乙女ゲーム始動、おかわりはいりません
大変遅れてすみませんm(_ _)m
誤字脱字などのご指摘を頂きましたら順次直していきたいと思います。
(ふぁぁぁ・・・やっとレイル様から離れられた・・・)
彼女はラルクとミハエルを理由に、食堂から逃げ出し、一人で歩いていた。
(あ〜・・・もう!やってらんない!攻略対象4人に増えちゃったし・・・・・・あれ?でもこの世界、ラルク様もミハエル様も溺愛する婚約者が居たような・・・?妹にその辺、ゲームではどうだったか聞くか?・・・・・・元がゲームだとしても、ゲームに似てたとしても、今私が生活してるのは、紛れもない現実世界・・・・・・シナリオ通りとは限らないよね・・・)
「いたっ」
「大丈夫ですか!?大変申し訳ありません・・・」
考え事をしながら歩いていた彼女は、人にぶつかってしまう。
目の前で尻もちをついている、もやしと言っても過言ではない細身な金髪蒼眼の青年に謝罪する。
「あぁ、大丈夫だよ。僕が考え事をしてたのがいけないからね」
彼はにこやかに笑いながら立ち上がり、お尻をはたく。
その顔立ちはどこか、レイルに似ていた。
「第2王子殿下!?・・・その髪色、どうなさったのですか?」
そう、彼は第2王子、もといレイルの弟・・・ただ、前は漆黒だったはずの髪は金に染められているが。
余談だが、2人は腹違いで、レイルの母親は金糸雀色の瞳に、オレンジ色のふわふわにウェーブした長い髪、弟の母親は空のような淡い蒼に、藍色のストレートヘアである。
2人とも、欧米人のように、顔にメリハリがあり、とても美人だ。
逆に父親(国王)は漆黒の髪に漆黒の瞳、凹凸の少ない顔という、日本人を彷彿とさせる外見だ。
「ああ、これかい?気分転換にちょっとね」
「黒髪は王族の証のようなものですのに、よろしいんですか?」
「・・・あぁ、それについては大丈夫だよ」
彼は一瞬、仄暗い色を秘めた瞳となったが、すぐにいつもの澄んだ蒼の瞳に戻った。
(・・・・・・そういえば、第2王子は隠しキャラ扱いだった。出来の良すぎる兄と比べられ、決して非凡ではないが、兄のような天才と言うわけではない彼はコンプレックスを抱えるんだ・・・・・・両親もどちらかと言えば兄を気にしがち。そして、この作品で、1番の問題児・・・・・・・・・・・・どうしよ?ま、まぁ?確信突かなきゃ大丈夫よね!)
「そうですか、要らぬ進言失礼しました、では失礼します」
そして彼女は、一礼してそそくさとその場を去るのだった。
──????視点──
(兄さんの婚約者ちゃん、か・・・・・・あの子を奪えば、兄さんは壊れるかな?狂うかな?)
エルルーニャとぶつかり、目の前から彼女がいなくなると1人、仄暗い瞳をしながら考え事をする。
テラスへと歩きながら、道行く人は彼を第2王子だとは気付かず、不気味な青年と思い、少しばかり距離をとる。
(・・・・・・やっぱり、第2王子としての肩書きがなければ、誰一人僕に近付かない。髪の色を変えただけなのにね・・・・・・その割に、婚約者ちゃんは気付いてくれたな・・・・・・毎回毎回、僕は兄さんの弟、兄さんより出来の悪いスペアと周りに思われてきた。みんなして、僕単体を見てくれない。兄さんだって、僕のことを相手にしてる時の目は硝子のようで愛情なんてなかった・・・・・・その硝子の瞳は、婚約者ちゃんのおかげで人間らしくなった気がするけどね。皮肉だなぁ・・・僕が何よりも憎い婚約者ちゃんが、僕個人を認識してくれたなんて・・・・・・兄さんが執心する気持ちも分かるな・・・・・・奪ってしまいたいよ)
テラスについて、椅子に座っても、彼は未だ、思考の渦に囚われていた。
???「婚約者ちゃん可愛い( *´꒳`* )」
レイル「ルーニャは俺のだ(「 ΦːːːːːːΦ)「 シャー」
ルーニャ「私は私のモノなんですけど・・・・・・」




