乙女ゲーム始動直前
さぁ、長い(?)前置きを経て、ついに乙女ゲーム始動まで秒読みです!
誤字脱字などのご指摘を頂きましたら順次直していきたいと思います。
楽しんで頂けると幸いです。
この国では貴族の子息子女はとある学園に3年間通うことが義務ずけられている。基本的には12歳以上が就学対象なのだが、ごく稀に例外もある。
「なんで私が新入生として入学しなくてはならないのです?まだあと3年はありますわよ?」
そのごく稀な例外として彼女は入学させられそうになっていた。
「いや、ルーニャは俺の婚約者だし、俺たちと同じ学年になっても遜色ない能力を持ってるだろ?」
「それは否定できませんが、嫌ですわ!レイル様と同じ学年だなんて、皆様に伝手で入学したと非難されますわ!私は普通の学園生活を送りたいのです!」
「・・・・・・俺と一緒じゃなくてもルーニャに普通の学園生活なんて無理じゃね?」
「うるさいですわよ!もう、知りません!」
「まぁ、これは事後報告でもう入学手続きは済ませてあるんだがな」
「・・・・・・1週間は絶対に喋りませんから」
「・・・まぁ、それならいいぞ」
「・・・」
彼女は明らかに不貞腐れた顔になりそっぽを向く。
そんな彼女の様子に彼は忍び笑いをして、楽しそうに過ごす。
この後に来る大嵐のことなど知らずに。
知らないということは時に、幸福な事なのだ。
レイル「さすがに1週間は堪えた(´・ω・`)」
ルーニャ「(自業自得だよ・・・・・・)」
レイル「声聞かせろよォ!」