遣ると、冷静に武器を構えるのであった。
■登場人物/アバター紹介■
<神里高校>
・クルミ 職業:投擲士 属性:雷
桃髪ツインテールのあざとい系少女。
その性格から搦め手が得意であり、搦め手を多用してくる甲賀不忍高校戦では戦術対策の要としてメンバーへと助言をしている。
また、全国大会直前にSnowとの修行で闘気返しを会得している。
・カエデ 職業:拳闘士 属性:雷
Snowと同じ真陰熊流を扱う格闘家。
ショートカットの髪型で目つきが悪く、怖がられることもしばしば。
剣術の家系で幼少期から剣術を習っていたため、剣を利用した戦術も扱える。
攻撃的な性格で超攻撃的な戦術を好む。
・タッチー 職業:剣士 属性:地
痩身痩躯の剣士。古風な喋り方をする変わり者。
体が柔らかくバランス感覚にも長けているため、想定外の動きを見せる事もしばしば。
津張工業高校のエースであるジョーカーに師事し、変幻自在の格闘術である藤岡無双流を扱う。
<甲賀不忍高校>
・フウマ 職業:剣士 属性:風
鎖鎌を操る忍者。
武器に付属した鎖分銅を利用した中距離攻撃も行えるため、近中距離を熟すオールラウンダー。
・アツオ 職業:投擲士 属性:地
大型手裏剣を主武器として扱い、その他クナイ等の投擲系の武器の達人である忍者。
これまでの試合では投擲を主戦術とした闘いしかしていなかったが、神里高校戦で近距離戦闘も熟せるオールラウンダーである事が判明した。
・アヤメ 職業:拳闘士 属性:火
甲賀不忍高校で唯一の女性。赤い装束を身をくるんだクノイチ。
炎を扱った格闘術を得意とし、目立たないように行動する他のメンバーの戦術とは反対の、自らが目立ちおとりとなる闘い方をする。




