極寒の地、帰還です
お待たせしました〜m(_ _)m
誤字脱字などのご指摘を頂きましたら順次直していきたいと思います。
楽しんで頂けると幸いです。
「んぅ〜・・・・・・」
呻き声をあげ布団の中でモゾモゾとする塊が1つ。
「ふぇ?・・・・・・ここは・・・我が家ですの?あれ?レイル様に会ったのは夢だったのでしょうか?」
その塊が布団から起き上がる。
彼女は自分のおかれた状況が分からず混乱していた。
「いや、夢じゃないぞ?」
「ッ!?」
(?????・・・・・・なんでレイル様がいるの!?わ、私の今の格好は!?・・・あ、大丈夫、レイル様にあった時と同じだ。・・・・・・気絶した?マジで?・・・・・・レイル様はやっぱり無理だわ。恋愛関係に出てくるヒーローか何かですか?ん?そんなやつと関わったら待つのは波乱万丈な日々いう名の日常。全てが事件へと繋がる布石なのよ!そんなので落ち着いて本を読めるとでも?それはもちろん否!私の目的のためレイル様には今度こそ婚約破棄していただきましょう!まずは冷たくしてみましょうかね?)
「なぜ、未婚の女性の部屋にいるのです?婚約者と言えどまだ夫婦ではありませんのよ?」
彼女は己の独り言に対しての返答があったことに驚きながらも冷静さを取り戻し、彼に冷ややかな視線を投げつけた。
彼は少しバツが悪そうに顔を逸らすのだった。
その彼の顔に満足そうな彼女は気づかない。
己が普段から彼に冷たいと言うことに。
何度でも言うが、彼女は本が絡むと途端に理性をなくすのだった。
「あと数ヶ月で学園生活が始まるわ・・・攻略対象全員ヤンデレ装備とか冗談じゃないわ。・・・でも、確実に私以外の転生者がいるわよね。例えば、殿下の婚約者のエルルーニャ様とか絶対に転生者よね。ヒロイン役を擦り付けることが出来るかしら?」
ピンクのド派手な髪と瞳をもつ少女はそう独り言を呟きながら手元の紙にサラサラとなんらかを書き込んでいく。
そこには数人の名前と、その人の性格などなど色々書き込んであった。
ルーニャ達が知りえないところで、歯車は急激に動き出す。
ピンクの少女ですら予想しえない未来が待っているとは知らずに、今日も彼女たちはいつも通りの日々を送る。
ヒロイン「ヤンデレは2次元だからいいのよ」
ルーニャ「わかるわぁ〜」
レイル「呼んだ?|˙꒳˙)」
ヒロイン、ルーニャ「「来るなぁぁぁぁぁ!」」
レイル「( ´・ω・`)」